9.30狭山事件の再審を求める東京集会
事実調べ、再審開始、真の再審法の改正を
石川一雄さんは無実だ
【東京】9月30日午後6時半から、台東区民会館で「狭山事件の再審を求める東京集会」が狭山東京実行委員会の主催で開かれ、180人が参加した。
狭山第三次再審請求は、請求人の石川一雄さんが昨年3月11日に亡くなり打ち切られたが、遺志を継いで石川早智子さんが第四次再審請求を行った。新たに就任した前田巌裁判長は、弁護団、検察官双方にプレゼンを行った。検察官は、事実調べも再審も必要ないと主張している。弁護団は検察官の主張に反論書を提出する方針である。
石川早智子さんの
ビデオメッセージ
狭山東京集会は、こうした新たな段階での取り組みの強化のために開かれた。石川早智子さんのビデオメッセージが紹介された。
「9月3日、第6回目の三者協議が開かれた。厳しい闘いを勝ち抜くのは並大抵のことではない。石川一雄の名誉回復・人権の尊厳、差別を許さない闘いだ。部落解放運動や人権・平和を守る闘いの先頭にいる狭山の闘いを国家権力・司法権力に鉄槌を、と石川一雄は訴えていると思う。次回の三者協議は12月中旬に開かれる。証人尋問、再審開始を求める署名運動をさらに進めてくれるように心からお願いします」。そして、早智子さんは石川一雄さんの多くの短歌を紹介した。
山本志都弁護士の講演
集会基調の報告の後、山本志都弁護士が「供述調書のでっちあげという権力犯罪~狭山第四次再審と再審法の課題~」について講演した。
改正再審法の問題点。①検察官抗告。原則禁止だが、取り消されるべきものと認めるに足りる十分な根拠がある場合はできる。②証拠開示。再審請求の理由に関連する範囲+必要性、相当性、証拠リストは裁判所に対してのみ。証拠提出命令は規定なし。③開示証拠の目的外使用。証拠のコピー等を再審請求・公判の目的外でマスコミや支援者に提示、交付、提供してはならない+罰則。
市民の検察・司法の監視が必要だ。再審法も5年後の見直しに向けて、狭山再審も市民による運動の圧力で勝利を勝ちとろう。
参加団体の発言
続いて、参加団体の狭山青年共闘会議、清掃人権交流会、部落解放同盟東京都連女性部からの訴えが行われた。
狭山青年共闘会議(清掃労組、東水労、全国一般なんぶなど)。「現地調査や学習会、街宣・情宣行動に取り組んでいる。毎回20人から30人参加して上野駅周辺での情宣行動。この行動の前に事前学習会を行っている。狭山事件の概要や職業差別はなぜ行われたのか。なぜ労働組合は差別・人権問題を取り組むのか。この学習会をきっかけに情宣行動に参加した仲間もいた。石川さんの無実を訴えると、『知っているよ、がんばって。石川さんは亡くなってしまったが、諦めずにがんばってほしい』など、えん罪事件への関心が高まり、声をかけてくれる人や立ち止まって聞いてくれる人がいた。今後もこれを励みに活動に取り組みたい」。
清掃人権交流会。「現地調査を30年連続で開催している。狭山事件を知らない若い仲間の参加も増えてきている。『過去にこんな事件があったのを知らなかった。石川一雄さんの苦しみや葛藤は耐え難いものであったはず、こんな悲劇を繰り返してはいけない。現地調査で学んだことを職場に持ち帰り、みんなに共有していく。濡れ衣を着せられる恐怖、過去の事件では片づけられない』と思ったなど、感想をもらった。狭山事件をより深く学習する姿を見れることは主催者側にとっても非常にうれしいことだ」。
都連女性部は、部落差別と戦争をする国づくりは一体のものであり、断じて許せないと力強く訴えた。
10・29狭山全国集会へ
今後、新100万人署名、10・29ニッショーホールでの狭山全国集会への取り組み、地域・職場での闘いを強化することを確認して、団結ガンバローでしめた。 (M)

再審を求めるアピール行動(9.30)

石川早智子さんのメッセージ(9.30)
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