10・5関生京都3事件控訴審判決 無罪判決
再び無罪だ! 我々の力で組織を回復していく
『謝れ・償え・二度とするな』
【大阪】京都3事件(2014~16年)で全日建連帯労組関西生コン支部の武建一前委員長・湯川裕司現委員長が、恐喝・強要未遂などにとわれた事件の控訴審で、10月5日大阪高裁は無罪判決を出した。
25年2月26日の京都地裁判決に続いて再び無罪判決。地裁判決の報告で以前一度記したが、改めて簡単に事件のあらましに触れておく。
京都3事件
京都3事件というのは、①ベストライナー事件(恐喝)、②近畿生コン事件(恐喝)、③加茂生コン事件(強要未遂、共謀)の総称である。
①ベストライナー(ベスト社)は、京都の生コン協同組合である京都協組が設立した専属の庸車会社。ここに関生の分会ができて、争議に発展。会社は倒産をもくろみ、暴力団を使い閉鎖を図るが実現せず、金銭解決(1億5000万円)の道を探る。組合は雇用保障・ミキサー車6台の無償提供を求め、協組加盟5社でストライキ決行。分会員7名は退職し、うち6名は別の会社に移籍。ミキサー車6台は無償譲渡され、京都協組は1億5000万円を解決金として組合に支払った。
②ベストライナー争議が解決した後、値戻しに向けた協議が続くが、アウト社と値下げ合戦を続けようとする京都協組の執行部F氏の抵抗で、進展せず。近畿生コンの破産申立ての動きがわかり、支部組合員がプラントを占拠。労使共催の値戻し決起集会が行われ、値戻しに賛成のアウト7社が中央協組をつくり、京都協組と中央協組が受注物件を5:5で分け合い、統一価格で立米11000円から17400円に値戻しを実現。組合は、プラント占拠費用について協議、京都協組理事会から6000万円が組合に支払われた。
③加茂生コン(村田建材)での分会員の労働条件について団交要求するが、会社は団交拒否。分会員は子どもの保育所通所のため就労証明書の作成を依頼するが、会社は応じず。交渉中、取締役は突如救急車を呼ぶように求め交渉中断。その後会社は生コンの製造運搬を停止し、組合員は偽装閉鎖の確認のため監視を続けた。この事件で、争議を指示した委員長の共謀が問われた。
失われた時間は返っては来ない
完全無罪だ
公判後裁判所前の若松浜公園で報告集会が開かれた。
弁護団が報告、「主文は、本件各控訴を棄却するだった。検察官控訴の事件なので、皆さんの勝利となる。3つの事件とも無罪だった。今後2週間以内に検察官が上告するかどうかを見ていかなければいけない」。完全無罪が伝わると拍手がわいた。
産業別労働組合の建設と強化へ
続いて湯川裕司委員長があいさつ、「無罪は維持された。万が一のことは考えていたが、良かった。しかし実感としてそこに気持ちが行かない。弾圧されている仲間、有罪で刑が確定している仲間もいる。大津事件では僕が有罪になっている。無罪でもマイナス、有罪ならもっとマイナスだ、弾圧されたときから、時は止まり、失われた時は返ってこない。関生支部はものすごく大きな不利益を受けている。マスコミからも反社会的勢力扱いされた」と述べた。
さらに「この国は労働組合を弾圧するのはやめるべきだ、労働者とその家族はこの国を支えているのだと訴えた。大相撲にも入った、パチンコ業界にも入った。警察は天下り先の確保のため無用な捜査をやっているのではと思える。産業別労働組合はこの国を支える労働力の結集とならねばならない。刑事事件裁判が全て終わったら、それで終わりではない、我々の力で組織を回復していく」と決意を語った。
明日から反撃ののろしを上げる
続いて、小谷野書記長(全日建連帯労組中央本部)があいさつ。
「今日この場に立ち会えてほんとに良かった。12月から、関生の闘いは10年目に入る。関西生コンを支援してくれている平和フォーラムと一緒に明日から反撃ののろしをあげる。スローガンは『謝れ・償え・二度とするな』だ。弾圧者に与えられた警察庁長官賞を取り消せ。滋賀の事件も京都の事件も長官賞が授けられている。私たちは警察庁の前で3日間のハンストをやり、申し入れ行動もする。労働運動の新たな前進につなげていこう」、と述べた。
この後、朝鮮総連の代表、韓国から参加した建設労組4名の代表、大椿ゆう子前参院議員があいさつをした。 (T・T)

判決公判報告会(10.5)
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