10.6辺野古への基地建設を許さない実行委が防衛省抗議
琉球弧の戦場化ストップ
【東京】10月6日午後6時半から、東京・市ケ谷の防衛省に対して、辺野古への基地建設を許さない実行委が定例の申し入れ行動を行った。
辺野古の工事を受注している企業への抗議を
 主催者が最初にあいさつした。
 中谷防衛相が、レゾリュートドラゴンの訓練の変更があったこと、エイサーの演武に自衛隊が参加したことに抗議などを取り上げて、そうした抗議をするのは残念だ。防衛省・自衛隊を理解してほしいと言った。理解すべきは二度と沖縄を戦場にしない、という沖縄の人たちの思いを理解しようとしたことがあるのか。
 あなたたちが米軍とともに進めている辺野古新基地建設の強行、自衛隊を理解してほしいなどという資格はない。安和の事故で被害を受けた方が加害者に仕立て上げられる事態があり、どんな弾圧にもめげずに闘っている沖縄の人たちに思いをはせ闘っていこう。
 次に、Stop!辺野古埋め立てキャンペーンが、「この10年間辺野古の工事を受注している企業に対する抗議行動を続けてきた。『許すな!大浦湾埋め立て 受注企業への抗議1日アクション』11月19日(水)午前9時から大林組、安藤ハザマ、不動テトラ、東洋建設、五洋建設、日本工営、東亜建設、17時から大成建設。ぜひ参加してほしい」と話した。
照屋寛之さん(うるま市民の会共同代表)のアピール
 続いて、照屋寛之さん(うるま市民の会共同代表)が沖縄から電話でアピールした。
 「10月4日のオール沖縄呼びかけの行動に470人が参加した。大浦湾での作業船が6月から、4カ月近くも休んでいる。最初は台風ということで船が移動した。今度はメンテナンス。一つの船で一日250万円、3台いるので750万円。一カ月で4億5千万円の費用がかかる。莫大なおカネを使っている。許せない」。
 「日米の統合軍事訓練が行われている。訓練をすればするほど、中国との関係は悪化している。軍事訓練よりもどうしたら外交交渉で中国と仲良くするか考えるべきだ。米国は、訓練が有事に発展したら、日本を使って、沖縄を使って、中国と戦う。ハワイにあった統合司令部を東京に持って来た。自衛隊の司令部も東京に持って来た。アメリカは国土が被害を受けることなく、東京が被害を受ける」。
 「ハイマースを使って、オスプレイを使う訓練の予定だったが、与那国の糸数町長が選挙で負けてしまった。当選した上地常夫町長はこれ以上の訓練に反対だ、これ以上の軍拡はやめてくれと表明した。沖縄防衛局は、ハイマースやオスプレイを使った訓練をやれなかったが、町長の反対を考慮したのではなく、総合的に判断したと表明した。10月20日から、また新たな日米の軍事訓練が始まる。反対していこう」。
 ガザ虐殺に抗議する行動を沖縄で行ったウチナンチュの発言。
 「9月25日から28日まで沖縄で、パレスチナの連帯運動を行ってきた。ランドパック―土地を返せという先住民を表している。呼びかけは私とパレスチナの友人といっしょに企画したもの。パレスチナと連帯し沖縄のことも学ぼうというスタディツアーを企画した」。
「1日目は辺野古に行った。150人集まった。やんばるにも行き北部訓練場の入り口で抗議活動もした。2日目。嘉手納ピースアクションといっしょに、嘉手納基地のゲート1と5で抗議活動をした後に話を聞いた。3日目がパレスチナ連帯の集会とデモを県民広場で行った。そこも沖縄の方も参加して、100人くらい集まった。沖縄タイムス、琉球新報、NHK沖縄が放送した。パレスチナの人が沖縄の話をするなかで、自分のことのように苦しい様子、私は私で戦前生まれの方の話を聞いて、なぜ自分は今まで沖縄のことをもっと早く知らなかったのだろうかと、沖縄の傷を軽く考えていたことを確認した。沖縄のことで精一杯でなかなか連帯するという意思表示ができていなかった。やってくれてうれしかったと先輩方の賛同もえて、すごいよかった」。
 「沖縄がパレスチナに連帯することは、沖縄の声をもっともっと大きくすることだと感じた。パレスチナの声ももっともっと大きくすることだ。沖縄とパレスチナは連帯している」。
 止めよう辺野古埋め立て国会包囲実が発言。10・28東京集会「今すぐやめろ!辺野古新基地建設~代執行に屈しない!」への参加を訴えた。
横田基地─オスプレイノー
 オスプレイ横田基地反対行動・棣棠さん。
 11月16日に横田基地でオスプレイノーの集会とデモ(午後3時から、福生フレンドシップパーク)をする。屋久島沖で横田のオスプレイが墜落炎上し8人の米兵が亡くなった。その後全世界のオスプレイの運用が停止され、さまざまな抗議行動、国会での追及行動があったにも関わらず、オスプレイはまた運用が始まった。本当にオスプレイは欠陥機、それが露わになってきている。もう修理がきかない、部品がない。空軍が運用しているオスプレイ46機の中ですでに使えなくなっているのが十何機もある。どんどん実際オスプレイが飛べなくなってきている。
 こうした中で横田では2024年度中に、10機配備し空軍の特殊部隊を構成するとなっていたが、6機目が墜落した。使い古しのオスプレイを横田に持ってきた。秋田、岩手や浜松基地などで緊急灯が着き着陸しなければならない事故があいついでいる。極めて危険なオスプレイを米軍基地や自衛隊基地からなくそうと言うことで、11月に横田で集会を開く。ぜひ駆けつけてほしい。
性暴力被害者をめぐる司法の姿勢
 沖縄・基地軍隊による性暴力を許さない関東の会から。
 米兵から性暴力を受けた少女が法廷に立って辛い話をしなければならないのか、刑法が改正されて、16歳未満の被害の場合は、本人がどういうふうに言おうと同意があろうとなかろうと、犯罪者の罪は問える。そうなっているはずなのにどうして、裁判であんなひどい話を証言としてしなければいけなかったのでしょうか。犯人が無罪を主張したからだ。それだけではない。そのように証言することを司法が求めたからだ。
 対政府交渉の中で、担当者が口をそろえて言った。プライバシーを守るために、情報を伝えなかった。被害者が守られているのか、守られているのは加害者ではないのかと交渉したが、政府の回答は本当に得るものがなかった。
 今度開催する学習会は日本の性暴力被害者をめぐる司法がどういうふうになっているのかを勉強する。そこから、沖縄だからなのか、あるいは米軍基地がからんでいるからなのか、そういったことを解き明かしていきたい。
 ◦「米兵による性犯罪と日本の司法」10月29日(水)午後6時半から文京シビックセンター5階区民会議室C。
 ◦琉球弧の戦場化を許さない!11月行動。11月14日(金)国会議員会館(政府交渉・シンポジウム) ・11月15日(土)新宿アルタ前行動(アピール・その後デモ)に参加を!
 ◦来月の防衛省行動は11月10日(月)午後6時半から。          (M)

許すな!大浦湾埋め立て (10.6)

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