11・3憲法アクションに2300人

誰もが安心して暮らせる社会を
高市政権の右旋回を止めよう

 【東京】11月3日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会/9条改憲NO!全国市民アクションの共催で「『今こそ平和といのちと人権を!11・3憲法アクション』改憲NO! 軍拡NO!差別NO! 誰もが安心して暮らせる社会を!」が国会議事堂正門前で行われ、2300人が参加した。

ダブルアクセルの危険な政権

 主催者あいさつを染裕之さん(戦争をさせない1000人委員会)が行い、「1946年11月3日に日本国憲法が公布され79年目の国会前アクションとなった。7月の参院選が終わってから3カ月の政治空白はなんだったのか。石破首相が選挙に負けて辞任し、高市自民党総裁の誕生、公明党が連立政権からの離脱、日本維新の会との連立合意し高市政権がスタートした。いっきに日本の政治が右旋回した。自民党は、日本維新の会とのダブルアクセルで危険な政権が誕生した。大軍拡、改憲へと踏み込んだ高市政権と真正面から対峙していこうではないか」。
 「大企業本意の経済成長を優先し、社会保障に大なたをふるい、生活が苦しい国民の声をしっかり受け止めるべきだ。軍事費は2027年度にGDP比2%で約11兆円増額することを補正予算と合わせて今年度中に前倒しすると表明した。安保3文書を26年末までに前倒しで改定するとも言っている。トランプ大統領が来日し、日米の『蜜月』をこれでもかとアピールした。広島、長崎を最後の被爆地にと訴え続けてきたが、世界の戦火の中で命が奪われ、街が破壊され、国際法違反の虐殺、拷問、暴行が行われている。欺瞞に満ちた抑止力の名のもとに核軍拡競争のジレンマはいつかレッドラインを超えかねない。平和憲法の理念のもと、世界の恒久平和実現への不断の努力を続けよう」と呼びかけた。
 国会議員からは、社民党のラサール石井参議院議員、日本共産党の田村智子衆議院議員、立憲民主党の阿部知子衆議院議員があいさつした。沖縄の風の伊波洋一参議院議員のメッセージが紹介さた。

まだやられたらやりかえせ

 スピーチは伊藤千尋さん(国際ジャーナリスト)が「9条の碑」運動の取り組みを紹介し、「世界の常識は、まだやられたらやり返せになっている。だからロシアのウクライナ侵略、イスラエルの虐殺がある。戦争、原爆そのものをなくそう。憲法9条によって戦争も軍拡もなくすことを世界に広めていこう」と訴えた。

ジェンダー平等の後退を止めよう

 続いて前田佳子さん(平和を求め軍拡を許さない女たちの会の共同代表・日本女医会会長)が体調不良で来られなくなった和田靜香さん(平和を求め軍拡を許さない女たちの会、ライター)のメッセージを代読し、「やっと女性の総裁・総理が誕生したが、喜べない。高市さんに多様な視点やジェンダー平等を推進する気持ちがないからだ。女性ならいいということではない」と強調した。

性暴力を許さない

 リレートークでは古川敦子さん(ピースボート)が、ピースボートによる反戦・平和・核廃絶・交流活動を報告し、とりわけ「ウクライナのキーウから2人の女性が乗船し、ロシア兵による戦時性暴力被害者やサポート活動の被害証言などをしてくれた。彼女たちが受けた性暴力はウクライナだけの話しではない。アジアを侵略した日本軍による従軍慰安婦も同じです。彼女たちは戦時性暴力を国際刑事裁判所に訴える取り組みをしている。私たちはパレスチナ支援も取り組んでおり、平和のために力をつくしてほしい」と発言。
 平山貴盛さん(ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会)は、「日米首脳会談で高市首相は、トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦すると伝えたそうだ。その理由をパレスチナ和平合意だと言っているが、イスラエルは一瞬たりとも虐殺も占領もやめていない。空爆も行い200人以上虐殺されている。ジェノサイドは止まっていない。日本はイスラエルの側に立っていることを忘れてはならない。イスラエルから攻撃型ドローンを導入しようとしている」と抗議した。
 大江京子弁護士(改憲問題対策法律家6団体連絡会)は、スパイ防止法制定阻止に向けてスクラムを広げていこうとアピールした。
 最後に主催者から行動提起が行われた。(Y)

高市政権と対峙する大きな団結を(11.3)

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