8.27日米合同軍事訓練をやめろ危険な祝園弾薬庫はいらない

 【大阪】大阪合同庁舎2号館に在籍している防衛省近畿中部防衛局に対して8月27日、市民運動による2つの抗議・申し入れ行動が取り組まれた。
 午後3時からは、米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会が呼びかけた行動。京都府京丹後市の経ヶ岬基地に駐留する米陸軍第14ミサイル防衛中隊と陸上自衛隊第7普通科連隊による「部隊実働訓練」が、京丹後市に何の連絡もなしに行われた。疑問を持った住民による通報で、京丹後市が近畿中部防衛局に問い合わせたところ、中部防衛局はこの訓練を把握していないことが明らかになった。この件については、既に近畿中部防衛局長が京丹後市長に謝罪をしているが、この問題は、現場の自衛隊部隊が防衛局を飛び越えて米軍部隊との合同訓練を行ったという点で、到底見過ごせない。米軍部隊のイニシアチブで行われた可能性も高い。現在進行中の日米軍事一体化の動きが、管轄組織と住民を無視して行われたという証の1つである。

基地外の民間施設を使用するな

 この件に対して厳しい反省を求め、同時に9月16日から24日に米軍と陸自中部方面隊、オーストラリア陸軍による大規模な合同軍事演習オリエント・シールド25が実施の予定である。京丹後でもその一環としての共同基地警備訓練が予定されていることに鑑み、オリエント・シールド25及び日米合同軍事訓練の中止、旧宇川中学校など基地外の民間施設が訓練に使用されないよう申し入れが行われた。
 続いて午後4時から、しないさせない戦争協力関西ネットワーク・とめよう改憲おおさかネットワーク・憲法をかってにさせない会3団体呼びかけによる、祝園弾薬庫建設に関わるも抗議・申し入れが行われた。
 祝園弾薬庫建設については、3団体として6月19日要望書を提出し、7月3日、中身のない口頭回答があった。祝園弾薬庫のある精華町とその周辺自治体の住民でつくる京都・祝園住民ネットでは1万4000筆の署名を添え住民説明会の開催を求めてきたが、7月22,24,26日に精華町の行政主催の説明会が行われた。なぜ弾薬庫の整備をするのか、これに対する説明としては、「部隊運用上の利便性が高い」ことが利用としてあげられた。それはどういう意味なのか。そもそも弾薬庫増設の当事者である防衛局が説明しないのでは、説明会にならない。長射程ミサイルを保管するのか明らかにしてほしいとの切実な声が出された。にもかかわらず、弾薬庫増設建設の工事は、⒏月18日既に始まったのである。

防衛省による住民説明会を開け!

 1960年、祝園弾薬庫が日本に返還されたときに、防衛省(庁)と町との間で取り交わされた確認書では、「現施設の貯蔵能力以上は貯蔵しない・新たな問題の処理は、両者により形成する機関を設けて処理する」とされている。この確認書を反故にすることは出来ないだろう。精華町だけではなく、近畿自治体全体にも住民説明会を行うこと、説明会は防衛省が行うこと、住民合意のない工事は直ちに中止すること、等の申し入れが行われた。10月19日には、精華町現地で祝園弾薬庫反対全国集会が準備されている。   (T・T)

防衛省近畿中部防衛局は戦争推進に向けて動くな!(8.27)

市民の訴えを無視するな!

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