投書 関東大震災朝鮮人虐殺103年

「過ちは繰り返しません」

800人が誓い合う

「関東大震災は「1923年9月1日午前11時58分に発生した」(『神奈川新聞』9月2日・水曜日1面)。
 「約10万5000人の死者・行方不明者を出した関東大震災から103年を迎えた1日(9月1日)、東京都墨田区の都立横網町公園にある都慰霊堂では震災の犠牲者らを追悼する大法要があり、遺族ら約170人が参列した」(『毎日新聞』朝刊、9月2日13版20面)。
 「都慰霊堂のすぐそばでは朝鮮人虐殺の犠牲者の追悼式典が開かれ、主催者によると約800人が参列した」(『朝日新聞』朝刊、9月2日13版S29面)。 

時間短縮の連絡と式典の趣旨

 「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員会」が主催する「関東大震災103周年 朝鮮人犠牲者追悼式典」は、「暑さや熱中症対策として、式典の時間を短縮」(司会の畔上〈あぜがみ〉三和子さん、亀戸〈かめいど〉事件追悼実行委員会)しておこなわれた。
 「開会のあいさつ」(開会のことば)は、宮川(みやがわ)泰彦さん(関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典実行委員長、日朝協会東京都連合会会長)。「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典は、人の手によって奪われた朝鮮人犠牲者を追悼し、同じような過ちを絶対に繰り返させてはならない、そのことを誓い合い、実践するための式典です」。
 「絶対に同じような過ちを繰り返させない、悲惨な歴史的事実を語り継ぐこと、それは今を生きる私たちの責務ではないでしょうか」。

どんなにくやしかったことか

 李俊成(リ・ジョンソン)さん(朝鮮総聯東京都本部常任委員会国際部長)。「無残にも尊い命を奪われた人びとがいかに無念であったか、どんなにくやしかったことか、胸が締め付けられてなりません」。
 「東京都の小池知事は歴代都知事が式典に寄せていた追悼文の送付すらもかたくなに拒んでいます。小池都知事は震災の犠牲者すべてを対象とする法要で追悼の意を示しているということを理由としていますが、震災という自然災害で亡くなられた犠牲者と加害者による虐殺で命を奪われた被害者は、根本的にその犠牲の性質が異なります」。
 「朝鮮学校に通う児童に対する差別が引き続き国、自治体レベルでおこなわれていることは、今もなお歴史的事実を認めず、過去の過ちに真摯に向き合おうとしない当局の姿勢のあらわれだと思います」。
 石原修(おさむ)さん(東京弁護士会会長)。

勇気ある議員・宗教者・ジャーナリスト

 「式典」に出席した国会議員、都議会議員の紹介(順不同)。社民党からは福島みずほさん、ラサール石井さん。日本共産党からは吉良(きら)よし子さん、山添拓(やまぞえ・たく)さん。
 次に、都議会議員の紹介。日本共産党の大山とも子さん、とや英津子(えつこ)さん、斉藤まりこさん、清水とし子さん。他に多数の区議会議員が参加(名前の読み上げは省略)。日本山妙法寺(にほんざんみょうほうじ)のみなさん、安田菜津紀(なつき)さん(フォトジャーナリスト)の紹介。
 岡田隆法(りゅうほう)(真言宗豊山派泉福寺〈しんごんしゅうぶざんはせんぷくじ〉住職)による読経(どっきょう)。参加者による献花。献花の途中で、くしぶち万里さん(れいわ新選組)の紹介。

「多様性を尊重する社会」に向かって

 「閉会のあいさつ」(閉会のことば)は、塩澤俊之さん(日中友好協会東京都連副会長)。「組織された自警団や警察、軍隊によって6千名をこえる朝鮮人、7百人以上の中国人が虐殺されました。また日本の社会主義者や労働運動の指導者たち10人も国家権力によって虐殺されました」。
 「今の社会に対する閉そく感や不満のはけ口として外国人への差別と排外主義がふりまかれています。395万人の外国人が日本で暮らし、日本の社会を支えています。多様性を尊重する社会に向かって進んでいくことが、日本のあるべき姿ではではないでしょうか」。
 あやまちを絶対に2度と繰り返させない。繰り返さない。参加者全員で、そのことを誓い合った。
(SМ/2026年9月14日)

関東大震災103年 朝鮮人犠牲者追悼式典(9.1)

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