5.18関西ガザ緊急アクション
大虐殺をただちにやめろ
パレスチナ人に帰還権を！
ラファ攻撃をやめろ！
【大阪】大阪市新町北公園で5月18日、関西ガザ緊急アクション主催の集会が開かれ、４００人を超える市民が参加した。集会中、ガザのための署名（民衆バナー）が行われ、大きな白布に参加者が次々と自分の名前や言葉を書いていった。１９４８年5月14日のイスラエル建国に伴い、４００以上のパレスチナの村が強制退去させられ、各地で虐殺が起きた。このことを語り継ぐため、5月15日はナクバ（アラビア語で大災厄を意味する）の日とされている。集会では、また、帰還権を示す鍵のモニュメントがかかげられた。また、缶バッジが販売された。
真辺明彦さんのギター演奏と歌で始まり、役重善洋さん（ＢＤＳ運動）が主催者あいさつ、「イスラエルの軍事作戦ジェノサイドを直ちに止めさせる、パレスチナ人の帰還権、この2点を訴えていく。5月14日イスラエルが建国宣言をし、現在イスラエル領となっている地域から原住パレスチナ人が追放された。これが今のパレスチナ問題の出発点だ。イスラエル軍によって追放されたパレスチナ人は、家の鍵を大切に持ち続けていて、いつかは故郷に帰還するんだといい続けている」。
「パレスチナ人難民は、3世・4世になっている。パレスチナ問題は突き詰めれば、ヨーロッパにおけるホロコーストをどのように解決すべきだったのか、イスラエル建国が正しい解決だったのか、という問題につながる。ユダヤ人迫害、ホロコーストにまで至った国民国家に代表されるものの考え方は見直さなければいけないのでは、という問題が提起されている。パレスチナ人の問題は直接的にはイスラエルの攻撃によるものだが、問題はそこにとどまらない。国民国家が当たり前となる中で作り出されてきた植民地主義など、国の在り方を見直すことが求められる」と述べた。
次に5人の参加者からのアピールがあった。
ガザの解放は
人間の解放だ
最初は堀内孝雄さん。昨年11月1日、スタンディングを呼びかけた東京の女性に応えて、大阪なんばの交差点の角でスタンディングを始めた。インドネシア人から、ありがとうと言われた。その後、各所で1回2時間ほど、少ないときは3人多いときは15人でスタンディングをしてきた、今日で１８９日になる。外国人は注目してくれるが、日本人はほとんど素通りする。ガザのことをもっと広げていきたい。ガザの解放は人間の解放だ。
トライ（外国人労働者難民と共に歩む会）山国さん。コスモスクエア近くの大阪入管で活動しているが、パレスチナ問題は無縁ではない。パレスチナ問題は帝国主義に巻き込まれて起きた問題だ。入管問題も日本の帝国主義がもたらした。むごい殺され方に対して、なぜ日本は声を上げないのか。一緒に声を上げよう。
抵抗勢力を
作り出そう 全日建関西生コン支部、西山直洋さん。労働組合が普通の権利行使ができない。戦争に進もうとしている時代状況だ。特権階級の言いなりになるような国がつくられようとしている。パレスチナ問題は、イスラエルだけの問題ではない。一部の権力者が思うようにしようとすること、それが全ての問題だ。大きな抵抗勢力をつくっていこう。
ここでカンパ要請。続いて、イスラブ・アブー・ドーファさんの詩の朗読。寒い夜、イスラエルのガザ空爆下で、兄が妹に毛布を掛けてやる。この毛布が魔法の絨毯になって、被害から守り、どこかに連れて行ってくれますように！
御堂筋デモはたくさんのパレスチナの旗
続いてSingMasaさん、真辺さん、松島さんのミニライブ。その後、5月に南アフリカでパレスチナのアパルトヘイトに反対する世界会議が開かれ、参加した横田さんから報告があった。パレスチナ人も声を上げて立ち上がっている。彼らの痛みは我々の痛み、彼らの希望か我々の希望。南アはパレスチナのためにがんばっている。パレスチナとの連帯は、人類のためであり民主主義のためである。人民に力を！
全交の山川よしやすさん。
「三菱電機、石川島播磨重工、防衛局等に要請行動を行った。イスラエルが関西万博パビリオンの建設は困難だといったら、日本政府はむしろ便宜を図って招待している。この態度は、世界の常識からはずれている。何が命輝く未来社会か。現在日本の企業はイスラエルへの投資を大幅に増やしている。どうしてイスラエルに経済制裁しないのか」。参加者アピール以上。
この日はとても天気がよく、集会後は人出の多い御堂筋を、たくさんのパレスチナの旗、たくさんの帰還権を訴える幟を乱立させながら、なんばまでのデモ行進が行われた。
（Ｔ・Ｔ）
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