12・14神戸港を再び軍事拠点にするな

核艦船を入れず、ミサイル積出し港にせず、原子力潜水艦を造らせない

 【兵庫】12月14日(日)、「神戸港の軍事使用に反対する討論集会」が神戸市中央文化センターで行われた。主催は「神戸港の軍事使用に反対する会」。
 神戸市は1975年に核を搭載した艦船の神戸港への入港拒否決議を満場一致で決議した。いわゆる「非核神戸方式」である。
 しかし、25年3月24日に米軍の哨戒艇が非核証明書を提出しないまま神戸港に入港した。非核神戸方式が無効にされようとしていることへの危惧、そして、高市政権の軍備拡張路線への危機意識の広がりからだろう、参加人数を3~40人と予定していた主催者の思惑の倍以上の参加者で会場はあふれた。

非核証明書を守らせる運動から、神戸港を軍事利用させない運動へ    
 粟原富夫神戸市議は「神戸港は第二次世界大戦時には日本軍の出撃拠点であった。戦後は米軍に接収され、朝鮮戦争やベトナム戦争時には米軍の出撃拠点になった」と、軍事拠点港としての神戸港の歴史から話を始めた。
 次に、非核神戸方式の成立過程とその実施状況に話を進め、「非核方式は50年間一応維持されてきた。核保有国であるインド、フランスは非核証明書を提出して入港している。イギリスは何回か入港を打診してきたが、この制度を説明してから打診をしてこなくなった。アメリカはこれまで打診も何もなかった」
 「しかし、今回非核証明書がないまま米軍の哨戒艇が神戸港に入港した。神戸市は外務省北米局が『米艦船は一般的には核を積んでおらず、この哨戒艇は木造船で核を搭載できない』と説明したこと、アメリカ領事が神戸市の港湾局を訪れ、『米艦船は現在核を搭載していないが、個別艦船では核の有無を明らかにできない』と説明したことをもって、非核証明書に代わるものとして入港を認めたとしている」。
 「非核神戸方式がないがしろにされたことには怒りを感じるが、死んだわけではない。26年3月に核兵器が搭載可能な艦船が入港してくるという情報もある。今度は入港反対闘争を準備しなければならない」と訴えた。
 そして、「今回の米艦の神戸港入港の背景には台湾有事がある。自衛隊が民間港を軍事利用できるように整備する特定利用港湾の指定も台湾有事のためである。高松港、高知港、沖縄の港、そして、南西諸島の港のほとんどが指定されているのを見れば、そのことは明らか」と指摘した。
 最後に粟原さんは「非核証明書を出せという運動から、神戸港を軍事利用させないという運動に高めていかねばならない」と発言を締めくくった。

神戸港を祝園弾薬庫のミサイルの搬出港にするな

 神戸市東灘区の魚崎浜に海上自衛隊・阪神基地隊がある。この阪神基地隊に新造された輸送艦「にほんばれ」が配備される。その任務は陸上自衛隊の部隊・車両・物資を南西諸島等の島嶼部へ迅速に輸送することとである。祝園弾薬庫の長射程ミサイルは阪神基地隊から「にほんばれ」で南西諸島に運ばれることになる。
 東灘区在住の報告者は、「阪神基地隊の公開イベントや、『にほんばれ』の入港時に何ができるのかを、皆さんと考えていきたい」と訴えた。

三菱重工・川崎重工は原子力潜水艦建造に手をだすな

 小泉防衛大臣は大臣就任以来、原子力潜水艦の必要性についてしばしば言及してきた。日本の潜水艦製造技術は非常に高く、それを担っているのが三菱重工の神戸造船所と川崎重工の神戸工場である。
 報告者は「オーストラリアも韓国も原子力潜水艦を持とうとしている。原潜の保有は即核武装に繋がる。高市首相は非核三原則見直しに言及しているし、そうしたことを背景に日本の原潜保有の問題が出てきた」と指摘した。
 そして、「日本で原潜を建造するとすれば神戸で建造する以外ない。原子力船『むつ』では放射線漏れの事故が起きた。神戸港で事故が起きれば放射線が神戸市を襲うことになる」と原潜事故の危険性について言及した。
 この後、日本の軍備増強を危惧して来日したアメリカの退役軍人の会の日本での活動の紹介、熊本の健軍駐屯地への長射程ミサイル反対闘争への参加者の報告、伊丹市の陸上自衛隊第3師団への申し入れ行動等の報告があった。
 健軍駐屯地の反対闘争への参加者の報告では、「精華町は新興住宅地=ベットタウンで住民の組織化が難しい。それに比して、健軍基地の反対闘争では商店街の振興会の理事長や自治会長等、政治的立場を超えた幅広い層が参加している。精華町でも住民の組織化を一層強化していきたい」と述べられ、印象深かった。      (山三)

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神戸港の軍事使用に反対する集会(12.14)

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