東アジア平和スタンディング0109

いずれの政府の威圧にも屈しない!

 【東京】1月9日午後7時から、霞が関の首相官邸前で「いずれの政府の威圧にも屈しない! 武力でなく市民たちの連帯を~誰もが 平和に生きる権利を望む 私たちのスタンディングアクション 第2回」が、学生・院生らで作る「東アジア平和スタンディング0109」で行われ、約100人が寒空の中集まり、トランプによるベネズエラ侵略や高市首相の「台湾有事事態」への武力介入発言の撤回を求める抗議行動を行った。

ベネズエラ侵略糾弾!

 最初にトランプのベネズエラ侵略を糾弾する声明が読み上げられた。
 2026年1月3日、アメリカ合衆国はベネズエラの首都カラカスに大規模な攻撃を加え、ベネズエラのマドゥーロ大統領を逮捕・拘束しました。……
 どんな理由があったとしても、武力行使によって他国の政治体制を転覆させることは明確な国際法違反です。私たちは、米国による無法な攻撃に対して、強い怒りをもって糾弾します。
 私たちは、11月26日と1月9日に官邸前に立ち、「いずれの政府の威圧にも屈せず、どの政権の戦争準備にも乗らない。軍事同盟よりも市民の連帯を。武力ではなく対話による共存を」と訴えてきた、8大学などに所属する学生・院生を中心としたグループです。
 今回の攻撃は、東アジアで緊張が高まるなか、平和を求め行動してきた私たちにとって、国際法違反という問題に加えて看過できない重大な問題を含んでいます。……
 私たちは、ベネズエラのマドゥーロ政権に民主的正統性や人権保障の点で問題があったことを認識しています。
 しかし、それらは他国による武力干渉の理由にはなりません。麻薬の不正取引は国際機関や関係国の協力により国際法に則って非軍事的に対応すべき問題です。「問題のある政府だから武力で介入してもよい」という発想こそ、歴史的に帝国主義的介入を正当化してきた論理です。
 日本においても、こうした認識を追認する発言が政治家や一部論者から聞かれることを、私たちは深く憂慮します。いかなる大国であれ、国際法違反の武力行使や威嚇は決して許されません。大国による力の行使や威嚇が行き着く先は、結局のところかつての列強支配や冷戦期のような世界分割や勢力圏争いです。
 分割されることを余儀なくされる圧倒的多数の国ぐにや民衆にとってみれば平和でも安全でもありません。
 私たちは、民衆の連帯による平和と公正を求めます。世界は、国家だけで成り立っていません。民衆のくらしや安全や人権がどこでも保障されることこそが必要です。……

学生などの発言

 次に主催者で参加したお茶の水女子大院生、早稲田、駒沢大、法政などの大学生・院生が発言した。たくさんの学生たちの思いが語られた。そして、大学の講師、平山貴盛さん〈ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会〉、高橋まゆみさん(足立区議会議員、れいわ新選組)、本村伸子さん(共産党、衆議院議員)、前川喜平さん(元文部科学事務次官)や野田しずよさん(埼玉のコミュニケーションインストラクター・物申す女性たち事務局)など、ユーモアを交えて高市首相への痛烈な批判を行った。最後に、台湾労働者のシンさんからアピールが読み上げられ(2面に掲載)、熱気にあふれた集会を終えた。 (M)

トランプによるベネズエラ侵略、高市発言を糾弾する(1.9首相官邸前)

台湾問題をどのように捉えるか

 呼びかけ人らの問題意識は次のようなものであり、「かけはし」紙上でも取り上げてきた「台湾の自決権」の尊重の問題を真っ向から取り上げている。

 日本のリベラルに潜む無意識の植民地主義を問う。
 「台湾は内政問題」という言説は、台湾の民主的主体性を踏みにじる追認に過ぎない。
 中国の威圧は自己決定への暴力であり、南西諸島の軍事化とも重なる。
 “だからこそ、我々は日本のリベラルや左派の中に潜む「無意識の植民地主義」にも、痛烈な反省を求めます。
 「台湾は中国の内政問題なのだから干渉するな」という言葉は、一見すると平和的に響きます。しかしそれは、台湾の人々が長い闘争の末にようやく掴みかけた「民主的な主体性」を、再び中華帝国という別の巨大な権力に呑み込ませることを容認するものです。
 それは「平和」ではなく強者への「追認」に過ぎません。
 中国政府が現在行っているのは、単なる示戚行為ではありません。
 それは、台湾の人々が自らの意思で社会を築こうとする「自己決定のプロセス」そのものを、暴力的な恐怖で押しつぶそうとする行為です。
 台湾の人々が求めてきたのは特定の国への従属ではなく、ただ自分たちの足で立ち、自分たちの言葉で語る、当たり前の「自主・自律」です。
 この尊厳ある想いを、軍事演習と称して台湾をぐるりと取り囲み、武力によって脅かすこと。これこそが帝国主義的暴力でなくてなんでしょうか。
 そして、この構造は琉球弧とも重なります。
 日本政府が進める南西諸島の軍事要塞化は、かつて沖縄を「本土防衛の捨て石」にした歴史の再現ではないのか。”
(東アジア平和スタンディング11・26より)

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