11.22 東京トランスマーチ2025
わたしたちはここにいる
世界的なバックラッシュに抗して
【東京】11月22日、新宿中央公園水の広場で「東京トランスマーチ2025」(主催:実行委員会)が行われ、オープニングトーク、マーチに約800人が参加した。
国際トランスジェンダー追悼の日
1998年11月、米国ボストンでトランスジェンダー嫌悪によってリタ・ヘスターさん(トランスジェンダー女性)が殺された。翌年からトランスジェンダーコミュニティによって追悼集会が行われ、世界各国に広がり、毎年11月20日をトランスジェンダーへの追悼日として取り組まれている。東京トランスマーチは、2021年から国際トランスジェンダー追悼の日(11月20日)に合わせて「東京トランスマーチ」を行ってきた。今回のテーマは、「we are here(わたしたちはここにいる」)。
すでに全国30カ所(24年実績)近くのプライドマーチ、プライドイベントが開催され、世界でも確認されているトランスマーチは47カ所であり、LGBTQ+の連帯が広がっている。
テーマについて主催者は、「東京トランスマーチは、トランスジェンダーの人権回復を訴え、その存在の可視化を目指すマーチです。 世界はいま、大きなバックラッシュの波に襲われています。マイノリティの人権が毀損され、トランスジェンダーの存在そのものを消し去ろうという動きが活発になっています。デマや誹謗中傷を含んだ差別の声が高まり、私たちを取り巻く状況は決して楽観できるものではありません。すでにいっしょに生きている、となりでいっしょに生きているのだと。
だからこそ、私たちは声を上げます。『we are here!!!』わたしたちはここにいる! 私たちが楽しみ、笑い、力強く生きていることを新宿の街から世界に発信します」と語りかけている。
トランスジェンダーとして生きる
会場には20団体のトランスジェンダーの人権や同性婚を取り組む団体、関連出版社、労働組合が出店。
ステージではオープニングトークが始まった。
司会はよだかれんさん(元新宿区議、れいわ新選組参議院政策委員)と安藤奏汰(МAGU)さん(LGBTQ講演講師)。
よださんは「トランスジェンダーだけではなく、LGBTQ、さまざまな障害をお持ちの方々、在日コリアン、外国の方、被差別部落出身の方など社会の片隅に追いやられているマイノリティーの方々がたくさんいるのでみんなで一緒になって生きやすい社会に変えていきましょう」と呼びかけた。
畑野とまとさん(実行委代表)から開催あいさつが行われ、「東京トランスマーチは5周年を迎えた。いつも11月20日きんぺんで行っている。この日は、国際トランスジェンダー追悼の日ということで、世界中でトランスジェンダーであることで殺されたり、自殺してしまったりした人たちをわすれないでいようという日です。
今年、発表されているだけでも280人のトランスジェンダーが殺されている。自死も含むと365人の方が望まぬ形で命を失っている。差別の中で倒れてしまった人がいる。ほんとうは今日ここに来たかったがこれなかった人がいることを心の片隅に覚えておいてほしい」と発言。
朴韓熙(パク・ハンヒ)さん(レインボーアクションコリア共同代表、弁護士)は、「韓国と日本の文化、言葉は異なるが、トランスジェンダーに対する差別はおどろくほど似ている。保守的なキリスト教が激しくヘイトを煽っています。『トランスジェンダーの権利を認めれば女性の安全が危険になる』と言ってます。
トランスジェンダーが安全に、幸せに生きられる社会はすべての人が安全に生きられる社会です。今日、韓国のソウルでもトランスマーチがあります。共に力強く歩みを続けましょう」と発言した。
スピーチ終了後、トランスジェンダーを可視化するため新宿の街を練り歩くパレードがスタートした。
参加した仲間たちは、様々なプラカードを掲げ、「いっしょに生きよう!トランスジェンダー差別に反対!生きさせろ!自分のままで!ひとのあり方に口だしするな!」などのコールを新宿一帯に響かせた。 (Y)

「いっしょに生きよう!トランスジェンダー差別反対!」を訴えるパレード(11.22新宿)
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