台湾労働者のシンさんからアピール
東アジア平和スタンディング0109
覇権はいらない、軍隊はいらない。帝国はいらない、解放と社会主義を。
日本に生きる隣人の皆さん、こんにちは。私は台湾で暮らしている一人の労働者です。私たちは日々、世界で最も危険な場所の一つと呼ばれる場所で生きています。私たちのすぐ隣にはかつて反帝国主義革命を掲げながら、今では国内外の労働者を搾取し、権力を維持する中国があります。一方で、台湾では長い間、アメリカが正義のパートナーとして語られてきました。
しかし、私は台湾で生きる一労働者の立場から、はっきりと分かっていることがあります。中国もアメリカもそして台湾自身も今帝国主義と軍事化の構造の中に組み込まれているということです。アメリカは自由や民主主義を掲げながら、国内外で人種主義と軍事介入を繰り返してきました。
中国もまた社会主義や文化復興を語りながら、労働者を抑圧し左翼の空間を徹底的につぶしています。そして、この帝国主義競合と軍事化の圧力は今台湾社会の内部にも確実に影を落としています。台湾社会の急速な右傾化、排外主義的なナショナリズムやポピュリズムの広がりは私にとって大きな不安です。世論は少しずつ過激化し、社会全体が軍事化されていくのを日々感じています。
警鐘を鳴らす人々は非国民・裏切者とレッテルを張られ、政府やナショナリズムに煽られた人々に攻撃されます。そんな中で、私のような人間が声を挙げることは常にリスクをともないます。だからこそ、台湾で生きる一労働者として、私はここではっきりと伝えたいです。台湾有事は日本有事だという言葉は台湾と日本の権力者にとって都合のいい宣伝です。それは人々を守る言葉ではなく、アメリカ主導の新たな戦争へと私たちを組み込む言葉です。覇権や帝国が台湾の安全を守ってきたわけではありません。同じ力はかつて独裁政権を支え、世界中の労働者と抵抗を弾圧してきました。
この構造は形を変えながら今も続いています。1914年、戦争を止めるはずだった多くの人々はナショナリズムと軍国主義に取り込まれました。その結果、何千万もの労働者と市民が犠牲になりました。私は今の社会がこの時代によく似ていると感じています。帝国主義同士の緊張が高まり、アメリカによるベネズエラの介入も帝国主義の例外ではなく、むしろその状態です。経済が不安定になり、格差が拡大する中で、各国の支配層はナショナリズムや人種主義を煽り、軍拡競争を正当化しています。
しかし、軍事化と戦争は民主主義と両立しません。軍隊は守りてではなく、抑圧する装置です。ナショナリズムは連帯するはずの労働者を分断します。日本の皆さん、もし本当に台湾を支えたい、過去の植民地支配の責任と向き合いたいなら、どうか聞いてください。軍拡が問題を解決すると思わないでください。台湾のナショナリズムと無批判に協力することが支援だと限りません。
それは私たち台湾の反戦左翼の居場所を狭めることにもなります。中国を社会主義国家と単純化しないでください。中国の労働者の苦しみを見てください。アメリカをトランプのせいだけで説明しないでください。アメリカは過去も現在も、そしてこれからも帝国主義国家です。台湾を可哀そうな被害者としてだけ見ないでください。
私たちは安易な同情を求めていません。政治家や扇動者に中国、日本、台湾そして世界中の労働者を分断させないでください。軍事化された思考にならないでください。軍隊は守りてではなく、意識を抑圧するための道具です。戦争が避けられないものだと思い込まないでください。戦争は避けられます。止めることができます。解放と社会主義を実現できるのは私たち労働者自身です。だからこそ、世界中の労働者が連帯し、戦争にNOを、軍隊にNOを、帝国にNOを突きつけましょう。
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