9・13 池尾靖志さん講演集会
神戸の海と空を戦争に使うな!
軍事化が進む神戸の海と空
【大阪】9月13日14時から、神戸市教育会館で神戸港と神戸空港の軍事利用に反対する講演集会が、165人の参加で行われた。主催団体は「神戸港の軍事使用を許さない会」。 講演者は立命館大講師で、「南西諸島の軍事化」の著者の池尾靖志さん。
昨年3月米軍の哨戒艇が非核証明のないまま神戸港に入港し、今年の3月には核兵器搭載可能な米艦船の入港が予定されていた。しかし、対イラン戦争の開始により米艦船の神戸入港はなかったのだが、その代替措置のように、3隻の海上自衛隊の艦船が神戸港に入港した。
海上自衛隊フェスタに市民6000人が参加
4月には神戸空港の特定利用空港指定案が発表され、5月には兵庫県で初めてとなる自衛隊の市中パレードが加西市で実施された。
6月には神戸港が母港の艦船「にほんばれ」が日米合同軍事演習に参加し、7月には海上自衛隊阪神基地隊のフェスタで「にほんばれ」と強襲揚陸艦が公開され、6000人の市民が参加した。
池尾靖志さんの分析
講師の池尾さんはまず、「北朝鮮、中国脅威論を背景に南西諸島へミサイル部隊を中心に自衛隊を配備し、現在はその延長で九州から西日本へのミサイル部隊の配備と弾薬庫の拡張を進めている」と自衛隊の現状を分析した。
次に、特定空港・港湾の仕組みを解説し、「平時と有事は断絶しているのではなく両者は連続している」と会場の注意を喚起した。そして、「神戸港は国内唯一の潜水艦の建造拠点であり、海自阪神基地隊もある。神戸港は南西方面への西日本最大の補給基地になる危険性がある」と指摘した。
「特定利用空港指定」を拒否する多数の陳情
次に、神戸市議の粟原富夫さんによる「神戸空港の特定利用空港指定」に関する報告。
粟原さんは「私たちは神戸港が特定利用港湾に指定されるのではないかと警戒していたのだが、今年の3月30日防衛省等から神戸市に対して、神戸空港を特定利用空港に指定したいという打診があった。私は経済港湾委員会でこの問題について質問し、その回答が防衛省から来た。9月15日には同委員会でこの問題に関する質疑がある。また、特定利用空港指定を断ってほしい等の陳情が14件出されており、その陳述も予定されているので是非傍聴に来てほしい」と参加者に要請した。
そして、「国は12月上旬には神戸市に結論を出してもらい、同下旬に確認書を取り交わし、翌年3月の予算措置で公表という流れを想定しているようである。国の回答では指定された場合の神戸空港のメリットは管制塔の整備のみで、実質的には利益はなにもない。断ってもペナルティーも何もないという。だったら断ったらいいではないか」と会場に訴えた。
説明会を求め、質問状を提出した10市協総会
続いて、「伊丹空港の軍事利用に反対する自治体議員ネットワーク」の活動について伊丹市議のおおつる求さんの報告を受けた。ネットワークは伊丹空港周辺の兵庫県と大阪府の25人の市会議員で結成された。
おおつるさんは「伊丹空港周辺の伊丹市や豊中市等で構成する10市協と連携して活動しており、10市協総会では各市長の懸念が表明され、国への住民説明会の要求等が出され、質問状を内閣官房、防衛省等に出した」「しかし、国の回答は自衛隊の訓練内容は未定、住民への説明は自治体がせよ、指定撤回はしない、指定には自治体の同意は不要というひどいものだった。神戸空港と伊丹空港での国の対応が著しく違うのだが、これは伊丹空港の管理者は国が100パーセント出資の新関西国際空港株式会社であるからだ」と怒りを交えて語った。
最後に、おおつるさんは「神戸空港と比べて自治体の対抗手段は限られているが、各地での勉強会、駅頭での宣伝活動等を通じて反対運動を広げていきたい。また、宣伝活動に対する若い人の反応がいい」と述べ、報告を終えた。 (山三)
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