第37回NCIW総会コミュニケ
高市政権の早期打倒通じ、世界の反資本主義的危機突破の闘いに合流する道開こう
国際主義労働者全国協議会(NCIW)
NCIWは、11月16日仙台市で、東北、関東、九州の同志の参加の下に第37回総会を開催した。主要な議題は、第18回第4インターナショナル世界大会について、同大会で採択された「エコ社会主義宣言」について、そして情勢・任務、だった。これらに関しては、事務局メンバーからレジュメによる報告と観点提起が行われ(事前配布)、さらに参加した各自から5つの文書による補足的情報提供や問題提起が行われ、特に第2、第3の議題を軸にそれらを基に今後の闘いをどう進めるか、の議論が活発に行われた。
まずエコ社会主義宣言についての議題では、提起者が、「資本主義的成長との決別を」と題されたレジュメに沿って自身の観点を明らかにし以下の点を強調した。1つは使用価値生産との宣言の主張が、「人に役立つ仕事」をしたいと思っている人が多くいる現実に沿うものであり、この点をそれが実現可能な社会を求める運動への訴えとしてどう活かすかが重要との提起があった。また宣言の弱さとして、すでに各方面から出されている論考に沿ってAIの危険性をもっと深める必要が指摘された。さらにこの宣言で高齢化社会への対応の視点が抜けていることが特に取り上げられ、貧困層の若者たちに、親の介護か自分の人生か、のような選択を迫ってはならない、との観点を加えて、この宣言を希望の提案にすることが大事ではないか、との問題提起が行われた。
これを受けた討論の中では、資本主義の下での環境危機克服は不可能という宣言の結論が多くの人々の認識になっていない現実をどう打開するかとの問題提起に加え、女川原発と放射能汚染廃棄物焼却処分に関するこの間の取り組みに関する補足的情報提供が行われると共に、共産党の志位議長と斎藤幸平東大准教授による対談の文字記録も参考資料として紹介された。そして討論を通じて、公有化スローガンを軸に宣言の主張に沿う要求の具体化を考える必要と共に、特に「成長」と科学技術論に関して共産党との明確な違いがあることが確認され、それをも踏まえて、この宣言の主張をより豊かにする宣伝のあり方が必要になることを確認した。
情勢・任務の議題では、提起者が「危機進行に非常ブレーキをかける闘いの中で左翼再生を追求し闘いの反資本主義的危機突破への転化へ」と題したレジュメに沿って問題提起を行った。その骨格は、先ず昨年総会以後の1年を通じ労働者民衆の生活危機と環境危機の進行を基底に世界の不透明化と不安定さがさらに深くなっていることの確認。そしてその混迷と不安定性が、新自由主義グローバリゼーションの行き詰まりに表現された資本主義の深い危機、および支配階級と労働者民衆間の客観的な力関係逆転に深いところで規定されつつも、その客観的な力関係逆転が特に労働者民衆の自己認識と民衆権力確立に向けた政治表現に達していない段階において、支配階級の支配の弱体化がかれらの非妥協性を強める方向に働くことと相俟って、危険を内包した諸々の緊張激化を伴う世界と各国の不安定化として現実化していると提起した。
したがってわれわれの第一の任務が、そうした情勢の危険な展開に非常ブレーキをかけ、危険な政策を阻止する闘いを率先して進めることにあり、日本においてそれは高市政権の早期打倒の闘いになると提起した。そして支配階級の弱体化はその闘いに可能性も与えていることを念頭に、労働者民衆の生活破壊への不安や怒りに発する要求を軸にした闘いの大きな合流を、特に牽引力として左翼の共闘の推進および社会的展開による労働運動の再生で追求することを提起し、その追求に関わる諸問題の具体的な検討を求めた。
その上で、現在の危機の深さがわれわれに突き付けるもっとも核心的な任務として、先の闘いの中に反資本主義的なシステム転換につながる糸口を意識的に切り開く活動を提起し、その具体化に向け検討すべき課題を挙げた。
これを受けた討論では、特に日本の政治におけるこの1年の着目すべき動きに関する文書に基づく補足的問題提起も加えて、主要に高市政権との闘いをどう展開するかがテーマになった。具体的には、高市の政策の評価、地域での共生の実情も踏まえた排外主義の現実と今後に対する評価、自民党の「国民政党」的性格の今後、参政党の評価、など検討は多岐にわたった。
その上で特に高市打倒に向けいくつかが確認された。1つは、その推力としての左翼の共闘に関し、その実績に対する正当な評価を踏まえたれいわとの建設的な関係構築の努力の必要。また、現状の政治的力関係では左翼だけでは高市打倒が困難という現実を直視した戦略的対応の必要を確認し、同時に大きな布陣形成にあたっては、立民の動向や市民連合含め克服必要な課題が残っていることも確認した。
また、反資本主義的システム転換に向けた過渡的闘争として、ベーシックインカムを埋め込む運動の検討を求める提起も行われたが、若干の意見交換の後今後の課題として残し総会議論を終えた。

