辺野古に行こう9・7集会 (上)
どうなっているの?辺野古の〈現場〉
安和事故被害者を加害者にしようとする策動許すな
【東京】9月7日午後2時から、東京文京区民センターで「どうなっているの? 辺野古の〈現場〉 辺野古に行こう9・7集会」が辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会と辺野古への基地建設を許さない実行委員会の共催で行われ、180人が参加した。
ムダな税金を使う大浦湾埋め立てを中止せよ
花輪伸一さんが主催者あいさつ。
辺野古埋め立て現場では辺野古の埋立てはほぼ完成している。しかしながら、大浦湾の方は水深が深くて海底には軟弱地盤があるため、埋立てはほとんど進んでいない。現在は軟弱地盤改良のため、海底に砂杭を打つ工事が行われている。杭打ち用の作業船は高さ100m近いヤグラを積んだ船なので、強風や波浪には大変弱くて、6月の台風時に6隻のうち2隻が中城港に避難し、残りの4隻は奄美大島まで避難したままになっている。
したがって現在この作業船は大浦湾にはいない。作業は中断している。計画ではサンドコンパクションパイル法といって、堤防部分の海底を積み固めるために1万6000本の砂杭を打たれる。さらにサンドドレーン工法といって埋立て区域の水を抜くための砂杭を3万1000本打ち込む予定だ。
さらに、ペーパードレーン工法といって、2万4000本の紙またプラスチックの排水剤を埋立て区域に打ち込む計画。合計で7万1000本になっている。報道ではこれまで2900本の砂杭が打ち込まれたと伝えられている。防衛局は工事に遅れはないと言っている。しかし、8月から平日と土曜日の工事を日曜・祝日まで拡大すると言っているので、かなり工事が遅れている。2017年に着工し、翌年に埋立てが始まった。すでに8年が経過している。予算も当初の3500億円から9300億円にふくらんでいる。工事の期間も費用もこれからどれくらい膨張するのか分からない。公共事業としてはすでに破綻している。
まったくムダな事業になっている。こういう事業は一刻も早く止めてもらいたい。私たちは強く主張していきたい。そのために辺野古に行こう。
問題だらけの辺野古新基地建設
奥間政則さんが「工事はどうなっているの? 問題だらけの辺野古新基地建設」と題して講演を行った。沖縄から画像を見ながら説明があった。それを文字越こしして説明できないので、配られたレジメを紹介する。
土木屋としてやってきたことが大きな力を出している。現場を経験した技術者としての話をしたい。
①辺野古の現状と構造的問題。辺野古新基地建設の進捗状況、震度1~3で崩れる護岸、設計変更不承認で採用されなかった耐震構造問題、軟弱地盤対策―辺野古と羽田空港と関西空港の比較。
②大浦湾の環境を破壊する濁り水問題。あらゆる工事から発生する濁り水、辺野古住民訴訟裁判に使われた資料、住民訴訟の「原告適格」を認めさせ、新たに埋立承認撤回につなげる
③辺野古の地盤改良に用いる海砂採取問題。辺野古新基地建設に関連した海砂採取問題、沖縄島北部の海岸現況調査と海砂採取箇所、海砂採取船の作業実態。
海砂採取によって海岸の砂が減るだけでなく、明らかに周辺の環境を汚染していることも判明した。また、沖縄島の海岸線が明らかに人為的に変化して、100年間で100㎞以上の自然の海岸が消失した。
辺野古に近いあごの区長が呼びかけてあごの集落では海砂を採取させないということを決定した。自然破壊をさせないということで海砂採取をさせない闘いをやろうと今いろんな団体が動いている。
被害者を加害者にする仕立て上げを許すな
「安和事故のその後」について、三宅俊司弁護士が説明した。
去年の6月28日午前10時、安和桟橋の出口の所で抗議行動をやっていたAさんとこの方と警備をしていたガードマン・警備員一人が事故にあって、ガードマンの方は死亡。Aさんは大腿骨骨折など重傷を負った。1年間のリハビリを受けながら、回復している。事故後、弁護団はすぐに現場で確認をしたりして事故の状況を把握している。警察はその後、本人に対しても、事故を通報した人に対してもまったく事情聴取していない。1年間経過してきた。
ところが今年の7月28日になって、突然警察からAさんに対して連絡があり、事故について事情を聞きたいと連絡があった。警察に対して、事情聴取については応じるけれども、弁護士の立ち合いの上で事情を話すとしたら、突然警察から、この事情聴取は被害者としての調査でなくて、被疑者としての調査をする。だから、弁護士の立ち合いはできないと言ってきた。
Aさんにはそうした一切の説明はなくて、事情を聞きたいから出てきてくださいと連絡があった。異常な取り調べが行われようとしていた。
取調べを拒否したら逮捕もありうるので聴取には応じるが、弁護士の立ち合いがなければ証言はしないとした。結局2回の呼び出しがあったが、Aさんは被疑者としての取調べを受ける立場にないので、取調べは進んでいない。
そうこうしているうちに今度は、目撃者の方、事故の通報をした方にも同じように警察から連絡があった。この二人とも意思疎通が図られているので、Aさんが被害者としての扱いなら協力するが、Aさんを被疑者とするなら協力しないとの態度を取っている。
結局、Aさんに対しては1年間何の取調べもしなかった。本来被害者であるAさんを被疑者・犯罪人として調べるという状況の中で、一切の調べが出来ない状況になっている。
8月23日に、Aさんに対して検察庁に送検する、送検するにあたっては起訴を含める厳重処分の意見を付けて送る。ダンプの運転手、ダンプを指示した警備員に対しては起訴しなくてもいいですよと意見を付けて検察に送るとなっている。今後、検察官からAさんに対して調べが始まるという状況があるので、具体的な事故の内容とかについては話はできません。
事故後の経緯については異常な状況が続いている。事故があった段階で、この現場には警察官は一人もいない。ガードマンがすべて取り仕切っている中で事故が起きた。警察は反対する人に何とか責任を取らせようと考えているのだろう。当時この現場はまったく問題もなく、反対行動とトラックの運転手はあうんの呼吸で、意思表示はきちんとやりながら、安全に行動ができる状況が続いていた。警察が現場に立ち入らない状況が続いていた。そういう中で事故が起きたから、おそらく警察はAさんの行動が異常な行動で、自分たちが予期しないような行動があったので、事故が起こったと何とかつくりあげたい。それが警察の本音だと思っている。そのために一年間放置しておきながら、こういうふうな取調べを始め、あるいは厳重処分の意見をつけて送検することが始まった。
通常であれば、トラックの運転手、トラックの所有会社が賠償のために、任意保険を窓口にして、事故についての賠償問題を話し合うことが普通だ。ところがこの事件の場合は、加害者であるはずのトラックの運転手側がそういったことをしていない。しかたなくAさんは自賠責に基づいて、被害者請求として、賠償請求を行った。
死亡したガードマンについては、交通事故保険ではなく、労災保険での賠償をしている。その後、名護労管から、Aさんに対して、ガードマンの死亡に関するAさんの帰責性を判断して賠償を求めるための調査をするとの文書が送付された。
沖縄防衛局は、事故ビデオをマスコミや、県議会野党に提供して、情報操作を行い、一方、個人情報開示請求に対しては、ビデオを持っていないといって開示を拒否している。
個人情報であることから、ビデオの開示を、沖縄県、沖縄防衛局、防衛省、外務省に求めたが、いずれも不存在として開示を拒否した。
Aさんは早い時期に、事故当事者、ダンプ所有会社、現場の安全確保を怠ったダンプ発進を誘導したアルソックを相手にして、そして危険なダンプ運航を指示した沖縄防衛局について検討して、民事賠償請求訴訟を提起する準備を進めている。
事故を口実にして、フェンスの側に網を張って車を止めてしまうことを繰り返している。網を張っている状況の中でも、かなり長時間それを締め切っている。トラックが出るまで平気で止めてしまうという状況になっている。しかもこの事故があったことを口実にして、地下道を作って土砂を搬入できる工事をしたいと県に申し入れている。
本来だったら国の責任でやった事故を市民の責任だというふうに、押しつけてしまって、逆にこれを口実にして、自分たちの正当性を押しつけることは許せない。被害者を加害者として言いくるめていく、しかもそれを利用して市民を排除する口実に使う。こうした事態については絶対に許さない。Aさんを絶対に守り抜くなかで、辺野古の新基地建設を絶対に阻止する。(三宅弁護士の発言とレジメを参考にした・編集部)次号に続く (M)

ダンプによる土砂搬出に反対して行動する

カヌー隊によって砂杭打ちに抗議行動(大浦湾)
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