2.24「戦争になったら原発は標的になる」
さようなら原発実行委員会
【東京】ロシアによるウクライナ侵攻から4年となる2月24日、さようなら原発実行委員会主催で「戦争になったら原発は標的になる」をテーマに学習会を行った。
核施設への攻撃リスク
講師の鈴木達治郎さんは2014年に長崎大学に招聘され、核兵器廃絶研究センターのセンター長などを務めた。今年4月にNPO法人ピースデポの代表へと市民運動に〝転身〟している。
ロシアが標的としてきたザボリージャ原発の状況は専門家チームを常駐させているIAEAのウェブサイトに加え、共同研究で作成した仮想事故想定を紹介した。昨年の6月のイスラエルと米国によるイラン核施設などへの攻撃に、自らも長年の活動の場としてきた国際的な科学者団体パグウォッシュ会が「イランの核科学者の殺害も国際人道法違反」とした批判声明を紹介した。
東アジアについては、米国に拠点を置くNPEC(非拡散政策教育センター)が昨年2月に発表したレポート「戦略的攪乱─北朝鮮の代理勢力が韓国の原子炉を狙う」を紹介した。「北朝鮮が韓国の古里原発にドローン攻撃を加え、さらに台湾有事が起きたら、日韓米同盟がどう対応するか」を研究者らが図上演習した内容だ。
日本の原子力施設への攻撃リスクについては、時間切れ。まとめとして核施設への軍事攻撃を防止する国際条約の限界、インド・パキスタンの二国間協定の有効性、笹川財団などの民間による提言についてなどの評価について話した。
政策決定の中枢にいて
会場から質問で、鈴木さんが〝原子力ムラ〟にいた時代について問われた。
鈴木さんは「電気事業者による共同研究機関である電力中央研究所に所属していたことが〝原子力ムラ〟の人間であると指摘したのだろう」と率直にのべ、東京電力福島第一原発事故の際は原子力委員会の委員長代理をしており、じぶんも「安全神話の虜」になっていたことを吐露した。原子力の是非については、核兵器物質であるプルトニウムを再処理工場で分離する核燃料サイクルについては反対してきたと強調した。
昨年までの周年行動は屋外での集会とデモを行ってきたが、今年は連合会館会議室で開催、約60人が参加した。 (KJ)

「原子力施設攻撃をやめろ」と鈴木達治郎さん(2.24)
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