集団虐殺の共犯者である高麗大学の行いを糾弾する(下)
チェ・ジョンヒョン(学生社会主義者連帯高麗大学の会)
高麗大学の学内でのパレスチナ連帯運動も、高麗大学と関係を形成しているイスラエル大使館、そして大学などの学術機関との交流を中断することを要求として提示しなければならない。
学術的ボイコットは個人ではなく、関与したイスラエルの学術機関に対するボイコットであると同時に、パレスチナ民衆の苦痛を金儲けの機会にしてきた企業の財政支援と学術的交流に対するボイコットでもある。HD現代、ハンファシステムなど、パレスチナ虐殺を支援して莫大な利益を得ている財閥/防衛産業企業が寄付金、産学協力を媒介に大学企業化を加速させる状況も止めなければならない。直接的には確認されていないが、学長との面談を通じて可能性を示唆しているイスラエル当局の大学への財政支援の有無とその規模について、私たちには情報の透明性に基づく知る権利があり、それが事実であることが判明した場合、これを断固として断ち切ることができる運動を組織しなければならない。
究極的には、「パレスチナ連帯」を言ったり実践したりすることがタブー視されている大学では、資本への従属を拒否し、公共の運営の下で社会正義を実現する学問共同体として再編されるべきである。このような学術的ボイコット運動は、イスラエルの学術機関がBDS要求案に明記されているように、イスラエル当局と関連企業がパレスチナ人民の権利を認め、イスラエルの国際法違反に対するあらゆる形態の共犯を終わらせるまで続けなければならない。
2) 抑圧と差別に立ち向かい、パレスチナ解放運動の展望を探る。
イスラエルは、パレスチナ内部の世俗主義的傾向を含む動静とは無関係に、パレスチナ全体を性差別国家、クィア抑圧国家として売り込み、自分自身を中東で唯一の男女平等、クィアフレンドリー、環境にやさしい国家として宣伝している。イスラエルは自国内のプライド行進をはじめ、企業の性的少数者マーケティングを積極的に支援するが、実際、イスラエルでは同性婚は依然として違法であり、パレスチナの性的少数者難民も弾圧するなどのピンクウォッシングを行っている。パレスチナと連帯する韓国市民社会緊急行動は6月1日、クィアパレードに参加したアメリカ、イギリス、ドイツなどの帝国主義大使館のブース前でピンクウォッシングを非難し、イスラエルに対する経済的、軍事的、外交的支援に対する抗議行動を行った。
イスラエルのジェノサイド/アパルトヘイトのイデオロギー的/物質的基盤である帝国主義と植民地主義は、今日起きている気候不正の源である。これは単に戦争行為が莫大な炭素排出を引き起こすということとは別の次元の問題である。例えば、パレスチナ領土を対象とするイスラエルの森林造成事業は、イスラエルのグリーン植民地主義政策と体系的なパレスチナ占領戦略の一環として行われている。気候危機の原因と結果に不平等な体制があることを直視する気候正義運動は、その根源にある帝国主義と植民地主義を撤廃する展望を伴わなければならない。
「ガザでは、水の97%が人間が飲めないほど汚染されています。人口密集地域で爆弾を投下することは、人の命を奪うだけでなく、土壌と大気を汚染し、ガザの住民を住めなくします。それにもかかわらず、イスラエルは持続可能性のリーダーだと自画自賛しています。イスラエルが太陽光発電と灌漑施設を自慢する間、掘削機がオリーブの木の森を切り開き、爆撃が村を丸ごと破壊しています。これは、パレスチナの土地と資源を収奪し、破壊することを隠すためのグリーンウォッシングに過ぎません。
パレスチナの解放のための闘いは、人類のための闘いです。気候の正義は人権と切っても切れない関係です。ガザ地区の解放は、単に軍事占領を終わらせることではなく、人間の生活に必要な土地、水、空気を取り戻すことです。」 (907気候正義の行進本大会 パレスチナ平和連帯活動家マリアンの発言)
これらの活動に基づき、パレスチナ連帯運動は、性差別、ジェンダー差別をはじめとする社会的抑圧と差別に立ち向かう闘い、気候正義運動とともに、ピンクウォッシング、グリーンウォッシングを行うイスラエルに立ち向かう闘いであることを確認し、これを拡大する運動となるべきだ。
3) 労働者国際主義運動と連帯する
2023年10月16日、パレスチナの労働者が連帯を訴える緊急要請を送った後、世界中の労働者がこれに応え、ストライキ、封鎖行動、集会などの行動に取り組んでいる。韓国でも民主労総と複数の産別組合からパレスチナの解放を支持する声明が出され、パレスチナ連帯運動に参加しようとする動きがある。2024年5月13日、民主労総蔚山本部は代議員大会でパレスチナの自由と解放のための連帯事業を満場一致で決議した。蔚山では、現代自動車、現代グロービス、HD現代など大工場で働く労働者、病院、運送など公共部門の労働者が毎週集会を開き、パレスチナ連帯運動の先頭に立っている。
しかし、民主労総や各産別労組の主要な公式事業として力を動員するパレスチナ連帯行動の勢力は、まだ十分ではない。このような状況において、学生運動は労働者国際主義運動と緊密につながり、時にはこのような運動を提起できるような説得と実践を展開していかなければならない。パレスチナ連帯を軸に労働者と学生間の連帯を構築することは、単なる力の合力を超えて、資本を脅かす力を生み出すことが可能だからだ。学校の事務を管理する教職員労働者との連帯は、大学の学術的ボイコット実施のための圧力を生み出すことを可能にする。カリフォルニア大学(UC)で大学院生とポスドク労働者4万8000人を包括するUAW4811支部が大学生の占拠運動に呼応してストライキに突入した事例が代表的だ。同様に、集団虐殺に加担した企業を大学から追い出すために、共同の実践を図ることができる労働者と出会い、議論することが必要だ。現在、HD建設機械の不法派遣と解雇に反対して1000日以上戦っているソジンエンジの下請け労働者たちは、蔚山のパレスチナ緊急行動に最も積極的に参加している。
学生運動は、イスラエルが支配しようとする現場とテーマを媒介にイスラエルの残虐行為を暴露し、製造業、防衛産業、物流産業などの戦略的領域でのボイコット/反戦行動を推し進めなければならない。そのような運動は可能だ。しかし現実は、これらの運動がパレスチナ問題から距離を置いたり、象徴的な連帯を超え、イスラエル国家機構及びそれに関連した資本を追放する上で実質的な力を生み出すことができる運動に転換できずに動揺している状況だ。なぜパレスチナ問題が自分自身の問題であるかを自覚し、可能な実践を生み出すことができるように人々を説得し、組織する過程によって、パレスチナ連帯運動の拡大を図ることができる。こうしたそれぞれの行動が、広範なデモ、あるいはストライキを含む強力な反撃を開くきっかけを準備することで、パレスチナ連帯運動の新たな地平を切り開くことが可能になる。
イスラエルのガザ地区大量虐殺が1年近く続いているいま、高麗大学は大量虐殺の主犯であるイスラエルとの交流を強化しようとしている。高麗大学はパレスチナ虐殺と占領に加担しているHD現代、ハンファなどの防衛産業企業との交流を継続している。私たち大学の構成員は、高麗大学が虐殺者イスラエル、そして虐殺に加担している企業との学術的、経済的交流を含む全面的な交流を止めることを要求し、署名運動を行っていく。高麗大学当局は、イスラエルの大量虐殺を糾弾し、高麗大学の共犯行為を中止するよう求める大学の構成員の声に、きちんと向かい合うべきだ。
9月30日
(おわり)
(「社会主義に向けた前進」より)
朝鮮半島通信
▲金正恩総書記は10月17日、朝鮮人民軍第2軍団指揮部を訪問した。
▲韓国政府は10月21日、駐韓ロシア大使を呼んで、朝鮮の兵士がウクライナで訓練を受けているとして朝鮮兵の撤収を求めた。
▲金正恩総書記は10月21日、慈江道の被災地での復旧作業を視察した。
▲韓国外務省は10月23日、1945年8月の浮島丸事件をめぐり、日本政府から乗船者名簿などの関連資料が追加提供されたと発表した。
▲朝鮮のメディアは10月23日、金正恩総書記が大陸間弾道ミサイルなどの戦略ミサイルを運用する基地を視察したと報じた。
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