5・12防衛省申し入れ行動
大浦湾埋め立てを中止せよ
女性への性暴力の元凶は米軍基地
【東京】5月12日午後6時半から、辺野古実が防衛省に対して月例の申し入れ行動を行った。最初に司会者が自民党参議院議員の西田昌司が行ったひめゆりの塔問題での発言について批判した。「この発言は沖縄に対するヘイトである。2022年にもこのような主旨の発言をしている。沖縄が歴史をねじ曲げていると言うがねじ曲げているのはどっちだ。戦後80年、歴史の書き換えが大規模に行われようとしている。正しい戦争だと言う風に、言いたい人がたくさんいる。沖縄をこれ以上愚弄するな」。
大浦湾埋立て工事は難航
辺野古実の中村さんが主催者あいさつ。
「辺野古・大浦湾の現状について。軟弱地盤の改良が行われている。作業船6隻が70mにも及ぶ櫓を立てて工事を行っている。4月の下旬に沖縄タイムス『地盤改良に4年1カ月を見込み、現状では4万7千本の砂杭を打ち込むことが工期通りに進む』という見込みを報道していた。しかしこれは事実に反する。地盤改良工事は今年の1月代執行という強権的なやり方で始まった。3月末時点でサンドコンパクションパイル工法 で1万6千本のうち、611本、19カ月遅れている。サンドドレーン工法 で3万1千本の予定のうち710本しか打ち込まれていない、計画より38カ月遅れる見込みなのだ」。
「これから深い深度に移るので手間がかかる。沖縄は台風が直撃するコースだ。櫓を避難させなければいけない。夏にはなかなか工事が進まない。へたをすると十年以上かかるという試算も出ている。完成もはっきりしない」。
「防衛省は強引に工事を進めている。埋め立て土砂も最近宮城島という小さな鉱山の島から土砂を搬出している。狭い農道を大型ダンプが毎日通るので、ずたずたに壊れている。新たな土砂の搬出先として奄美大島を選んで調査をしている。外来生物の存在を調査しているはずが、未だに内容が公表されていない。外来生物が存在するのだろう。これからも公開を求めていく」。
ぜひ沖縄に行き連帯を
「沖縄の人たちは海に抗議船を出し、キャンプシュワブの前、宮城島などで体をはって抗議行動を続けている。ぜひ辺野古に行こう。自らの体と心で連帯し、現地で何が進んでいるのか受けとめて、共有していきたい」。
安次富浩さんがアピール
「辺野古のゲートで毎日180台のミキサーやダンプが入っている。私たちは絶対に基地は作らせない、大浦湾にジュゴンを回復させるという思いで、機動隊に排除されながらも抗議の声をあげている。西田発言。神道政治連盟とか日本会議沖縄支部、自民党沖縄県連、世界日報・統一教会関係も実行委員会にまで加わっている。そこで自民党の西田参議院議員が自虐史観に基づき暴言をはいている。つい先日撤回すると記者会見したが、内容的には何もない。台湾有事で先島の住民を福岡・山口などに疎開させる計画がつくられている。つまり、台湾有事は沖縄が戦場になるという発想でもって、沖縄の県民を戦火にまきこむような流れがある」。
「私たちは絶対に戦争をさせてはいけない。疎開でふるさとを放棄することではなく、留まって反基地平和を戦争反対を訴えていく。自衛隊を撤去させる」。
「沖縄タイムスのワシントンDCの特約記者が、つい先日国防総省の報告で、8年間に女性兵士あるいは軍人の兵士の家族、そして民間人に対する性暴力はどれだけ起きたのか、基地の中で949件。毎年120件起きている。結果的に泣き寝入りが多い。性暴力が横行していることが改めて分かる。私たちは絶対に許してはいけない」。
平和な島沖縄を取り戻そう
「沖縄は米軍が駐留して以降ずっと、土地は取り上げられ、女性被害はある。環境被害がある。とんでもない話だ。私たちは裏切られっぱなしだ。たとえ機動隊の暴力によって排除されても、私たちは沖縄の現状を世界に訴え、平和な島を取り戻そう。そういう闘いを今後とも続けていきたい。軍隊は沖縄にとって必要ない。軍隊があるからこそ、戦争が生まれる。軍隊をなくそう」。
次に基地軍隊による性暴力を許さない関東の会が、沖縄における米兵による女性への性暴力事件について許せないと4月27日原宿駅でのスタンディングと4月30日の米大使館抗議行動の報告をした。防衛省への申し入れや行動提起が行われ、防衛省にむけて「辺野古新基地建設を止めろ、女性への性暴力を許さない」とシュプレヒコールを上げた。 (M)
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