3.8さよなら原発関西アクション
福島事故から15年 原発回帰は間違いだ
【大阪】福島第一原発事故から15年、原発回帰は間違いだ、原発やめて!核燃サイクル中止を求めるさよなら原発関西アクションが3月8日、大阪中之島公園女性像前で開かれ、400人の市民が参加した。
実行委員会の山口さんがあいさつをし、原発回帰は間違いだというテーマで集会を行う、米国・イスラエルのイラン攻撃は完全な国家侵害であり、濃縮ウランを狙った攻撃は許されないと述べた。福島原発には880トンの燃料デブリがあり、取り出されたのはわずかに0・9グラム、福島事故は終わっていない。原発の使用済み核燃料プールは満杯に近づき、原発稼働を継続拡大させる様々な計画があるが、そのような試みは間違いだと声を大にして言いたいと述べた。
線量管理は国の責任だ
続いてメインゲストの佐藤和良さん(福島県いわき市市議・脱原発福島ネットワーク世話人・福島原発事故告訴団副団長・福島原発刑事訴訟支援団団長)がスピーチをした。
「1988年に県内の脱原発市民グループのネットワークを立ち上げて活動してきた。日本で初めて第1原発の3号機でプルサーマルをやるのに反対の様々な活動してきた。それは福島事故の1年前のことだ。脱原発の市民運動を始めて30年、事故が起きてから15年、未だに全国に避難している人が公式的には2万数千人、実際は7、8万の人が避難せざるを得ないという状況だ。 昨日も、住民京都訴訟が最高裁で却下された。私たちは、過酷事故の責任者の処罰が大事だと思い、2012年福島県民1300名で告訴をし、全国で1万4716名の皆さんの協力を得て、東京電力の経営陣はじめ、学者や行政関係者もその時は訴えたが、検察は不起訴処分にした。その後、検察審査会の強制起訴を勝ちとり、刑事訴訟を提起したが敗訴した。でも東電株主訴訟や関西訴訟・京都訴訟が闘われている。これを支援したい。
原発事故損害賠償等支援機構という第3セクターのような組織がある。国のお金をここに入れ、ここから東電に入れる。だから税金が投入されるわけだ。推計では24兆円近い金がかかると言われているが、おそらくもっと膨らむだろう。廃炉のロードマップでは廃炉完了は2051年となっているが、まだ廃炉が始まったばかりだ。支援機構も、燃料取り出しを本格的に開始するのは2037年だと初めて認めた。われわれの生きているあいだに廃炉は出来ない。100年、200年という話だ。
汚染水と言わず、アルプスで処理したのだから処理水と言えと言われるが、たくさんの放射性核種を除去することは出来ない。アルプスで処理した処理汚染水は、今も海に流している。いつまで?2051年までとなっているが、それは無理だ。廃炉は始まったばかりで、原発にたまっている大量の燃料デブリ、その内取り出せたのは0・9グラムだけ。いつまで流す?廃炉完了の2051年まで。だが廃炉は今始まったばかりだから、そこで海への投棄は終わりではなく、ずーと続く可能性がある。
放射性物質で汚染された山や田圃、家の周りを除染した除染土等の汚染された土。その中間貯蔵は、2045年までに最終処分地を見つけてそこに移すという約束で住民から無理矢理借りた土地だから、住民は怒っている。何か最終処分地があるよう見せかけているが実際は行き場がないから、全国各地の建設工事や道路工事など公共工事に汚染土を使うことを昨年政府は決めた。今後こういう話が市町村にもちこまれるだろう。是非とも慎重に対処してほしい。
帰還困難区域はまだいっぱいあるが、そこへだんだん帰ってほしいというのが国の政策だ。今、被曝線量の基準は年間1ミリシーベルトだが、汚染地は20ミリまで浴びてもいいというダブルスタンダードになっている。しかもその線量管理は個人で管理せよというのだ。管理は国の責任であるはずだ」。
日本中の原発の半分は福井県にある
石地優さん(原子力発電に反対する福井県民会議事務局次長)の発言
「自治体も裁判所も、事故はなかったかのように、事故前よりも推進に力を入れている。運転開始40年を超える老朽原発が5基、うち3基は50年がもう間もなく来る原発だ。30年を超える原発が2基、全て関電の原発だ。
青森県の六ヶ所再処理工場が稼働しなければ、使用済み核燃料の行き場はない。現在日本には40トンものプルトニウムがあり、核兵器の原料であるプルトニウムをこれ以上増やすのはまずいが、プルトニウムを消費するプルサーマル原発は4機(高浜3・4号、伊方3号、玄海3号)しか稼働していないから、プルトニウムは増加していく。
昨年の5月時点で福井県で貯蔵されている使用済み核燃料は4590トン。その上に廃炉中の原発から出る放射性廃棄物の処理に困って、推進する側もどうしようもない状況になっているのが福井県の現状だ。国が基準をクリアーすれば普通の物として扱っていいというクリアランス制度をつくった。福井県では、嶺南の6ヶ村が500億円を出資してクリアランス物の会社を創ることが決まっている。それどころか、地元の高校ではそれを使ってハンガー等をつくったりさせている。
福井県としては原発は動かしたい、でも使用済み核燃料が県内に置きっぱなしになるのはよくないという矛盾した考えをもっている。原発の敷地外につくる中間貯蔵と敷地内につくる乾式貯蔵。中身は同じだ。関電は今まで乾式貯蔵はしないと言ってきたが、ここに来て福井県に乾式貯蔵の申請を出している。理由は、プールが一杯になるが、六ヶ所再処理工場には送れないということ。逆に考えたら、乾式貯蔵が出来なければ原発は止まるということだ。このことを皆さんに伝えたい。日本中の動いている原発の半分は福井県にあるので、他の原発にも影響を与えるだろうと思う。このことを県民にも知らせれば、原発のない福井県にしていくことが、県民の主力になると思う。これからも、よろしくお願いします」。
石地さんの話の後、長野たかし・あやこさんのライブがあった。
原発は何も豊かな未来をもたらさない
菅野みずえさん(福島県浪江町から兵庫県三木市に避難)の話。 「5年間仮設住宅で暮らし関西に避難し、地域に加えていただいて暮らしている。関西訴訟をやっているが、9月2日に判決が出る。3権分立を習い、司法はいかなる権力にも左右されない判断をする、その基本は憲法だと習ったが、それは違う世界のことになってしまったのを身をもって知らされた。事故後、東京電力は私たちの仮設にもやって来て、「私たちも同じ津波被害者です。大事な原発を津波で失いました」と、恥ずかしげもなく言った。こんなは話聞いておれないから皆はその場から立ち退いた。福島事故を忘れないと言われると、それは違うだろうと思う。終わってもいないし、いま新しい形を変えて、生活にのしかかっている。皆さんの知らないところで、反対する住民のいなくなった町々で、福島県浜通で。そこには監視する市民がいない。
今首相のこと本当に不安です。でも、早苗ちゃんの恩返しは原発だ。そこにどこからか打ち込まれたらそれでおしまいだということを知らない首相って、一体どんな思考の持ち主なんだろう。原発は何も豊かな未来をもたらさないことを身をもって感じている。福島事故では放射能の8割が太平洋に流れたが、日本海側の原発が事故を起こしたら、8割の放射性物質はこちらに流れる。そのことをこどもたちに伝えてほしい」。
アジア初の脱原発を達成した台湾
あこさん(ノーニュークス・アジアフォーラム)の発言。
「台湾の第4原発は、原子炉を日立と東芝、タービンを三菱がつくった。昨年5月、アジア初の脱原発を達成した台湾で、その瞬間を様々な地域から集まった人たちと祝った。地域住民の声を聞くことなく建設された台湾の原発。日本からの原発輸出は、武力から形を変えた植民地支配だった。
そこから、核のない国を掲げ、台湾の民主化運動が進んでいった。原発を持つ国に民主主義はない。全ての命や暮らしが尊重される社会に生きたいと思う。日本の原発依存の状況が、この国の原発回帰を支えているが、日本も脱原発を達成したい」。
予定された発言が終わって集会は終わり、参加者は御堂筋から国道1号線を西梅田公園までデモを敢行した。(T・T)

原発反対アピール(3.8)

佐藤和良さん(3.8)

菅野みずえさん(3.8)

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