5.20米海兵隊のハイマース訓練を中止しろ!

東富士演習場 人命軽視を許さない

 【静岡】5月20日、御殿場市、裾野市、小山町にまたがる陸上自衛隊東富士演習場において米海兵隊による高機動ロケット砲システム(ハイマース)の射撃訓練が行われた。ハイマースの射撃訓練は昨年10月、国道469号線を通行止めにして行われた陸上自衛隊の多連装ロケットシステム(МLRS)の射撃訓練に続く形で行われ、地元の自治体や権利者団体である「東富士演習場地域農民再建連盟」は「今回限り」との条件で受け入れた。
 ところが今年3月、防衛省は前回の約束を反故にする再度の訓練実施と、「年に数回の訓練実施」を提案し、小泉進次郎防衛相が乗り込んでくる中で地元は再び「苦渋の決断」を強いられた経緯がある。

ロケットが通過した

 県下東部の御殿場、裾野両市の平和委員会、しみん連合静岡東部が呼びかけ、「富士にミサイルやめて!の会」が賛同する形で訓練当日の現地抗議行動が行われた。裾野市須山の国道469号線大野路交差点には、地元や県下各地から約70人の仲間が駆けつけ、思い思いのプラカードや横断幕を掲げ、リレートークやシュプレヒコールを行って抗議の意思を表した。国道469号線の御殿場市板妻と裾野市須山の大野路交差点間約3キロを午前10時から30分、午後1時から30分間通行止めにして行われた射撃訓練は、ハイマースの射撃統制装置のコンピューターの不具合で午前の訓練が出来なかった。抗議参加者からは「射撃を待っているんじゃないぞ!中止を待っているんだぞ!」とのヤジが飛ぶ。大野路交差点には防衛省本省や南関東防衛局の職員が訓練実施の模様や騒音、道路の渋滞状況把握の調査や県警機動隊員も多数配置されていて、いつまでも射撃が行われないので右往左往であった。通行再開を待つ車からは手を振る人もいた。
 午前・午後の訓練全体で2両の発射機を使用し12発のハイマースが発射されることになっていた。午後1時からの訓練では30分の間に次々と12発が発射された。演習場南東部から発射されたロケットが469号線上空に達するあたりで空気が歪むような凄まじい乾いた発射音が襲ってきた。ロケットはまさに「富士を撃つ」ように山腹に飛んでいく。
 抗議行動の最後に、「富士にミサイルやめて!の会」が用意した内閣総理大臣高市早苗、防衛相小泉進次郎宛ての「ハイマース射撃訓練の実施に抗議し、その中止を求める要請書」を防衛省担当者に読み上げて手交した。

訓練の恒常化やめろ

 今回のハイマース射撃訓練は、東富士での沖縄県道104号線越え実弾射撃訓練のさらなる強化であり、1967年に確約された①東富士演習場とその周辺にミサイルを持ち込まない ②東富士をミサイル基地にしないとの約束を反故にするものだ。ハイマース訓練を断じて恒常化させてはならない。
 20日、ハイマースの射撃訓練直後から演習場のある裾野市須山ではクマの目撃情報が三件あり、その後4日連続でクマ目撃情報が続いている。地元の人たちの間ではハイマース射撃訓練の轟音や6月7日の総合火力演習を直前に控えた自衛隊による155mm榴弾砲の午後9時近くまでの夜間射撃訓練に驚いて出てきたのではないかと話題になっているそうだ。       (S)

「ハイマース射撃訓練をやめろ」抗議行動(5.20)

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