4.13原勲さん追悼43年─横堀花見

三里塚 木の根・横堀地区を守り抜こう

 4月13日、管制塔被告団は、元管制塔被告・原勲さん追悼43年の横堀花見を行った。
 参加した仲間たちは、原勲さんの墓に、墓の隣の江口志朗さん、上坂喜美さん、奥野卓己さん、大盛力さんに線香をあげた。さらに墓の横には、新山幸男さんの遺影、案山子亭の窓に和多田粂夫さん、横山晋さんの遺影が飾られ、共に線香をあげた。
 案山子亭で故人を偲んで食事会が行われ、中川憲一さん(管制塔被告団)の「三里塚闘争の発展と、新山、原、和多田同志を偲んで献杯」の音頭で始まり、「昨年は袴田巌さんが再審勝利をして喜んでいたのも束の間で石川一雄さんが亡くなった。第4次の再審闘争に今、さっちゃん(石川早智子さん)が頑張っております」と述べた。
 次々と参加者、友人たちから故人との思い出や三里塚闘争への思いを語った。
 辻和夫さん(横堀団結小屋維持会)は、「最近、牧久(日本経済新聞社)が著者の『成田の乱 戸村一作の13年戦争』/発行:日経BP 日本経済新聞出版〉が販売されている。歴史って、こうやって少しずつ偽造されるんだという感想を持った。読んでみると怒りがわいてきた。視点は空港建設側であり権力側。円卓会議で、用地取得は「あらゆる意味で強制的手段が用いられてはならず」と合意した。ところが、本書は『あらゆる意味で』を削って紹介する。丹念に事実を追っているようで、肝心なところをごまかしている」と批判した。
 繁山達郎さん(横堀農業研修センター裁判を支える会)は、「5月17日(土)に「『成田空港拡張反対!土地取り上げを許すな!6・16判決を前に 横堀農業研修センター裁判報告会』(文京区民センター2A(地下鉄三田線春日駅)/13時00分開場)を行う。柳川秀夫さんら被告のメッセージ、平野靖識さん(三里塚歴史考証室)、山口幸夫さん(一般社団法人三里塚大地共有運動の会)の発言があります。これまでの裁判の解説などを行います。さらに判決は6月16日(月)千葉地裁601号法廷/集合13時30分/開廷14時です」と呼びかけた。
 山下一夫さん(一般社団法人三里塚大地共有運動の会)は、「加瀬勉さんから『5・17横堀裁判闘争に対する決意表明』が届いている。加瀬さんの戦闘宣言だ。空港会社は、空港機能の拡張と称する想定図をHPで明らかにしている。想定図は、横堀地区の鉄塔、案山子亭、横堀研修センター、木の根地区の木の根ペンションを抹殺して描いている。地権者の加瀬さんを無視し、手前勝手なストーリーをでっち上げているだけだ。暴力的な工事強行を許さない」と報告した。(Y)

横堀鉄塔下にある原勲墓石(4.13)


 

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