投書 NHK朝ドラ「ばけばけ」を見て
セックスワーカーの苦しみを理解しているか
SM
仕事に行くしたくをしながら、NHKの朝ドラを見ている。今やっているのは「ばけばけ」だ。没落士族の娘・松野トキ(高石あかり)は「外国人」教師ヘブン(トミー・バストウ)のもとで女中として働くようになる。やがて恋がめばえ、トキとヘブンは結婚する。トキはラフカディオ・ハーンのつれあい小泉セツが、ヘブンはラフカディオ・ハーン(小泉八雲)がモデルらしい。このドラマは、「明治時代」における民衆の貧困、それと「外国人」と日本人の心のふれあいを描いている。人間のやさしさを描いている。
何回か前の回では、数週間にわたってセックスワーカーの苦しみを描いていた。ヘブン先生の「ラシャメン」(妾、娼婦)にならないか。トキは、通訳の錦織(にしこおり)さん(吉沢亮)に、そう誘われる。高額の収入とひきかえにだ。トキは、悩んだ末、貧困に苦しむ家族を救うため、自分を捨てて「ラシャメン」になることを決意する。だが、ヘブン先生は「ラシャメン」を望んでいなかった。すべては誤解だった。そういう話が描かれていた。貧困ゆえにセックスワーカーになろうとする女性の苦しみが描かれていた。
現代の日本でも、買春がはびこり、警官が罰するのは「女性を買う男たち」ではなく、「セックスワーカーの女性たち」だ。多くの女性が、エロサイト等のセックス産業で働かされている。女性を買ったことがなくても、エロサイトを見たりアダルトビデオを借りたりしたことのある男性は多いと思われる。私も偉そうなことなことはいえない。
ジェンダー格差が「外国」と比較して高くて、買春、エロサイト、アダルトビデオがはびこる日本という国をどう考えたらいいのか。マスコミは、左翼は、これらの問題の解決にどれだけ真剣にとりくんでいるのか。そういったことを考えさせられた。また最近の回では黒人差別の問題を描いていて考えさせられた。
人間はみんな平等だ。この原則にたって、マスコミや左翼も含めて、私たちが見ないようにしている問題にもきちんと目をむけなければならないのではないか。私は強くそう考える。
ラフカディオ・ハーンがどういう人物だったのか、私は知らない。なので、番組そのものに対する評価はさしひかえる。(2026年1月23日)
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