お引っ越し
コラム「架橋」
来年2027年2月中旬までに引っ越しをしなくてはならなくなった。自宅ではないから引っ越しというより移転である。いま入居しているビル前の市道拡幅計画に伴う行政からの要請である。この話は数年前から進んでおり2車線を4車線にする都市計画に基づくものだった。
同じビル内の事務所を市役所担当者が個別に当たっていたようだが、ビルの持ち主には正式な話がなく当惑していたようだ。当方と市役所の間に今まで2回のやりとりはあったが、具体的な移転補償や期日がわからないまま月日が過ぎた。
そんな中、ようやく9月中旬になって進展があった。具体的な補償費用と退去時期が示されたのだ。金額はそれなりの提示だったのでいたしかたないと合意したが、退去時期が想定より急な展開となり困惑したのは言うまでもない。今から半年もないのだ。当初は、退去移転の契約は来春との話だった。それが前述した通りの退去要請である。そして、移転契約も9月中に済ませたいと言う。お役所仕事とは、まさにこういうことを指すのだろう。
そのうちにビルの持ち主とも話がついたようで、正式な退去要請が文書で届けられた。これには従うべき他はなく急遽移転先の物件探しか始まった。現在事務所がある場所は、新聞社やテレビ局、県庁など報道そして行政機関が集まる市のまさしく中心部である。仕事の関係上、今いる場所の近隣を探したが、「帯にみぢかし、襷にながし」。なかなか思うような物件は見当たらない。それもそのはず、今いるビルは、築年は古いが2フロア32坪を借りていても激安の物件だった。
もはや同程度の金額で同坪数の物件などあるはずもなく、最大25坪を念頭に探しているがよくて20坪が限界だろう。「お引っ越し」と言ってもパソコンや複合機やら膨大な書籍を移転するのは並大抵なことではない。複合機にいたっては現事務所に搬入する際もドアが狭く2階の窓までクレーンで吊り上げたほどだ。
11月、12月の時期は繁忙期に入るので何としても10月中には物件を決めなくてはならないのだ。さてどうなることやら。ひとあし早い師走が始まった。
(雨)

