朝 の 駅
コラム「架橋」
午前5時1分の始発の地下鉄に乗るために4時半頃に、4つの地下鉄の入り口が開かれる。そのうちの一つにエレベーターが設置されている。エレベーターのある出入口の扉のシャッターを最後に開ける。駅員さんによって5分~6分違う。そして扉を開けてエレベーターに乗れるようにボタンを押しておいてくれる駅員さんと地下一階で止まっている状態をそのままにしている駅員さんもいる。些細なことだが、乗る方としてはこの1分・2分でも大事なのだ。いつもいっしょの叔母さんも配慮のない駅員さんに対して「もうちょっとお客さんのことを考えてくれないだろうか」とぐちが出てしまう。16年も同じ電車に乗るためにベンチで待っていると、朝会うと「おはよう」のあいさつを交わすことになる。不思議な感覚だ。
電車に乗るまで30分くらいあるので、「かけはし」(9月14日号)を読んだ。8面の「韓国はいま」の論文がすぐれていた。上・下の論文で、AI・半導体がいかにこの社会をより競争的、資本主義的金もうけのために変えられてしまっているのかを分かりやすく分析し、それを解決するには「社会主義」的でなければならないこと、このことを闘争課題として訴えている。韓国では半導体工場や水や電力問題が日本以上に深刻なようだ。米国・マグダニニューヨーク市長の社会的負担や公的援助の「社会主義的」政策が話題になっている。労働運動の課題にとしてもまだまだのようだ。
こうした問題で日韓労働運動が話し合う場を設けて、共に連帯して多国籍企業と闘う戦線ができないものか。
今回のコラムの終わりに報告したいことがある。元管制塔占拠闘争被告の若林一男さんが8月26日に闘病中であったが亡くなった。享年69歳であった。彼は下獄後、刑務所の中で猛勉強し、出所後東大に合格し、その後ある予備校の講師になり名をはせた。被告団の中でも異色のキャラクターだった。9月1日に通夜があり、在京の前田道彦さんなど三人の元被告団や虎頭弁護士など友人たちが見送った。元被告団17人のうち、原勲さん、和多田粂夫さんも亡くなっている。ご冥福をお祈りします。 (滝)

