親切な人

コラム「架橋」

 普段、5時1分の始発に乗るため、4時半過ぎに、地下鉄の扉は開かれる。4時半前に、駅員さんによって4つの階段前とエレベーター前が開かれる。今日は駅員さんがわざわざ待ってくれ、エレベーターに乗れるようにボタンを押して一緒に降りた。こんなこと初めてだ。
 「開ける順番が決まっているのですか、人にもよるが決めている。開け忘れたら、首が飛ぶ」と笑いながらそして真剣な顔で話してくれた。
 ある日のこと、バックのチャックが開いていて、銀行通帳が落ちそうになっていた。後ろからきた乗客の女性が、「チャックが開いていて、危ないですよ。落とした後ではしょうがないから」と声をかけてくれた。
 その人は同じ始発でいつも見かける人だった、有難い!
 別の日のこと。地下鉄の乗り換えのエスカレーターで、ザツクの外に折り畳みの傘を差していたが、それが落ちてしまった。下にいた若者が「落とし物です」と、声をあげてくれ、私が落としたと気がついた。お礼を言って受け取った。
 こんなほっこりした話しとは全然別になるが、アムネスティ国際ニュース(2026年10月6日)がイエメンのフーシ派の人権侵害について、伝えている。
 「イエメン北部を実効支配するフーシ派当局が、2026年8月18日以降、人権活動や人道支援に携わる少なくとも8人を、死刑が科される可能性のあるスパイ関連の容疑で刑事訴追している。国連職員2人、国連の専門家1人、保険や人権、人道支援など幅広い分野で国際団体や現地団体と協力してきた5人だ」。
 「拘束された人の多くは、逮捕状を示されないまま連行されたうえ、当局が拘束の事実を認めて所在が判明するまで、数カ月にわたり強制失踪状態に置かれた。多くは必要な医療を受けられておらず、そのなかには深刻な疾患を抱える人も含まれる」。
 イランやIS、タリバンと似ていて、フーシ派はひどく抑圧的で人権侵害がはなはだしい。サウジやイスラエル、アメリカと対峙しているからといって全く支持できない。国際刑事裁判所の役割がますます重要になっている。ロシアによる北海道新聞記者の拘束といい、不当に拘束してきた人たちを直ちに無条件で釈放すべきだ。
(滝)