民主労総、２３２人の進歩単一候補発表「第２の労働者政治勢力化」

ヤン・ギョンス委員長「ムン・ジェインに失望してユン・ソギョルを懸念する国民、進歩に目を向けてほしい」

　民主労総と進歩政党が６・１全国統一地方選挙を20日に控え、進歩単一候補と共同要求案を発表した。11日、民主労総によると、現在までに選ばれた進歩単一候補は計２３２人だ。
　民主労総と進歩４党（労働党・緑の党・正義党・進歩党）は５月11日午前、ソウル中区フランシスコ会館で記者会見を開き、今回の地方選挙で進歩候補単一化を通じて「第２の労働者政治勢力化」を実現する土台を作ると明らかにした。全体の民主労総候補・支持候補３４４人は全国で共同要求案を実現するための選挙運動を展開する予定だ。
　代表らは「ユン・ソギョル大統領は重大災害処罰法、週52時間制、最低賃金無力化を公言し、労働者の健康と生命、人間らしい生活を否定した。彼が一貫して強調したのは、企業の経営活動の自由であり、最初に駆け付けたところは財閥の利益を代弁する経統・全経連だった」としながら「地方選挙を再び国民の生活と国家の未来ビジョンを持たない保守２党の競争の場として放置することはできない」と述べた。
　この日発表された「１次進歩単一候補選定現況」資料の民主労総候補・支持候補は、政党別に労働党７人、緑の党10人、正義党１０４人、進歩党１０３人だ。ここに無所属候補である教育監７人、組合員１人を含めて合計２３２人だ。
　共同要求案の５大核心課題は、△労働政策に責任を負う地方政府△労働者の生命と人に責任を負う地方政府△ケア・医療・交通・教育公共性に責任を負う地方政府△非正規職・労働権の死角地帯労働者に責任を負う地方政府 △気候危機-産業転換に責任を負う地方政府として定められた。
　ヤン・ギョンス民主労総委員長は「今回の地方選挙を進歩政党の団結と不平等体制転換の新たな出発にしようとする。ムン・ジェイン政府に失望して政権交代を要求した国民も、ユン・ソギョル政府の発足に憂慮する国民も、今進歩政党に目を向けることを訴えている」とし「16の広域市道のうち13カ所で進歩政党の単一化合意が完了した。残りの地域でも候補登録前で、単一化のために知恵を集めて最善の努力を尽くしている」と話した。
　各進歩政党も今回の地方選挙での決意を明らかにした。ナ・ドウォン労働党共同代表は「進歩政治の弱体化が分裂のためだという話もあるが、一方では進歩政党が根本的な体制変化を志向する決意を失ったことが大きい」とし、だから「進歩的な協力とともに進歩政党の革新も必要だ。２０２２年の地方選挙で、民主党と明らかに違う本当の進歩政治がまさに立つべきだ」と話した。
　キム・イェウォン緑の党共同代表は「各党の政治志向を鋭く守りながらもソフトに協力する強く柔軟な進歩陣営になる」とし「緑の党は気候危機と少数者差別に立ち向かう基調を維持し、しっかりと進むだろう」と話した。
　ペ・ジンギョ正義党地方選挙選対常任選対委員長は、「最悪、次悪を争う政治の持続では、韓国社会は決して一歩も進歩することはできない。労働の価値、平等の価値、気候危機の克服精神を守るためにも既得権２党に立ち向かう進歩陣営の団結は必須不可欠な条件」だとし、「昨年の鍾路区再・補欠選挙で正義党のペ・ボクジュ候補は進歩政党の単一候補として出馬し、15％を超える支持率を得た。今回の地方選挙でも、単一候補者が成果を出すことができるように正義党も最善を尽くすだろう」と明らかにした。
　キム・ジェヨン進歩党常任代表は「先の大統領選挙で単一の進歩候補を出すことができず、進歩政党の全体得票率を合わせても過去と同じ成果を出せなかったということでこうべを垂れるしかない。だが、労働を捨てたユン・ソギョル政府に対する突破は、進歩勢力の単一化を通じた連帯強化で可能だと信じる」として、「地方選挙が今後、進歩勢力の団結と連帯統合の気運がより高められるように、最善をつくすことを約束する」と語った。
　また、民主労総と進歩政党はこの日、５大課題だけでなく、20の要求も発表した。そのなかの５大核心要求は、△地域労政の交渉定例化△自治体主要産業の安全監督官制度導入△ケア施設の自治体直接運営の拡大△特殊雇用・プラットフォーム労働者の社会保険及び健康検診の支援△気候正義の条例制定などだ。
　共同要求案の趣旨について、イ・ジョンヒ民主労総政策室長は「コロナ災難状況で災難支援金などを通じて地方政府が独自の役割を果たした」としながら「進歩陣営が地方議会に進出することを通して中央政府にはできない進歩的な労働・福祉政策を地域から作り、全国に拡散する役割をしようということだ」と説明した。また、「２０１８年の地方選挙がムン・ジェイン政権に対する圧倒的な支持の雰囲気の中で行われたのとは異なり、今年の地方選挙は、新政府に対する期待ばかりか懸念が多いのが事実だ。この局面で民主労総と進歩政党が力を合わせれば十分に地方議会改革を牽引することができると考える」と話した。
　ウン・ヘジン記者（チャンムセサン）5月11日

朝鮮半島通信

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