さようなら原発9・23全国集会ミニトーク

どのように伝えるか

 【東京】さようなら原発9・23全国集会の前段で「気候危機と原発」のミニステージが開かれた。最初にアーティストのこむあいさん、国際環境NGО350 Japanの東京の方二人が「何か地球はおかしい」歌とダンスを披露した。
 この人たちは国際環境NGOスリーフィフティーのメンバー。気候変動対策を求める国際的なムーブメントの構築を目指して、化石燃料を掘り起こさないこと、再生可能エネルギーへの移行を促すためにおカネの流れを変えること、未来の子どもたちに安心・安全な世界を残して、CO2排出ゼロ、原発ゼロを目指している。
 そのために、市民のコミュニティパワーを作り出す。この曲で、メッセージを伝えダンスをする企画を作った。YouTubeでも配信されている。
 この後、Feo Japanの吉田明子さんが進行役を行い、トークが進められた。吉田さんは気候変動・エネルギーを担当している。2007年に会に入った。原発ゼロ、エネルギーシフトそして福島のことで動いていた。さようなら原発2012年が始まった。ものすごい人が来ていた。その時からこの集会に参加している。
 以下は、トークに参加した人の紹介。
 山口れいさん。
Fridays For Future(未来のための金曜日) 。グレタ・ツンベリー、今救援物資をガザに運ぼうとしている。その人の運動をきっかけに、日本でも気候変動を阻止するために活動するために作られた。Fridays For Future東京は日本各地で活動している。大学1年生だ。
 原子力資料情報室事務局長の松久保肇さん。
 1975年に設立された。脱原発のシンクタンクの役割をしている。設立から50年。2012年に福島第一原発事故の惨状を見て、民間企業をやめて原子力資料情報室に入った。(M)

「気候危機と原発」を考えるトーク


――山口れいさんはなぜFFFに入ろうとしたのですか。

 私はもともと社会運動に興味があり、問題を解決したい。環境問題は深刻で、私たちの根底にある自然とか地球だ。その根底が崩れてしまったら、生活できない環境はおかしい、回避しなければいけない。

――それ以前にも活動していた?。

 入管法反対のデモとかにも、顔を出したりはしていた。

――大学生になって、インスタグラムでコンタクトしたのですか。

 第2金曜日に駅前でのスタンディングに参加したり、勉強会を4月に渋谷の国連大学の会場でやった。半年前から本格的に活動している。9月21日、新宿駅前で、パレスチナ・ガザの問題と気候変動とかに対して、声を上げるというイベントを「危険に境界線はない」というスローガンでやった。

――9月気候アクションウィークということでいろんなイベントが開かれている。9月21日のアクションや9・23集会もそうだ。松久保さん、反原発のことを。

 松久保 1975年の前の段階から、原発がたくさん立地され始めた。いろんな地域で原発に反対する運動が始まっていたが、いろんな地域でばらばらに運動していた。各個撃破されていきかねないということでみんなで連帯しようと1974年頃に全国集会があった。その時にいろいろ当時核物理学者だとか核科学者だとか、たくさんいたので、情報を提供するような形で出来た。
 そこから50年間、やってきた。9・11テロ後イラクへの攻撃とか世界的動きがあって、イラク攻撃に反対するデモがありそこに参加した。ノンポリの学生だった。2011年3月11日、福島原発事故があって、普通に働いていた。2012年になって、福島第一原発どうなっているのか、いろいろ勉強した。非常に過酷な事故だったが、あの程度で済んだのはとてもラッキーだったことを改めて気付かされた。これからも使っていこうという政府の方針が見えた。
 ちょっと事故が違った方向に向かっていれば、東京一帯もみんな避難しなければいけなかった。このシステムは無理だろうと気付き、原子力資料室に転職した。
 
 吉田 3・11の後、20~30代の人たち、子ども連れて来ていた人たちがたくさんいた。2007年当時、今に比べれば小さなデモだった。3・11の後はどこに言っても千人、二千人、さようなら原発は一番多かった時は12万人。それから15年経ったので、新しい形で運動を続けていかなければいけないということで、さようなら原発とワタシのミライで、いろいろ話をしている中で、コラボもしている。

 山口 私は小さかったので、東日本大震災の記憶はほぼない。高校で「探求」という科目が始まって、自分たちでテーマを決めて学ぶ。その時原発についてやった。原発は難しいと思ってしまうのではないか。

AIと原発再稼働?

――ニュースとかでこれからAIが必要になってきて、そこでも電力が大量に必要。だから、原発再稼働が必要なんだと報道されている。どう思いますか。

 山口 私たちは原発ゼロをめざさなければいけないと思っている。活動の理念として気候正義を掲げている。環境問題を引き起こしているのは先進国。被害を大きく受けているのは発展途上国の人々。特に太平洋上の島々が沈んでしまう。その人たちがどれくらいCO2を排出したというと圧倒的に先進国よりも少ない。そういう不公正さについて、声を上げていこう。貧しい市町村が交付金とかあって、誘致している。都心部の人はそういう原発を受け入れるリスクとか、そういうものを受けることなく原発の恩恵を享受している。その構造は解決しなければいけないと思っている。だから、原発ゼロが必要だ。

 松久保 AIが増えることによって、電力需要が増えるのは別の話。国の出している統計を見ても、数パーセント増えるぐらい。むしろ、2010年に比べれば大幅に減った状況は続いていく。なるべく電力を使わない建物とか、自分で電力を作っていくことで対処できる話。
 
――太陽光、自然エネルギーは不安定だと言われて、だから原発だと誘導されている。原発のようなものを大規模に作るのではなくて、すでにある技術を活用して、需要の方も調整しながらやる。原発は不向きだと言われている。

 松久保 原発は大きな電源。電力をたくさん供給する。一機一から二兆円とかかかる電気を、投資コストを回収するためにずっと発電し続けないといけない。需要に応じて発電量を調整するのも苦手だ。あまり電力の受給調整をすると燃料棒が壊れてしまう問題がある。
 太陽光とか風力とか変動型の電力で、原発の電気がむしろじゃまになってくる。今はわざわざ太陽光や風力の電力を捨てて、原子力の電力を発電し続けている。

――原発の新増設が必要だと言われていて、あたかもすぐできそうな感じで報道されている。これがすごい問題だ。計画していて何年ぐらいでできますか。

 松久保 福井県美浜で4号機が計画されている。完成するまで20年弱かかる。今の電力需要とまったく関係のない話だ。気候危機は今起きている危機だ。今すぐCO2を削減していかなければいけない。20年後の話なんてしてられない。しかもものすごくおカネがかかる。時間軸を間違っている。

――2025年でかなり気候危機ひどい所にできている。農業者・漁業者が収穫が減って、虫害・獣害で困っている。気候変動対策をすると言いながら、20年後の話。

 山口 政府は205
0年までにカーボンニュートラルを掲げているが、2045年で原発を稼働したところで、あまり意味がない。2049年にゼロパーセントにするよりは今から削減した方が圧倒的なCO2の削減量が増える。今の問題だ。原発の核のゴミの問題。事故のリスク。

若い世代に訴える

――若い世代といっしょにやらないといけない。今後、さようなら原発にももっと若い世代にも来て欲しいとコラボしている。

 山口 インスタを見てくれて来る人もいる。運動をすることが大事だ。今は成果がなくても必ずあると信じて活動している。

――すぐに見えなくてもあきらめない。そのためには楽しくやることが必要だ。

 山口 がんばってくれと声かけてしてもらえるのもうれしい。FFFもまた外部の団体と協力してモチベーションを保つようにしている。

 松久保 防衛関係で、原子力潜水艦を持ちたいという話がある。平和だった日本の社会がどんどん戦争の方に行っている。どうやって原子力を使わない平和な社会を作っていけるか。原潜は重要な問題になってくる。平和運動などとコラボレーションしながら、原子力の問題を考えていきたい。

――核兵器廃絶だとそちらもユースの団体がある。

 山口 Eコープがあり、そこで若者団体が協力する活動がある。核廃絶運動を取り組んでいる人がいる。原子力と核を日本だと切り離されて考えるイメージがあるが、そうじゃなくて原発も平和を守るためには廃絶しなければいけない。核と原発を結びつけて考えるのが大事だ。
 
 松久保 特に日本の場合は核燃料サイクルをやっている。使用済み燃料、プルトニウムを取り出して燃料としてもう一回使おうとしている。プルトニウムは核兵器の原材料だ。日本は潜在的な核保有国だと見られている。きちんと日本人が見つめなおさなければいけない。

「CO2排出ゼロ、原発ゼロ」をアピール(9.23)

週刊かけはし

購読料
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009  新時代社