継続する天皇制国家の戦争・植民地責任の未清算─4・28『沖縄デー』集会
「戦後80年慰霊の旅」「昭和100年イベント」に反対
沖縄・安保・天皇制を問う4・28─29連続行動実
【東京】4月28日、沖縄・安保・天皇制を問う4・28─29連続行動実行委員会は、「継続する天皇制国家の戦争・植民地責任の未清算─4・28『沖縄デー』集会」を文京シビックセンターで行った。
実行委員会は、①加速する「異次元」の巨大軍拡 ②沖縄を再び戦場にする準備が進む状況 ③天皇制延命に向けた「戦後80年慰霊の旅」「昭和100年イベント」の批判を軸に結集した。
とりわけ徳仁天皇の「慰霊の旅」と称して4月硫黄島、6月広島・沖縄、7月モンゴル=抑留中の強制労働の死者、9月長崎に行く狙いについて「謝罪・補償に『慰霊』を対置して、天皇(制)の責任をなきものにしようとし、死者(そして遺族)を天皇制国家に再び回収することを目論む、明仁によって顕著に展開された象徴天皇制のこの欺瞞的試みを許してはいけない」と暴き出した。
また「昭和100年」キャンペーンに対しては、「『昭和』という天皇の時間によって、時代(歴史)を規定(区分)し、印象付けようとする『操作』であり、侵略戦争と植民地支配の責任の隠蔽である。また『復興』『繁栄』の背後(基礎)にある、『戦後賠償』に名を借りたアジア諸国への(新)植民地主義的経済進出の存在をみるべきであろう。私たちはこうした天皇・政府による『イベント』を、歴史的事実(戦争・戦後責任の不作為)を対峙することによって打ち返していかなければならない」と宣言し、当面する反天皇制運動の方向性を提示した。集会はその性格批判を共有化する場として行われた。
「昭和100年」と対峙する歴史認識
集会の問題提起は、山田朗さん(明治大学教員・日本近現代史)が「『昭和100年』に対峙する歴史認識を」というテーマで行った。
山田さんは、問題提起の目的として「2025年は、戦前(明治維新~敗戦)77年と戦後(敗戦~現在)80年であることを確認」し、「昭和100年」という歴史認識の問題点について「①「心の支配」(天皇の在位によって歴史を区切ることによる天皇中心史観) ②「昭和100年」を戦争の20年、「平和」の80年という歴史の単純化批判 ③戦争・植民地支配の隠蔽の性格。つまり、「昭和」に至る戦争の前提、植民地支配との関係性が見えなくなり、戦争・植民地支配の戦争責任問題の無視だ。④日本の植民地支配と侵略について、その暴力の関係性も含めて考えるべきである」ことを浮き彫りにした。
そして「戦争と植民地支配」「植民地支配と暴力・戦争の連鎖」の歴史的実態を明らかにし、「植民地における支配・暴力を正当化する価値観は、独立運動を敵視する価値観として本国に伝播する。それは『大国』を維持しようとする価値観に到達し同時に『内敵』排除、敵愾心の高揚、暴力として顕在化していく。これらの論理は、力による現状変更を容認する価値観、すなわち膨張、戦争へと発展する。国内ではテロリズムが横行し、民衆が一定程度支持する構造へ再編していく。『昭和100年』キャンペーンは、戦争・支配・暴力の連鎖の進行、軍備拡張を突破口にして加速化していく危険性がある」と警鐘乱打した。
続いて沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、沖縄・基地軍隊による性暴力を許さない関東の会、日韓条約60年を問う6月集会実行委員会、もうやめよう!『植樹祭』埼玉実行委員会から連帯アピールが行われた。
反「昭和の日」デモへの不当規制許さず
4月29日、沖縄・安保・天皇制を問う4・28─29連続行動実行委員会は、日比谷公園・霞門に結集し、反「昭和の日」デモを取り組んだ。
デモ隊は、「『昭和の日』はいらない」「天皇制を廃止しよう」「天皇制の記念日はいらない」などシュプレヒコールを響かせた。
なお権力機動隊は、天皇主義右翼の挑発に便乗して、不当なデモ規制を繰り返してきたが仲間たちは毅然と対応しデモを貫徹した。 (Y)

「昭和100年キャンペーン」の狙いを暴く山田朗さん(4.28東京)

「天皇制のための『昭和の日』はいらない」(4.29東京)
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