辺野古に行こう9・7集会 (下)
どうなっているの?〈現場〉
新たな米軍基地を絶対に作らせない
各現地での行動報告
安和―安藤裕子さん
私たちは車椅子障がい者の鈴木けいじさんと介護者で毎年2回ずつ、沖縄現地に行っている。沖縄に住んで障がい者で闘っている仲間たちとの交流も含めている。今回は宮城と安和に行ってきた。安和の方は昨年事故が起きる一カ月前、5月に土砂降りの雨の中の現地行動に参加してきた。この時は集中行動の呼びかけもあって、たくさんの仲間が来ていた。「今日はいっぱい来てくれてうれしいがいつもはとても人数が少なくても頑張っている」と喜んでくれた。
とても印象的だったのは「6人ぐらいで始めてきたけれども、本当に過酷な取り組みで、一人、二人と亡くなって今は三人くらいで頑張っている」と話してくれた。私たちの方が力をもらった。
今年については6月28日、一周年ということで現場での抗議行動、集会が開催された。その集会に参加してきた。献花がすんでから被害者のお姉さんが当事者の方の手記を読み上げる形で朗読した。温かい支援のお礼とご自身のがんばってきた経過とこれからも闘いぬくという固い決意が述べられた。三宅弁護士からその後の経過が報告された。弾圧と闘う決意が全体で確認されていった。
右翼が大音量で介入しようとしたが、支援に来た車と接触し、事故処理におわれ、実際はそれほどの介入ができなかった。直接ダンプが出たり入ったりする所はネットが張られてしまって、私たちが横断していくことが出来ない、阻止行動のための牛歩戦術も取れないようにされてしまっている。だからなかなか厳しい現場になっている。それでも少し中に入った所で、現場行動を堅持している。被害者を支え切り現場を維持していく、そういう思いを強くした。
鈴木さんが沖縄に寄せる闘う思いを語った。
塩川―崎浜静子さん
電話での報告。
本部町と名護市につながる鉱山を背に塩川港はある。現在は辺野古新基地専用であるかのごとくだ。プラスチックの柵が常時置かれたままだ。2017年、故郷の山が削られ、まず古石が護岸整備のために辺野古に運ばれ始めた。続いて土砂も。塩川では琉球石灰岩・岩ずりが直接、あるいはベルトコンベアを使って、運搬船に積み込まれる。そんなダンプの前で私たちは牛歩による抗議活動を連日繰り広げている。
特に8時まではトラックを構内に返さない。防衛局が住民に約束したことを守らせることはできている。以前は7時からトラックが入っていったのだから、県警の到着は早くても9時過ぎだから、約2時間は台数を減らすことで、有効であると思っている。もちろん、警備員・防衛局職員から浴びせられる様々な罵声、安和の事故以来厳しくなった警告音や監視カメラに嫌気はさしているが、なれて雑音程度になってしまうので、人間とは不思議なものです。
メンバーの高齢化や様々な理由で会員は減少している。しかし、塩川に集うメンバーは定期的に県外からの応援で成り立っている。長期に北海道から参加してくれる人も複数いる。5・15平和行進前後には県外から大勢来てくれ勇気づけられている。やれる範囲内で誰でもやれることを少ない人数の時も、うまくローテーションを組んでやっている。一人しかいない時もあるが、その時でもガードマンや港湾関係者で百人以上いた。税金のムダつかいだ。
塩川の向かいにある鉱山から、国道の下にトンネルを掘り、土砂を運び出す計画が県の方に申請が出されている。県議会でも推進側議員による質問がすでにされている。
本部・名護の鉱山に加え宮城島からの土砂運び出しは島の環境破壊につながっている。海砂問題では沖縄島全体の環境が破壊されている。そこまでして進める新基地建設を止められない無力感は日々あるが希望をもって、平和の世界を作るためにがんばろう。
宮城島―平安名流華さん
うるま市出身で、今東京で基地への抗議活動をしている。帰省の度に宮城島に行くのでその時の報告をしたい。宮城島あたりで地域コミュニティつくりを仕事でしていた。小さな島々だけど、それぞれ言葉が違ったり、踊りが違う。すごい豊かな暮らし・文化を持っている。
うるま市は橋で沖縄島とつながっている。宮城島ってどういう所だろうか。海も空も本当に綺麗なところだ。去年の11月に、土砂の搬出が開始された。辺野古の周辺以外の土砂搬出は初めだ。基地建設の1・5%の土を持って行く計画だ。宮城島から採取した土砂を陸路で沖縄島の方に持って行き、港から辺野古に持って行くルートで、最初は行われていた。
土砂を取った所ははげ山になっている。宮城島では横断幕を持って30分ぐらいゆっくり横断する。ダンプが出てくるのを止める。長い時は1時間とか止めている。初めてダンプの前に立ったが、ダンプって思ったよりデカい。めっちゃ怖い。
大きい駐車場に朝から大量のダンプがずらーと待機している。工事がスタートしたらトラックたちが宮城島に行って土砂を積んで中城湾に行って、海から辺野古へ。
宮城島は他の抗議活動の場所に比べて、年齢層が高いと言われている。91歳のおばあちゃんが未だに抗議活動をしている。この後、いろいろな事件が起きた。ダンプが通っている農道が一日当たり大型車両40台未満しか通れないことに決まっているが、今の時点で8月29日は230台通っている。
中城湾から海で運ぶルートもあったが、それが今年の3月に、防衛局が勝手にルートを変更して、隣の民間の石油基地企業の桟橋を使って、辺野古に運ぶ。勝手にルート変更して今もそのルートで運んでいる。
農道を200台運んでいるので生活も道路も破壊されている。赤土が出てしまう。宮城島は塩の生産地だったり、隣の伊計島はもずくを作っているのですごく影響が出ている。
最後に一番言いたかったこと。抗議をする人たちに牽制をする看板が立っている。誰が立てたか。宮城島の四つの区の区長の名前。どういう経緯で立ったのか分からないが、宮城島の方でも抗議活動している人もいる。その方たちは、島でこういう看板を立てようという話し合いとかはしていないと言う。本当に小さなコミュニティです。そこで分断を生むようなこういう看板を立てたり、ずっとそういうことが起こっている。私が一番いやなのはコミュニティを分断していることだ。誰がそれをしているか東京の人には考えてほしい。
辺野古ゲート前―京極紀子さん
私は年に2回ぐらい沖縄に行っている。今年の6月慰霊の日を挟んで6月19日から27日まで行ってきた。今の辺野古の様子。この1~2年、行くたびに思うのはすごく辺野古の周辺の基地の中の工事も進んでいて、風景が変わっている。去年の3月くらいにダンプカーの入るゲート移動して、弾薬庫の方に、普段待機しているテントを張っている場所から最初入っていたが、今は歩いて15分くらいの所に移した。そこからダンプカーが入るようになっているので、抗議の時には今こんなに熱いので車でピストン輸送してもらってそこまで行って座り込みをし、抗議行動に参加している。
朝9時と12時、それから午後3時にダンプカーが入る。ダンプカーの数がすごく増えていて、1回の搬入に、だいたい200台とか1日600台以上入るような状態です。以前は午後3時半ころ抗議行動を終え、那覇に5時くらいに戻ってこれていた。6月に行ったときは5時くらいまでやっていた。
何でそれだけたくさんのダンプカーが入っているかというと、海の側の工事だけではなくて、キャンプシュワブの中の工事も進んでいることもある。
韓国の人がかなり長期滞在していて、済州島の海軍基地の前で、抗議する人たちが躍るダンスを教えてもらって、ゲートの所で踊っていた。現場はその日によってグループが違い、様々工夫をこらした行動がやられている。出来れば1週間くらい滞在し参加してみてはどうだろうか。
去年11月に行ったときは、とても少なかった。1週間くらい行っていると沖縄の人とも顔見知りになってしまう。何曜日にはどこの島の島ぐるみ会議の人、バスには何曜日と何曜日乗るとか、みんなそういうふうに工夫しながら参加している。
県内からの参加者が10人いると、「二桁になりましたね」というような感じだ。非常に拍手される。今回のような呼びかけをつくって、一人でも二人でも行くということはとても意味がある。
外国から来た人たちがゲートの前に来るが、辺野古のことをよく知っていて、非暴力の闘いの意義みたいなものをだいたいの人が話しているので素晴らしいと思う。
今、弾薬庫も作っていて、どんどん様子が変わっている。弾薬庫の所に近いゲートを作って、そこからダンプが入って、ダンプは工事している所を通って行くのでちょっと危険ではないかといつも思う。見えなかった海が見えるようになっている。ゲートと反対側の所は美謝川の水路の切替工事をやっていて、それも結局埋め立てるので、埋立てに合わせて川の流れを変えていく。海だけではなくキャンプ・シュワブ全体の工事がどんどん進んでいる。とても気になっている。
先週も、ゲート前行動で1人が逮捕されました。幸い2泊3日で釈放されましたが、安和で被害を受けた人が被疑者になってしまうとか、最近、目取真俊さんが基地のフェンスを触った容疑で家宅捜索を受けてもいる。慰霊の日には平和祈念公園で宮城秋乃さんが警官に取り囲まれていました。運動が弱くなると権力は何かあったら弾圧しますよみたいな体制がどんどん作られているような気がします。
人が少なく弱くなっている時、向こうがやりたいことをやってくるので、少しでもたくさんの人達が跳ね返していくような声をあげていくことをやっていきたい。東京は権力の中心なので沖縄に行くだけでなく、政府やゼネコンに対する抗議もやっていきましょう。
辺野古海上――牧瀬茜さん
箱に入っているサンゴは長年棲息していた所から引きはがされ移植された。多くのサンゴは死んでしまった。海上で、反対派の船舶などによる抗議とそれを引きはがし弾圧する海上保安庁の映像が流された。
人の命を奪う軍事基地の建設は海、山、生き物たちの命を奪いながら行われている。海上行動チームでは仲間を募集しています。ご連絡ください。
中村利也さんが「闘う現場が5カ所くらいに増えている。毎日毎日抗議活動をやっている。一人でも一時間でもやればそれだけ辺野古の工事は遅らせる。日本全国だけでなく、韓国・台湾・香港など世界から参加し、交流ができる。みんなでぜひ行こう」とアピールした。 (M)

辺野古ゲート前集会。ガンバロー三唱で、「辺野古NO!」を掲げる(2025.8.2 )
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