3.8 ウィメンズマーチ東京2026
ジェンダー役割を強固にする軍国主義、植民地主義に反対する
分断を超えて連帯を求めていこう
【東京】3月8日、国際女性デーの日に「ウィメンズマーチ東京2026」が東京渋谷で行われ、800人が渋谷の街をデモ行進した。
ウィメンズマーチ東京の主催は声明(別掲)にて「世界中で、自国中心主義、歴史修正主義、軍事主義、ナショナリズム、レイシズム、セクシズムが猛威を振るっている」と全世界で被抑圧者の生存を脅かす右翼イデオロギーと右翼勢力の脅威を念頭に置きつつ、特に日本で深刻な差別、偏見、暴力を指摘し「日本はかつて、個人の自由や権利を抑圧し、人々の多様な価値観や生き方を否定し、ジェンダー役割を強固にする軍国主義、植民地主義の道を突き進み、多くの犠牲を払った末に敗戦した。いま、その反省もないまま、ファシズムや全体主義へつながる道を再び歩もうとしているかのようである」と警鐘を鳴らした。
ジェンダーギャップが世界的にも深刻である日本が全世界の反動の尖兵になっている深刻な問題を提起している。
筆者も日本の社会に生きる一人として、自身が内包する差別意識とも闘わねばならないと意識を新たにした。
国際女性デーの歴史
国際女性デーは1909年、米国で女性参政権を含む性差別への抗議と平等を求める運動として始まり、当時の左翼国際組織であった第二インターナショナルの賛同も得て国際的な抗議と運動の日となり、今日世界各地で同時行動を行っている。
第一次世界大戦の最中の1917年にはロシアでパンと平和を求める大規模な抗議行動に始まり、呼応した人民による大規模な反戦、反政府行動となり、300年に及ぶロマノフ王朝を終焉させた経緯も持つ。政治に参加を認められなかった女性の行動が人々を奮い起たせ国家体制をも変革させたのだ。革命歌『インターナショナル』のロシア語版の歌詞の中にある「何者でもなかった我らがすべてになるのだ」という一節を彷彿させる輝かしい闘いの成果である。女性に対する政治をはじめとする社会全体からの抑圧を真っ向から打倒する希望の狼煙となった。
渋谷一帯に人権コールが響く
デモは神宮通公園北に集合し午後6時にスタート。渋谷駅前をはじめ多くの人々が行き交う街中を行進することとなり、女性の人々の権利、LGBTQの人々の権利、労働者の権利などのスローガンを掲げ、様々な立場にある抑圧された人々との連帯を出発を前に確認する。
世界各地の人民と連帯する同時行動はこうして始まった。
沿道の人々と交流
今回のデモのコースは、神宮通公園北側スタートし、神宮前6丁目交差点、ファイヤー通り、渋谷駅前のスクランブル交差点、宮益坂、美竹通り、旧宮下公園交差点、神宮通公園北側に戻る経路で行われた。
デモ行進の特徴は、訪日中に観光をする人々からの広く支持された事があげられる。手を振る人、拳をあげる人、笑顔でデモに賛同して下さった。「THANK YOU 」と声をかける人もおり、国際的に女性の権利向上を求める運動が賛同を受けていることが伺える。プラカードを掲げる筆者にハイタッチをして下さる人もおり、理解と温かみを感じることが出来た。
プラカードとスローガンに英語を盛り込む必要性を実感した。来年に筆者も参加させて貰えるならば、英語で書かれたスローガンのプラカードを用意したいと思う。
一方、日本在住と思われる人々からの反応は昨年より遥かに乏しかったと筆者が把握する限り否めず、残念な側面もあった。デモ参加者が手を振り沿道にあいさつするものの表情を変えない人々、怪訝な表情をする人々も少なくなかった。この意識の差はどこから生じたのだろうか。分析をする必要がある。
困難な情勢に抗して
日本国内の情勢は選挙やインターネット上の言説を含め右翼勢力の主張が昨年以上に強まっている。力ある者に自発的に屈服し、そうでないと看なされた人々への冷酷な姿勢の蔓延は、日本社会の右翼化の深刻な状況を物語っている。こうした情勢の下で自らの権利意識をも後退をもたらし、日本の人民が自らを困難な状況へと追い込み、現代に至るまでに人類が培ってきた人権意識を真っ向から否定する思考を培養したのではなかろうか。
日本社会の右翼化の深刻化は日本社会の問題にとどまらない。全世界の人権を希求する人民、今日を生き延びようとする人々に仇なす人類の脅威と断言しても過言でない。世界の右翼勢力を増長させ、人民を迫害する運動を世界各地で勢い付ける脅威になるからだ。日本国内で人権のために、人民のために闘う同志とのつながりを、反動分子の暴虐と闘う重要な場所に立っているを自覚する必要を筆者は痛感している。
1936年から始まったスペイン内戦を思い起こしたい。フランコを筆頭とする右翼勢力と闘う決意を示したスローガン、「ノーパサラン(連中を通すな)」というスローガンを思い起こしたい。反動的思想をこれ以上拡めるなと、生命をかけて闘いの場に立った人々を。そうした人々の決意を思い起こし、闘う意志を固めねばならない局面にある。
終わりに
情勢は厳しい中を推移している。だからこそ、最後はデモ行進で参加者が挙げたスローガンでしめくくりたい。
諦めない!
声を上げよう
連帯しよう
力を合わせて社会を変えよう
(T.Suzuki)

バックラッシュや様々な攻撃をはね返そうと訴える(3.8)

デモに向けて準備されたプラカード(3.8)
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