7.19 第16回「日の丸・君が代」問題等全国学習交流集会

憲法改悪と戦争へ
 向かう動きを止めよう

 【大阪】7月19日、エルおおさか大会議室を会場として、第16回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会が開かれ、127人が参加した。サブテーマとして「人権侵害を許さない! 平和と民主主義を! 憲法改悪と戦争へ向かう動きを止めよう!」が掲げられ、高橋哲哉さんの講演、各地・各課題の報告などがおこなわれた。
 午前10時に開会した集会では、まず「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットの寺本勉共同代表が主催者の実行委を代表してあいさつした。

 国際的反戦運動と
 結びつく平和運動

 寺本代表はまず「高市政権は、総選挙で得た圧倒的な議席を背景に軍拡政策などを進め、殺傷兵器を含む武器輸出の全面解禁をおこなった。フィリピンとの間で戦闘艦を含む防衛装備の売却をすすめ、フィリピンでの軍事演習に自衛隊を参加させてきた」「国会における『国旗損壊罪』の新設は、1999年『国旗国歌法』制定時に私たちが警告したことの現実化である」と指摘した。その上で、トランプによるアメリカ世界戦略の転換に対応した高市政権の動きを、世界的な権威主義体制への志向、新ファシズムへの動きの一環として考えるべきと述べ、「ネパール、スリランカ、バングラデシュなどでは、Z世代を中心にした反乱によって政権をひっくり返した。日本の現状を考えると、今までの枠組みとは違った新たな運動が、若い世代や女性を中心にして国会前での集会をはじめ全国で広がっている。また、沖縄や南西諸島、そして全国で、自衛隊や米軍の基地強化に反対するとりくみが続けられている。こうした動きと、私たちが数十年続けてきた『日の丸・君が代』強制反対の運動とが結びつくような場面を作り出せるかどうか、が私たちの大きな課題。この集会がそのための一つの契機になれば」と集会の成功を訴えた。

新自由主義から
 民主主義の危機へ

 続いて、高橋哲哉さんの講演「新自由主義から『暗黒啓蒙』へ 民主主義の危機に向き合う」へと移った。高橋さんは、自ら国旗国歌法反対の運動に関わってきた経験に触れ、その延長線上に今回の「国旗損壊罪」の制定があると冒頭に述べて、トランプを支えるアメリカの思想状況と日本の高市政権の動きとのつながりについて講演した(講演要旨は別稿参照)。
 午後からは、各地・各課題の報告に移り、休憩やギター演奏をはさんで発言が続いた。それぞれの状況や闘いの報告は非常に具体的なものであり、示唆に富むものだった。発言の一部はオンラインによるものだった。
 東京「君が代」不起立処分取消5次訴訟の原告、「国旗等損壊罪」反対連絡会の伏見忠さん、教科書問題を考える市民ネットワーク・ひろしまの岸直人さん、京都・祝園ミサイル弾薬庫問題を考える住民ネットワーク(ほうそのネット)共同代表の呉羽真弓さん、大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会運営委員の池田年宏さんに続いて、ジャーナリストの立場から下地毅さん(八重山毎日新聞記者)が、沖縄・辺野古沖転覆事故を受けて、沖縄の平和運動や平和教育に対して自民党などが激しく攻撃を加えていること、市民の意識が急速に変化していて、異質なものに無関心な層が増えていることなどを報告した。

ロシアのウクライナ
 侵攻・批判とも連携


 さらに、「日の丸・君が代」強制と合理的配慮について国際機関に訴えようとしている奥野泰孝さん、「ひのきみ」強制問題と思想・良心の自由を研究してきた立場からロシアのウクライナ侵攻が批判派への弾圧や愛国教育を通じて可能になったという横塚志乃さん(熊本大学教員)、「ひのきみ」首都圏ネットの深澤裕さん、教育と個人情報保護を考える会(神奈川)の外山喜久男さん、千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の石井泉さん、「ひのきみ」全国ネット代表世話人の小野政美さん、戦争教科書はいらない大阪連絡会共同代表の伊賀正浩さん、自衛隊職場体験問題を考える会世話人の清水悦子さん、久保敬元校長の文書訓告取り消しを求める応援団から久保敬さん、朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪の大村和子さんから報告がおこなわれた。
 集会の最後に、「文科省と大阪府知事等による平和教育への介入を許さない」と「『国旗損壊罪』の可決強行を許さない」という2本の集会決議を拍手で採択し、参加者は大阪市内でのデモに出発した。
(O)

第16回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会(7.19大阪)

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