10・10止めよう!全国の軍事拠点化全国連帯交流集会
加速する軍拡をいかに止めるか
民間施設も軍事化する「特定利用港湾・空港」を許さない
【東京】10月10日午後1時半から、永田町の星稜会館で「止めよう!全国の軍事拠点化 全国連帯交流集会」が戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワークの主催で開かれ、全国から250人が参加した。前日には院内で政府交渉がもたれた。
司会を菱山南帆子さん(許すな!憲法改悪市民連絡会)が行った。オープニングにキノコピーツによる反戦ラップが披露された。
政府交渉の報告
呉羽真弓さん(共同代表、京都・祝園ミサイル弾薬問題を考える住民ネットワーク)が開会あいさつを行った。
「昨日3回目の政府交渉があった。政府交渉をする意味がどこにあるのだろうと感じるような交渉だった。しかしながら、交渉しそれぞれの地で起こっていることをきちんと政府に言う。そのことが大事だと改めて感じている。そしてそれをまた地元に帰り、市民の皆さんに伝えることこそ、沖西ネットの役割でもある」。
「祝園は京都の南部にあり25万人が住む。そのど真ん中に470㌶という巨大な自衛隊基地がある。そして昨年8月に住民への説明会がないまま、造成工事が始まった。この国のあり方に非常に憤りも感じている。本日は皆さまと交流し、共に力を合わせて、戦争を止めようと運動を進めていくと確認しよう」。
木元茂夫さん(大軍拡にNO!アクション2026)が「防衛概算要求をみる」と題してスライドを使い説明した。(別掲)
多くの団体が報告
次に参加した基地反対の団体の発言と参加できなかった団体からビデオで報告が行われた。
与那国島「最前線の地から」(ビデオ)山田和幸さん(与那国島住民)、宮古島「基地強化と自衛隊の暴走」清水早子さん(宮古島住民連絡会)、石垣島「出来るはずもない避難計画」(ビデオ)藤井幸子さん(石垣島市民連絡会)、上富良野町「北の拠点の長距離ミサイル配備」油井九志さん、「ミサイル弾薬庫はいらない」池田年宏さん(大分敷戸市民の会)。
熊本「軍事強化よりも災害対応を」(ビデオ)海北由希子さん、広島「海上輸送群と集積基地、再び拠点化する広島」新田秀樹さん(ピースリンク広島・呉・岩国)、大阪「民間施設も軍事化する特定利用港湾・空港」松岡幹雄さん(大阪国際空港の軍事利用を絶対止める会)。
愛知「ミサイルと戦闘機製造拠点化」山本みはぎさん(不戦へのネットワーク)、静岡「長距離ミサイル配備」竹内康人さん(富士にミサイルやめて!の会)、茨城「戦闘機にも長距離配備」(メッセージ)百里基地反対同盟、鹿児島「軍事拠点化する馬毛島」塚本和也さん(馬毛島基地反対訴訟原告団・弁護士)。
紙面の都合により、全団体の報告は紹介できないので、ぜひ当日のパンフレットを取り寄せ読んでほしい。
『どうなっているの、各地の戦争体制つぐり? 知り、つながり、止める!』2026 沖西ネット資料集A4版52頁(戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク)(https:okinishi-net.org/)
まとめを高井弘之さん(共同代表、ノーモア沖縄戦えひめの会)、閉会のあいさつを具志堅隆松さん(共同代表、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会)が行った。(M)

反基地運動の交流と共有化を通して反撃に向けた水路を探る(10.10)

富士にミサイルやめて!の会のアピール(10.10)

反基地のぼり旗が掲げられた(10.10)
木元茂夫さん(大軍拡にNO! アクション2026)の報告
防衛概算要求をみる
今年の3月31日に、静岡県の富士駐屯地に25式高速滑空弾というミサイルが配備された。その時の抗議行動の様子だ。富士駐屯地の中に開発実験団というミサイルの開発運用をやる部隊がある。静岡でも抗議行動が行われた。
佐世保の「ちょうかい」というイージス艦が去年の9月に日本を出て、アメリカで改修工事とトマホークを実際に発射する試験をやって米国の認証を受けて、9月に戻ってきた。次は横須賀に配備されている「きりしま」というイージス艦だろうと言われていた。日本が今持っている8隻のイージス艦すべてにトマホークを搭載すると言っている。
昨日の政府交渉で、防衛省の役人に「きりしま」はいつ米国に向けて出発するのかと聞いたら、8隻すべてをアメリカで認証作業をするつもりはないとの回答だった。日本で認証作業をするということだ。
軍拡予算の全貌
今回の概算要求に、火薬庫(弾薬庫)の整備費が1401億円計上されている。新規に弾薬庫を作るのに917億円計上。既存の弾薬庫の改修・建替えに関する経費が484億円計上している。
奄美のトンネル式弾薬庫がある。2011年から工事を始めていた。ものすごい巨大なトンネルを作っていた。それが未だに続いている。奄美大島は自衛隊のミサイル・弾薬の補給拠点になろうとしている。中国の軍艦が最近よく奄美大島の近くにやってくるようになった。抑止力というよりは日本がそういうことをやれば、向こうが俺たちはそうしたことを見通しているんだという対応を取ってくる。
長射程ミサイルの配備。極超音速誘導弾、マッハ5以上のスピードで飛ぶ。これまで配備していない。来年度以降配備をする。その取得費用が1673億円。静岡・高速滑空弾と熊本の健軍に配備された25式地対艦誘導弾に1575億円。艦対ミサイルに562億円。百里基地にはF2爆撃能力を持った戦闘攻撃機が配備されている。9月にはフランス空軍がやってきて自衛隊と共同訓練をする。10月19日から始まるキーンソードではドイツの空軍がやってくる。訓練が次々と強化されている。
神奈川の様子。空母に改装中の「いずも」。防衛省は宮崎県の新田原にこれに乗せるF35Bを8機配備している。種子島の対岸にある馬毛島にこの甲板をまねた地上施設を作ってそこでF35Bの離発着訓練をする。空母の艦載機が離発着訓練をやったら、とんでもない騒音になる。厚木に比べて種子島は圧倒的に静かだ。特に夜はあまり音がしない。
特定港湾の狙い
特定港湾のこと。その一つの事例として、「ようこう」という新型の輸送艦が配備をされた。9月のオリエントシールで、横浜ノースドック・米軍の占有桟橋から北海道の釧路港へ米軍の化学・生物・放射能などに対抗する部隊を運んだ。釧路は特定利用港湾に指定されている。
米軍の持っている大型の輸送艦よりもはるかに強固な作りで、これから自衛隊の物資も米軍の物資も運ぶ。
5隻目になる音響測定艦、潜水艦の音を収集する船も一隻増やす、721億円。
AIを活用した防衛通信基盤の強靭化。478億円。統合作戦司令部の意思決定システムの整備。無人アセットを駆使して、人的消耗を局限し、コスト優位を実現。
グローバルホークが三沢を離陸して、鳥取県の沖で墜落した。この機種を17機、2922億円。
自衛官の人権侵害
イージス艦みんな1月に出て行って帰っていない。240日以上作戦行動をやっている。元艦隊司令官の香田洋二が「人間の身体は鉄の上で暮らすようにはできていない。私だって45日間しか経験がない」と話している。精神を病む兵士が出てきたり、いじめが起きたり、健康を損なったりする事態になるのではないか。北海道の弁護士が自衛隊および家族の相談を受け付けている。
先日、現役の女性自衛官が起こしたセクハラ訴訟に出てきて、去年1年間で189件相談があった。今年は9月末の段階で200件超えている。辞めたいと言っても辞めさせない。懲戒処分中の争っている状態の自衛官は辞めさせなくてよいという規定がある。わざと懲戒処分を出して辞めさせない工作をしているのだ。
軍備拡張、防衛予算の増大の一方で人権を無視されている自衛官が続出している。それを改善できない自衛隊。私たちは防衛省にも、自衛隊そのものにもこれから力を見せて働きかけていきたい。
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