10.18大阪:老朽原発動かすな!実行委員会全国集会
乾式貯蔵NO!高浜1、2号機の即時停止を
自然エネルギーによる発電・大容量蓄電・省エネ技術等の開発へ
【大阪】老朽原発動かすな!実行委員会主催の乾式貯蔵NO!全国集会@高浜が10月18日、福井県高浜町の高浜町文化会館で開かれ、310人の市民が参加した。
関電に申し入れ行動
集会の前段行動として、高浜原発近くの小公園から原発正門までデモをし、そこでショート集会を行った後、申し入れ行動が行われた。 申し入れ内容は、①使用済み核燃料対策ロードマップが破綻した今、運転開始後50年を超えた老朽原発高浜1、2号機(美浜原発3号機はもうすぐ50年越え)の即時停止 ②蓄積した使用済み核燃料の処理・処分・保管について広範な論議を開始すること ③公益企業体として自然エネルギーによる発電・大容量蓄電・省エネ技術等の開発に努めることなど。
集会は、世戸玉枝さん(小浜市議)の司会で進められた。
乾式貯蔵は
原発継続の策略
初めに木原壯林さん(集会実行委員会)が原発の現状と原発延命のための乾式貯蔵に反対する論理を総括的に提起した。
「原発の核燃料は一定期間燃焼させると新燃料と交換せざるを得ず、使用済み核燃料が生ずる。この使用済み核燃料は膨大な放射線と熱を発するので燃料プールに水冷保管して、放射線と発熱の減少を待たなければならない。日本には25年3月末で使用済み核燃料が約1万9900トン(日本原燃保管分含む)貯まり、5年後には6原発(12基)で燃料プールの管理容量をこえる。関電の3原発(7基)の燃料プールには、全管理容量4450トンの91%に当たる4030トンの使用済み核燃料が保管されている(26年8月末)。2~4年後には、高浜、美浜、大飯の順でプールは満杯になる。プールが満杯になれば原発は運転できなくなる。
関電は、使用済み核燃料は県外に搬出すると福井県知事に約束した(1996年)。約束の期限が迫った2023年10月に県外搬出が可能であるかのように見せかけた「ロードマップ」を発表し、その中で、「使用済み核燃料搬出の円滑化のため、原発構内に乾式貯蔵施設の設置を検討する」として、乾式貯蔵への布石を打った。
しかし、六ヶ所再処理工場の27回目の完成延期で、ロードマップは破綻している。関電は今までに217回も使用済み核燃料をイギリス・フランス・茨城・青森に搬出している。このことから見ても、乾式貯蔵はプールに空きをつくり、原発継続を可能にする策略である。高浜町、美浜町議会は6月、乾式貯蔵施設の建設推進を決め、また福井県知事は今年8月28日、乾式貯蔵施設の原発敷地内の事前了解を発表した。
超危険プラント
再処理工場
以上が現在問題になっている乾式貯蔵に関する説明の骨子であるが、木原さんはさらに再処理工場について説明を追加した。
「核保有国以外で核燃料再処理施設を持っているのは日本だけ。この再処理工場は原発より格段に危険な化学プラントでる。六ヶ所再処理工場には約1万基の主要機器があり、配管の長さは約1300km(ウラン・プルトニウム・死の灰が含まれる部分は60㎞)。地震に対しては極めて脆弱。この再処理工場で2006~8年試運転試験が行われたため、主要工程は非常に高いレベルの放射線で汚染され、通常作業時の人の出入りが禁止されている区域(レッドセルという)が随所に存在する。
ここの基準地震動は、工事着工時は375ガルで、東日本大地震で700ガルに引きあげられたが、2008年岩手・宮城内陸地震(一関市)での振動は4022ガル、東日本大地震(宮城県栗原市)での2933ガル、能登半島地震の場合の2828ガルと比べると、六ヶ所再処理工場の基準地震動700ガルは、あまりにも小さすぎる。さらに、六ヶ所再処理工場の高レベル廃液のガラス固化は完全に行き詰まっている。
変わりつつある
立地自治体
老朽原発動かすな!実行委員会として8月28日~9月18日、原発立地自治体おおい町、美浜町、高浜町の各町長に原子力発電に関わる公開質問状を提出し、回答を得た。2019年にも同趣旨の質問をしているが、その時と比べると、今回の回答は、町が脱原発に向けて動き出したとまでは言えないまでも、「脱原発の将来も視野に入れた町運営を始めた」ことを示すものと、木原さんたちは評価している。
その回答は例えば、「エネルギー産業は本町の基幹産業である。原子力発電の有無のみを軸として町づくりを進める考えはない」。「エネルギー政策は国が責任を持って……、町としては国策だから無条件に従うという考えはない」、「地方自治体の最大の責務は、町民の命、安全、安全な暮らしを確保するとともに、地域の振興と持続的な発展を図ることである」。
闘う立地地元住民
この後、原発を延命させる乾式彫像を許すな、として5人の発言があった。
山戸孝さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会・上関町議会議員)、「祝島を初め地元住民の闘いで、上関原発計画は大幅に遅れ、準備工事は福島事故以来ストップしたまま。関電の中間貯蔵施設は、反対の声が多く、周辺4自治体のうち2自治体議会が反対決議。県として同意するのは難しいだろうと県知事発言」。
中道雅史さん(青森・核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会)、「(ビデオメッセージ)東電・日本原電は9月17日、むつ中間貯蔵施設の事業者間連携に東北電力・関電が新たに参画すると県とむつ市に報告してきた。これは2005年の協定違反である」。
小木曽茂子さん(さようなら柏崎刈羽原発プロジェクト)、「柏崎刈羽原発は14年ぶりに4月再稼働した。26年度中に使用済み核燃料3457体をむつ中間貯蔵施設に搬入する予定だったが、青森県知事は搬入を拒否。6号機のプールは88%埋まっているが、今のところ構内に乾湿貯蔵施設をつくる予定はない。県知事の態度硬化を受けて、国は、破綻している再処理工場を春にも形ばかりの竣工状態に持っていこうとしている」。
向原祥隆さん(ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会)、「(ビデオメッセージ)川内原発の敷地内に乾式貯蔵施設をつくろうとしている。つい先頃熊本地震があった。原発推進はまさに破滅への1本道だ」。
東山幸弘さん(福井県高浜町住民・ふるさとを守る高浜・おおいの会)、「今、関電原発の使用済み核燃料プールには4043トン、管理容量の92%(大飯92%、高浜91%、美浜85%)が保管されていて、今後全く搬出できなければ高浜は28年、美浜は29年、大飯は30年頃満杯になり運転できなくなる(福井新聞26年9月17日)。日本原電敦賀原発から英国へ1150体、六ヶ所へ516体、ふげんから東海再処理工場へ993体搬出された。もんじゅからの搬出はなかった」。
最後に、3地域(福井・京都・愛知)からとして、山本雅彦さん(福井県敦賀市住民・オール福井反原発連絡会)、木村裕さん(原発ゼロ舞鶴の会)、芝山恭子さん(老朽原発40年廃炉訴訟市民の会)からの発言があった。
集会後、乾式貯蔵反対を訴えて町内デモが行われた。
(T・T)

「危険に満ちた老朽原発はいらない」とアピール(10.18)

高浜原発門前で抗議行動(10.18)
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