投書 第32回 統一マダン東京

「差別のない平和なアジア」を

日暮里駅前で500人が交流

 10月11日・日曜日、日暮里駅東口の駅前イベント広場で、15:00~18:30ごろにかけて、第32回 統一マダン東京が開催された。今年のテーマは「差別のない平和なアジアをともに作ろう!」だ。主催は統一マダン東京実行委員会で、参加者は受付の人によれば約500人にのぼった。

民族打楽器が告げる開幕

 オープニングはサムチョルリによるキルノリ。祭りの開催を知らせ、「外の福をかき集め舞台まで持ってくる」という意味をもつ演奏だ。朝鮮半島で生まれた民族打楽器の音色が広場に響き、会場の空気は一気ににぎやかに。司会者は「昨年は雨で中止となりましたが、今年は素晴らしい晴天に恵まれて開催することが出来ました」と述べ、続いて実行委員長ヤン・ビョンヨンさんがあいさつした。韓国で議論されたホルムズ海峡への韓国軍の派兵案が民衆運動の反対によって断念されたことに触れ、「諦めずに戦争反対の声をあげ続けることの大切さ」を語り、朝鮮半島・アジア・世界の平和への取り組みを続けようと述べた。

舞踊・武術・ダンスが彩るステージ

 崔恩和(チェ・ウナ)民族舞踏研究所「喜悦(フィヨル)」による2人舞「チャンバルム」では、足先の鈴の音とコリアンリズムが軽やかに交差し、観客を魅了した。荒川区議会議員・山口幸一郎さんは、区内の約12%が外国にルーツを持つことを紹介し、「多文化共生社会を皆様と共につくっていきましょう」と語った。
 テコンドーファラン朴武館(パクムグァン)荒川道場は、半島古来の武術をルーツとするテコンドーの基本動作・型(トゥル)・板割りを披露。足が高く上がり、板が割れるたびに歓声が上がる。葛飾ストリートダンスクラブによるHIPHОPフリースタイルでは、子どもたちが元気いっぱいに踊った。

沖縄の唄と踊り、ちんどん屋さん、韓国民衆歌謡

 「あしびなーず」は、平和への願いを込めて、沖縄の唄を歌い、踊った。ヤマトは、国土面積の約0・6%にすぎない沖縄県に、在日米軍専用施設の約70・3%を押し付けている。これでいいわけがない。
 国分町(こくぶんちょう)三丁目社中は、昔懐かしいちんどん屋さんのスタイルで懐メロと現代政治批判を披露し、会場を沸かせた。「ノレの会」は韓国の民衆歌謡「岩のように」とオリジナル曲「うた Oh!」を日本語で歌い、韓国の労働運動と連帯する活動を紹介した。「私たちは日本企業とたたかっている韓国の労働者を支援しています。Nittoのロゴマークで有名な、日東電工への抗議行動をおこなっています」。
 荒川区議会議員・もぎ弘さんの紹介もおこなわれた。

「平和アピール」とライブ演奏

 「日本人女性と在日コリアン女性による平和アピール」では、国家保安法や「高校無償化制度からの朝鮮学校除外」を批判し、朝鮮戦争の終結と停戦協定の平和協定への転換、在韓・在日米軍の撤廃、そして朝鮮民主主義人民共和国との国交正常化の必要性を訴えた。また、「私たちの周りには朝鮮人差別、部落差別、アイヌ民族差別、女性差別、障がい者差別など、さまざまな差別があります。差別のない平和なアジアをともにつくっていきましょう」と呼びかけた。
 続いて、マアルハートバンド(武幸二郎さん・田村雄一さん)と右田春夫さんの3人によるライブや「マダンくじ抽選会」がおこなわれ、会場は終始にぎわいを見せた。メインゲストのHaa Yeongsu(ハ ヨンス)さんのステージでは、最後には観客と舞台が一体となり、歌い踊る光景が広がった。

感想

 「差別のない平和なアジア」をつくるために、何が出来るのか、何をすべきなのか、そのことが問われている。統一マダン東京は、単に「歌や踊りを楽しむだけの集い」ではないのだ。私は、そう思った。
(SМ/2026年10月23日)

多彩な表現が披露された(10.11)


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                            

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