6.25米国大使館抗議行動
米国はイラン攻撃をすぐやめろ!
パレスチナ・ガザへのジェノサイド反対!
【東京】6月25日午後6時から、住友不動産虎ノ門タワー(旧JTビル)前で、「STOPトランプ・ネタニヤフ!米国はイラン攻撃をすぐやめろ!パレスチナ・ガザへのジェノサイド反対!6・25米国大使館抗議行動」が主催:パレスチナに平和を!緊急行動(総がかり行動、市民アクションも、この行動に参加している)で行われ、200人が参加した。
この日の行動も米大使館前には行けず、赤坂一丁目交差点のビル前で行われた。さらに、警察は通り道の確保という名目で参加者を狭いコーンで囲った部分に押し込む弾圧を行ってきた。司会者が「数十年前は米大使館前で座り込みをやったことがある、年々米国に忖度して行動を規制してきている。そんな警察の警備はやめろ」と強く抗議する中で、集会が始められた。
司会者の菱山さんが「アメリカは停戦と言っているが許されるわけではない。イスラエルといっしょになって、あちこちで爆撃したり人を平気で殺したりしている。米国大使館に向かって、いいかげんにしろという声を上げていきたい。ストップトランプ、ネタニヤフ。イラン攻撃をすぐにやめろ」と最初に発言した。
中東支配をやめろ
高田健さんが主催者あいさつをした。
「トランプは突然6月22日にバンカーバスター、トマホークをイランの核施設、核研究施設、開発施設にぶち込み、それを破壊したと言う。そして破壊したから目的を達した。核施設に爆撃をするということはどういうことか。アメリカは一番よく知っているはずだ。この間世界で、核兵器を戦争に使ってきたのはアメリカだ。世界最大の核兵器を持って、世界を脅し支配しようとしてきたのもアメリカだ。ヒロシマ・ナガサキを経験し、フクシマを経験している日本はどんなにひどいものか、心から知っている」とトランプを批判した。
そして「トランプはパレスチナのガザでジェノサイドをやっているネタニヤフとチームを組んで、中東を彼らの支配下に置こうとしてやっている。今回のイラン爆撃はこの一環だ。私たちの声を全世界に伝えたい」と続けた。
「どうしてわれわれはアメリカ大使館に行けないのか、警察官は誰の味方をしているのか、本当は米大使館の正門前でやれる集会なのだ。米大使館は抗議文すら受け取らない。厳重に抗議する」と警備も批判した。
石破首相はトランプの攻撃を批判せよ
次に、武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんが発言した。
「日本時間の22日に、トランプが卑劣なイランへの攻撃を強行した。その2日前の20日に緊急の呼びかけで、もう少しアメリカ大使館の右隣のビルにアメリカの巨大軍需企業、いまだにイスラエルに武器輸出をして国連の専門家から名指しで非難を浴びているとんでもない企業の日本支社が入っている。溜池山王駅の14番出口のエスカレーターを上がった所に集合して抗議したが、赤坂署の警察官が押し寄せてきて、無理やり暴力によって、遠ざけられた。今回とりわけひどかったのは私の腹を鷲掴みするような暴力を振るった。これは正式には特別公務員暴行陵虐罪 にあたる。二度とこうした不当な警備をするな」と警察を批判した。
「トランプによる今回のイランへの爆撃は何一つ正当化する根拠がない。集団的自衛権という緊急性など何もない。国連安保理には一切図っていない。IAEAやトランプが任命した情報長官もイランは核開発をしていないと言っていた。こんなことがまかり通ったら、武力を持ったものが勝つと言う滅茶苦茶な世界になる」と攻撃の正当性がないことを批判した。
「石破首相は正面から国際法違反だということを言わず、イランの核開発を許さない決意を示したという事実上トランプを支持するようなことを言ってのけた。石破首相にアメリカを批判するようにさせる責任がわれわれにある。トランプに対しても、今回の爆撃を謝罪して被害を賠償させる。そうしないといま毎日のように、ガザでイスラエルによって殺されている。ウクライナでもプーチンによって多くの人々が殺されている。こうした状況を止めるためにも私たちはもっと大きな声で、多くの人たちが集まって、日本の市民として絶対に許さないという声を明らかにして、日本政府の虐殺加担もしっかりと止めていきたい」。
続いて、米大使館に5人が申し入れに行った。申し入れ書別掲。
参加した山本さんが発言した。
「ここ2年間毎日心が折れている。死んでいく子どもたちや女性たちを見てきて、何でこんな世界を許してしまっているのか。正直生きていることがつらい。もちろん私たちがニュースを閉じれば、死んでいる子どもたちの映像は見なくていいかもしれない。だけど、ガザにいる人たちは目を閉じて、見て見ぬふりはできない」。
「明日、私は国際基督教大学に署名を提出に行く。平和を掲げる大学としてイスラエル政府を非難すること、シリアの時のようにウクライナの時のように、パレスチナの学生を受け入れるように署名を提出する。グレタさんが言ったように、私たちがあきらめたら、私たちの人間性もなくなる。政治なんか関係ない、世界で起きていることなんて関係ない。こんなことを言わないでください。これからも声を上げ続け、一日でも早くガザのパレスチナが解放されるまで声を上げていこう」。
司会者が「世界につづけパレスチナ国家承認というオンライン署名活動が始まっている。。国連加盟国193カ国中、147カ国が正式な国家として認めている。日本も国家承認しろという署名だ。Qrコードで署名できる」と署名への呼びかけを行った。
核兵器は絶対に使ってはならない
八王子で毎週金曜日脱原発デモをやっている人が「核施設を爆撃することがどんなことなのか、本当に知っているのか。もし放射能が漏れたら、イランの人たち本当に大変ことになる。一番知っているのは日本だ。何で日本は非難しないのか。核兵器がこんな恐ろしい兵器だと知っていながら、アメリカにしもべのように隷従している日本を本当に恥ずかしいと思う。私たちは九条を持っていて、戦争を絶対にしないと言ったわけだ。だからアメリカにもちゃんと非難しなければいけない。イスラエルのイラン攻撃もまったく不条理だ。それを援護射撃するアメリカに何の大義もない。国際法違反だ。それを破ってもG7はイスラエルを擁護した。石破はそれにサインした。核爆発は何世代にも渡って、傷つけていく。核兵器は絶対に使ってはいけない」と話した。
ジェノサイドに抗する防衛大卒業生の会がトランプのイラン攻撃を批判した。最後に全体で米国大使館に向けて、戦争をやめろとコールした。 (M)
米大統領、米駐日大使あての要請文
トランプアメリカ大統領は23日、交戦中のイスラエルとイランは完全で全面的な停戦に合意したと発表した。24日は停戦が発効したと述べた。しかし、今なお両国の間では交戦が続いていると言われ、パレスチナ・ガザではイスラエル・ネタニヤフ政権によるジェノサイドが続いている。それに先立つ21日(日本時間22日午前)アメリカ軍はイラン国内3カ所の核施設を空爆したと発表した。アメリカ軍の発表では爆撃は6発のバンカーバスターをはじめトマホーク巡航ミサイル300発が使用されました。それは国連憲章と国際法に明確に違反するものであり、イスラエル・ネタニヤフ政権によるパレスチナへのジェノサイドを支援し、殺りくする行為をさらに中東全体に拡大するものです。とりわけ核施設への攻撃はジュネーブ条約をはじめとする国際法に違反し、中東地域一帯に深刻な人道的被害をもたらすものであり、絶対に許されないものです。
トランプ政権の責任は重大です。アメリカは直ちにネタニヤフ政権がガザ・パレスチナのジェノサイド支援と一切のイラン攻撃を中止しなければなりません。本日、アメリカ大使館前に結集した平和の願うすべての名において、以上のことをアメリカに政府に強く要求します。
2025年6月25日
パレスチナに平和を緊急行動、行動参加の市民

「核戦争」への拡大を許すな(6.25米大使館前)
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