「本当の犯罪者は気候危機の中で新空港の熱風を招いた民主党」

 カドク島新空港の建設に反対し、民主党政権の下で市民不服従直接行動に乗り出した「絶滅反乱」の活動家たちが数千万ウォンに達する罰金刑を求刑された、1審判決を前にして、気候正義の活動家たちはカドク新空港建設を推進した民主党の間違いを指摘し、気候危機を深めて生態系破壊を進めた民主党にも責任を問わなければならないと主張した。

 「絶滅反乱」は2021年3月15日、新空港建設を先頭に立って進めた民主党の偽善を暴露し、民主党政権下で市民不服従直接行動を敢行した。その後、直接行動に乗り出した6人の活動家に検察は罰金2千万ウォンを求刑し、現在1審裁判が行われている。

 公判があった1月17日午後、「絶滅反乱」はソウル南部地裁の前で記者会見を開き、「本当の犯罪者は気候危機の中で新空港の熱風を招いた民主党」だとし「私たちは『グリーンニューディル』だから『炭素中立』を語った民主党が国会多数議席を利用して強行通過させた愚かな『カドク島新空港特別法』にあまりにもあきれて怒りをもって行動しただけ」だと明らかにした。

 「絶滅反乱」は記者会見で「民主党の党舎入口で「カドク島新空港建設計画を撤回せよ」と叫んで被告人になった。誰ひとりも傷つかず、財産被害もなかった。ただ、気候危機の中で無責任であり偽善的な姿を呈する党是、政策責任者に向けて責任をとるよう求めて被告人になった」とし「地球上の生命を脅かす政策で、まさに『被告人』席に座らなければならない民主党は、政府は、国会は今どこにあるのか? 検察はなぜ市民的権利を尽くして命を救おうとした私たちを処罰しようとするのか?」と叫んだ。

「絶滅反乱」不服従行動に連帯する活動家たち

 カドク島新空港反対市民行動のイム・ミファさんは、「絶滅反乱の民主党舎占拠は、カドク島新空港問題を明らかにし、特別法の後ろで、自分たちの政治的利権だけを優先する政治家たちを戒める正当で明確な抵抗行動だった」とし「気候危機による災難が現実化し、経済性と環境影響評価の結果が彼らの計画の破たんを明らかにしているにもかかわらず、開発と土建資本の側に立って特別法という非情の権力を振り回して強行する民主党の行いをただこまねいて見守ることができなかった」と発言した。

 緑の党気候裁判当事者のイ・サンヒョンさんは直接行動を通じてのみ可能だった様々な運動の事例を挙げ、「絶滅反乱」の不服従行動を弁護した。イさんはポスコのグリーンウォッシングの歩みと産業部の気候政策を批判し、他の緑の党活動家たちと共に国際行事の場でデモを行って裁判にかけられたことがある。彼らが略式命令は不服だとして提起した裁判で、裁判部は罰金額を減額する一方、デモ目的が正当であるという趣旨の判決を下して注目を集めた。

 イさんは「気候危機の深化と生態虐殺に対して国際的に犯罪行為と認める傾向が始まった」とし「新空港建設のような生態虐殺行為こそ、法廷に被告として立たなければならない行為」だと皮肉った。

 気候正義同盟の執行委員であるコ・グニョンさんは「新空港建設を懸念して出された報道資料がほとんどない。記者会見、討論会、公聴会、市民宣伝などでどれだけ多くの資料が出たのだろうか。その資料だけを積んでも民主党の建物全体を覆っても残るほどだ。それでも民主党、ムン・ジェイン大統領は私たちの言葉をどれだけ聞いたのか」と声を高めた。

 さらに「土建事業の利益のためにあらゆる特恵を保障した事業などを政府はグリーンニューディールと呼んだ。生命を奪い、関連産業のとてつもない炭素排出を許容した。べらぼうなお金を注ぎ、土建事業を実施しながらも悪い雇用が作られた」とし「このようなグリーンニューディール事業に対して民主党は何の責任も負わない。民主党のやってきたことに反対することがどのような犯罪になるのかは全く理解できない」と話した。

 一方、1月17日の公判で証人たちは特別法制定の問題点を指摘し、活動家たちの直接行動が避けられなかったことを力説した。気候、エネルギー分野の専門家でもあり、正義党の当時、シム・サンジョン国会議員の特報として、カドク島新空港特別法案を検討し、対応していたイ・ホンソク(現エネルギー正義行動政策委員)さんが証人として出席し、カドク島新空港事業がすでに妥当性のない事業として結論付けられたという点、問題のある事業に対して行政が黙認した時の問題などが提起されたが、選挙を控えて政府首相が政治的目的のために事業を押し付けたという点を皮肉った。

 最後の公判は3月21日に予定されている。「絶滅反乱」の活動家たちは最後の尋問で気候危機対応の緊急性を明らかにしながら、これらの行動が憲法と刑法が保障する「正当行為」であることを主張する予定だ。今回の裁判があった1月17日までに1300を超える嘆願書が集まり、海外からも400人以上から支持が届いている。
パク・ダソル記者
(「チャムセサン」1月17日)

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