11・4ガザ地区停戦緊急行動

今すぐ停戦を!

日本政府の攻撃黙認糾弾

 11月4日(土)東京都千代田区のイスラエル大使館前で、パレスチナ・ガザ地区での停戦を求める緊急行動が午後2時から行われた。「ガザ地区停戦緊急行動実行委員会」が主催するこの日の行動の呼びかけ人は、雨宮処凛、鎌田慧、田中優子、上野千鶴子、神田香織、永田浩三、落合恵子、佐高信、前川喜平といった知識人、ジャーナリストたち。呼びかけ期間も短い、緊急の行動にも関わらず、1600人もの市民、労働者、学生などが参加し、人びとの危機感の強さ、そして不安と怒りの深さを示す行動となった。
 主催者を代表して発言したジャーナリストの鎌田慧さんは、「やむにやまれず今日の行動を呼びかけた。国連では121カ国が停戦決議に賛成したにもかかわらず、日本は棄権した。そこで私たちは人の命を救うため、瓦礫の下で苦しんでいる人たちを救うために行動を起こすことになった」と語った。
 佐高信さんは、「足がふるえながら壇上に立っている。武器では平和を守れない。命に敏感でない首相になぜ平和を守れるのか」と怒りをこめ「日清、日露の戦争に勝利した、という『不幸』をかみしめながら共に歩んでいきたい」と語った。

 雨宮処凛さんは次のようにアピールした。「10月7日以後、ニュースを見るのが怖くなった。在日のイスラエル人が抗議した時に、私は初めてここに来た。『私は人間の顔をした動物ですか』というプラカードを掲げるしかないという状況を変える、ということだ」。
 講談師の神田香織さんは「残虐な写真に耐えられない。小さい子どもたちが吹き飛ばされている。東京大空襲でジェノサイドを受けた日本は、こんな残酷に抗議する決意がない」と語る。「国連にも、アメリカ、イギリスにも反省のかけらすら見られない。パレスチナの人権は国連旗の下で妥協の余地はない。人権を擁護する人たちと連帯しよう」と訴えた。
 落合恵子さんから「世界は変わる」というメッセージが紹介された後、武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんは、日本政府、そして日本の名だたる軍事企業とイスラエルとの連携が進められていることに注意を喚起した。
 私たちは、自衛隊のパレスチナへの「派兵」という事態が「可能」であるとは考えないが、国連を通じた「紛争解決のための協力行動」の一環として、そうした活動分野に自衛隊を投入しようという圧力は、国際的にも・国内的にもいっそう警戒を要するものになっている。労働者・市民の国際連帯の闘いは、そうした中でより具体的な拡がりを持った運動となる必要がある。        (K)

イスラエル大使館へ1600人が抗議(11.4)

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