9.12関西生コン支部京都事件の無罪判決を!

京都地裁に公正な判決を求める

判決 は2025年2月26日(水)午前10時

 【大阪】関西生コン支部の京都事件〈ベストライナー事件(恐喝)、近畿生コン事件(恐喝)、加茂生コン事件(共謀) 〉の最終弁論が9月12日、京都地裁で行われた。当日は前段で市民向けにビラまき活動が行われ、10時から公判が始まった。74人の傍聴席に対し傍聴希望者が相当に多く、筆者は傍聴できなかったので、当日撒かれたビラ(労働組合つぶしの大弾圧をゆるさない!京滋実行委員会作成)から、この事件のポイントを報告する。

超反動に満ちた論告を糾弾する

 6月に行われた論告求刑で検察は、湯川関生支部委員長ら2人(武前委員長・湯川元副委員長)に懲役10年の実刑を求刑した。読み上げられた論告要旨は、悪辣かつ杜撰で、偏見に満ち、品位を欠く内容だった。
 悪辣のポイントは、①関生支部を金銭目的のタカリ集団として描いている。……会社が破産しない程度に圧力をかけ、労働者に利益を配分させることは労働組合の本来の目的ではないのか。
 ②憲法28条(労働基本権)は強い労働組合には適応されない? 論告は、憲法28条は使用者に比べて力の弱い労働者に対して、交渉力の対等化を図るために争議権を保証していることが法の趣旨であり、関生支部は会社に対して圧倒的な優位を有しており、この点を考慮して、関生支部のストライキに対する評価を行わなければいけないとした。
 ③ストライキをせずに、法的手続きを取りなさい? ベストライナー争議では、京都協組の約束不履行に対して抗議のストライキが幾度も実施された。
 論告は「合意内容を履行しないという状況であったのであれば、労働委員会への救済申立てや裁判手続きに訴えるなどの法的手段が容易に想定できたはずである」と、経営側の約束不履行に対する争議行為を否定した。
 杜撰なポイントは、①実行行為がないので、壮大な物語をでっち上げ。事件とされたベストライナー争議当時のストライキは非常に穏健なものであり、現場での混乱もなかった。しかし、論告は一連のストライキを「脅迫」に該当するとしている。 ②論告段階になって新たな主張を展開。加茂生コン事件に関して検察はこれまで、経営者らとの共謀共同正犯を主張してきたが、論告の段階になって、これまで一度も主張してこなかった間接正犯の主張を盛り込んできた。弁護団は防御の機会を奪われる新たな主張であり、削除を要請したが、検察官はその場で削除することを認めなかった。

判決公判に結集しよう

 12日の最終弁論では、最終時間まで関生側からの徹底的な弁論が展開されたはずである。7月13日に行われたシンポジウムの内容も参考にしてほしい。
 判決日は、2025年2月26日(水)午前10時となった。          (T・T)

京都地裁前で「勝利判決をかちとるぞ!」とシュプレヒコール(9.12)

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