米国 レイバーノーツ大会
労働者4千人闘いの計画を討論
ダン・ラボッツ
6月12―14日のレイバーノーツ大会のため4千人以上の労働者活動家がシカゴに結集した。その大会でかれらは、諸労組と労働者が直面する挑戦課題を討論、経験を分かち合い、 将来の闘いを計画した。かれらは米国中から、また何人かは世界中からやってきた。大会は、労組を強化し、企業と政府に向け立ち上がり、勤労民衆の暮らしを改善する、そうした決意で充満し、またその決意の下に始まった。
開会セッションに際し、レイバーノーツのスタッフメンバ、バーバラ・マンデローニは、以下のような真剣な調子で大会を始めた。「われわれは深刻に殺伐とし危険な時代に生きている」と。そして彼女は、イランやレバノンやパレスチナでの戦争、移民とかれらの防衛者に対する攻撃、さらに労働者に対するもっと幅広い攻撃を指摘し、「近頃ある人々が言うように、『トランプ主義のファシズムは現代資本主義の管理スタイルだ』……、したがってわれわれは、どのようにして組織化し、戦略化し、集団的に闘い勝利するか、それを各自から学ぶためにここにいる」と語った。
大会で労働者は約3百のワークショップに参加した。大会の中心になった討論は、協約交渉、ストライキの準備とその実行、さらに労働者の健康と安全といった問題だった。たとえばひとつのワークショップは、「医療と病院のストライキ」を課題にし、「ブレッド・アンド・バターの先に」との標題がついたもうひとつは、労組の交渉課題の拡張を扱った。
レイバーノーツは歴史的に、政党政治を避けてきた。米国の労働者が共和党と民主党の間で分裂しているからだ。しかし今年、われわれの多くがトランプ大統領に対し闘っているという事実を避けるのは難しかった。それゆえひとつのワークショップはトランプの「米国史上最大の労組破壊行為:連邦労働者は反攻する」を課題にした。
大会の開会パネルでは、移民関税執行局(ICE)と対決した闘いに関与してきた労組活動家から報告を受けた。そのICEはマンデローニが語ったように、労働者を拉致し彼らの家族を引き裂き続けた。8千人の組合員を抱えるサービス従業員(SEIU)ミネアポリス26支部委員長のエヴァ・ロペスは、同労組がMonarcaという名称をもつひとつの連合にどのように関与したか、またICEに抵抗する即応ネットワークに参加するために5万人をどのように訓練したか、を説明した。
ロペスは、移民の労働者は恐怖にかられたが、しかし「家で怖れさせられたままでいるよりもわれわれの声を共に上げる方がもっとよい」と決めた、と語った。そして、彼らが運動を組織し成長させるにつれ、「少しずつ店、学校、博物館がわれわれに加わると公表した。われわれはひとりではなかった」と。ついには今年1月23日、10万人が行進に登場し、彼女は、34万人がストライキを支持した、と見積もった。彼女は、その後本土安全保障相のクリスティ・ノームと国境パトロール司令官のグレゴリー・ボヴィーノは辞任しICE要員ふたりが暴力行為を理由に逮捕された、と指摘した。
多くの都市でICEは今も移民を拉致し続けてきた。しかし彼女は「労働者の力はトランプやICEのそれよりももっと大きい」と語った。
大会に争いがなかったわけではない。レイバーノーツはチムスター(運輸・建設を中心とした全米最大規模の労組:訳者)動員ネットワークの一員であるコリーン・ドノヴァンを締め出した。明らかに、彼女のグループがチムスター委員長でトランプ支持者のショーン・オブライエン、およびオブライエンと連携している「民主的労組を求めるチムスター」の両者を批判してきたからだ。しかし、通信労組7250支部の委員長かつミネアポリスの活動家であるキアラン・クヌードソンは、ワークショップでこの問題を取り上げ、労働者活動家が排除されてはならない、と冷静に述べた。
この最大のレイバーノーツ大会は、企業、億万長者、トランプに反対する今後の行動に焦点を絞った。労組、人権諸組織、さらにコミュニティグループからなるひとつの連合体である「メーデー・ストロング」は、2028年に全国的ゼネストを求める組織化活動を続けるためにこの機会を利用した。(2026年6月15日)(「インターナショナルビューポイント」2026年6月16日)
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