7・25三里塚闘争60年の集い

生命系の資源循環型社会に向けて
環境破壊ではなく地域社会農業へ
巨大開発・強制収用を許さず農的価値を

 7月25日、「三里塚闘争60年の集い 巨大開発・強制収用を許さず農的価値を」を開いた。主催は三里塚芝山連合空港反対同盟。参加者は115人。
 会場では三里塚闘争の歴史を紹介する写真パネル、横堀壁画などが展示された。

三里塚闘争は国家の姿勢を問題にした

 集会で開会発言した山口幸夫さん(三里塚大地共有運動の会)は「三里塚の闘いは続いている。三里塚の有機野菜を食べ始めて50年。60年の間には激しい闘いがあった。空港を拡張したい権力者は旧労農合宿所を取り上げ、再び強制収用しようとしている。
 三里塚闘争は科学技術に依拠して工業化を進めようとする国家の姿勢を問題にした。化石資源、原子力に頼る時代は終わりつつある。農的価値こそ深い意味を持って目の前にある」 と発言。
 柳川秀夫さん(三里塚芝山連合空港反対同盟代表世話人)のビデオメッセージが上映された。「60年に特別意味あるわけでもないし、百年たとうがそれ自身はそんなに意味ない。けれども、長い年月相変わらず問題が続いている。政府の一言もないままの強引な決定、強制収用という空港作りに憤慨して、農民も立ち上がった。空港の巨大開発は農地、農村、農民を大変な目に遭わせるだけでなく、ここの環境も相当変わった。三里塚だけでなく、これからの人が生きていくのに、開発・発展で良くなることは多分ない。具体的にどうやっていくかは難しいものがあるけど。残された問題や課題がある限りは、考えていくし、行動していくことが大事」 (ビデオ発言は2面に掲載)。
 平野靖識さんは(三里塚歴史考証室)は「三里塚闘争は日本社会に抵抗の歴史として定着した。90年代前半、シンポジウム・円卓会議では今後滑走路建設でいかなる意味でも強制的手段を使ってならないという地域との約束を国・空港公団は受け入れ、収用裁決申請を取り上げた。
 今の成田機能強化は4者協議会がすべてを決めて強行してきている。約束と違うと言っていかないといけない。循環と持続の社会づくりを30年前に三里塚の農民は考えた」 。
 現在進められている強制収用の動きについて、現地の映像を上映しながら、辻和夫さん(事務局)が説明。
 横堀農業研修センター裁判控訴審についての報告が行われ、清井礼司弁護士は「私の三里塚とのつながりは1967年8月から。いくつか裁判を担当した。裁判の原点はシンポ・円卓会議。国によって何が反省されたのかの原点に立ち返る。たたかれても闘うのが三里塚。裁判では法務局の公図の検証を求める手続きをとっている」 。
 センター裁判被告の佐藤幸子さんからは控訴審の報告と連帯を呼びかけるメッセージが寄せられた。(メッセージは2面に掲載)
 菅野芳秀さん(令和の百姓一揆実行委員会代表)の講演が行われた(別掲)。
 高木久仁子さん(高木仁三郎市民科学基金)は読書会を行っている高木仁三郎『市民科学者として生きる』を紹介し、「今強制収用の動きが起きて、大臣も闘争の歴史を知らない。80年生きてきたことが問われていると考え、連帯のあいさつをしたかった」 。
 木の根ペンションのウッドデッキの修理に取り組む大森武徳さん(三里塚大地共有運動の会)はメッセージを寄せ、映像が上映された。
 関西の渡邉充春さんは関西の運動と三里塚大地共有運動の会の活動について報告。

横堀農業研修センター裁判控訴審第2回裁判に参加を

 10月9日研修センター裁判控訴審第2回裁判の傍聴行動の呼びかけが行われた。
 野島美香さん(呼びかけ人)は石井紀子さんの言葉を紹介して、「世間で熱中症が語られても、成田空港会社のような環境破壊者を糾弾することはない。だから、三里塚の闘いは意味がある、価値がある」と閉会あいさつした。

(一般社団法人三里塚大地共有運動の会ブログから転載)

講演する菅野芳秀さん(7.25)

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