「紀元節」と「天皇誕生日奉祝」に反対する2・21集会
【東京】2月21日、「紀元節」と「天皇誕生日奉祝」に反対する2・11 &21連続行動実行委員会は、「終わりにしよう天皇制!『天皇誕生日奉祝』反対2・21集会」を文京シビックセンターで行った。
天皇制と対決する
実行委は、①昭和天皇裕仁の即位から100年の記念、戦争と侵略、植民地支配の「明治」を祝う「明治の日」制定に反対する ②戦争の旗である「日の丸」(国旗)に対する「国旗損壊罪」、市民の相互監視・密告を奨励することを目指す「スパイ防止法」に反対する ③高市政権の「防衛力の抜本的強化」「継戦能力の強化」を謳う国家戦略の転換、国際的な武器開発や武器輸出(「死の商人」化)を許さない ④「建国記念の日」も、ナルヒトの誕生日も、「国歌」君が代も「国旗」日の丸も祝日も必要ない。「国旗損壊罪」も「明治の日」もいらない。天皇制、日米安保、自民党政治の解体を目指していく─ことを確認している。
集会は、鈴木裕子さん(女性史研究家)が「天皇制に抗う 現在の視点から金子文子の反天皇制思想を読み直す」というテーマで講演した(別掲)。
「金子文子は家父長制・国家権力への抵抗、構造的な抑圧に対して鋭い批判を行っている」
鈴木裕子さん(女性史研究家)
私は、天皇制国家権力と真っ向から対決した金子文子(社会運動家・アナーキスト/1903~1926年)の生涯について研究し「増補新版 金子文子 わたしはわたし自身を生きる 手記・調書・歌・年譜」(梨の木舎)を発刊している。参考にしてほしい。
金子文子は、192
3年夫の朴烈と共に「不逞社」を設立。関東大震災で朝鮮人・中国人の大虐殺強行と連動して、2人は「保護検察」され、大逆罪と爆取罰則違反で予審起訴される。「不逞社」社員の16人が治安維持法違反容疑で起訴。1926年3月23日に大審院が2人に死刑判決。死刑判決が確定後も転向強要が繰り返された。4月、「恩赦」により2人は無期懲役になるが、文子は恩赦状を破り捨てる。権力のすさまじい弾圧によって7月23日、宇都宮刑務所栃木支所で文子は縊死した。実質的に国家権力の暴力によって殺された。
文子の「権力に対する徹底的な批判」は、獄中の日誌「将来の自分を生かすために現在の自分を殺すことは私は断じてできない」、第3回被告人尋問調書の「私はね、権力の前に膝折って生きるよりは、むしろ死してあくまで自分の裡に終始します」と断固として展開しているところからわかる。
さらに文子の「天皇・天皇制への明快な否定論」については、「文子の人間絶対平等論」の観点から「すべての人間は人間であるという、ただ一つの資格によって人間としての生活の権利を完全に、かつ平等に享受すべき」と述べ、天皇・天皇制への全面批判をしている。
また「第12回尋問調書」(24年)では「架空的に捏造した伝説〈神授君権説〉に根拠して、鏡だとか刀だとか玉だとかいうものを神の授けたものとして」「しめつめらしい礼拝を捧げて完全に一般民衆を欺瞞」していると抉っている。そして、「人間を上中下の階級に勝手に位置づけ、上級者への随順を正義や道徳・法律として人為的につくりあげる」、「法律を掌る警察官はサーベルを下げて人間の行動を威嚇し、権力の塁を揺るがす虞のある者をば、片っ端から縛り上げている」「裁判官という偉い役人は法律書を操っては人間としての行動の上に勝手な断定を下し、人間の生活から隔離し、人間としての存在すらも否認して権力擁護の任に当たっている」と述べ、天皇制・国家権力の解体を鋭く提起していた。
このように金子文子の思想は家父長制・国家権力への抵抗、構造的な抑圧(男女関係、国籍、権力構造)に対する鋭い批判は現代においても有効であり、より深めていくことが求められている。
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