2.22 信じられる未来へ希望の新しい選択肢
市民と野党の共闘
有楽町駅前にたくさんの人々
【東京】2月22日午後2時から、有楽町駅イトシア前で、市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)と野党の共闘で「信じられる未来へ 希望の新しい選択肢」と掲げて演説会が開かれた。イトシア前はぎっしりと人が押しかけ千人を超えたのではないか。そして、若者たちの参加もあった。
最初に市民連合共同代表の菱山南帆子さんが発言した。
「この焼け野原から私たちは立て直すしかない、平和か戦争か、民主主義が独裁か、この二項対立の中に、真ん中なんて選択肢はありえない。原発再稼働や辺野古の新基地建設にきっぱりと反対できないのは敗北主義と言わずしてなんだろうか」。
「この状況の打開は市民運動にしかできない。韓国のユン大統領のクーデターを阻止した韓国の民衆の闘いに学びながら、闘いを再構築しよう。平和憲法をアジアの人びとと共に守っていかなければならない。憲法に自衛隊を明記することではなく、平和外交をすべきだ」。
参加した野党から発言
次に、社民党・福島みずほ党首の演説。
「戦争と差別排外主義が手を携えてやってくる。戦争は政府だけではできない。そのために差別排外主義を作り出す」。
「高市総理は安保三文書の見直し、長期戦への備えが必要だと言っている。武器輸出について五類型を撤廃し、兵器・軍備を売ってカネもうけし軍事経済をやろうとしている。それを止めていこう」。
「憲法を一番守らなければならないのは高市総理だ。トランプ大統領と世界でいっしょに戦争をする自衛隊の明記など許してはならない。戦争はある日突然やってくるのではない。スパイ防止法などで準備されるのだ」。
東アジアを戦争のない地域に
共産党田村智子委員長が発言。
「2015年、戦争をしない、軍隊を持たない国、憲法九条を変えてしまって、自衛隊が海外に出て行って、アメリカと共に戦うことができる。それは戦争国家への道だ。こうした危機感から市民が何度も何度も国会を取り巻いて野党との共闘の声をあげ、自民党を追い詰めた」。
「長年続いてきた自民党の政治で、暮らしも経済も行き詰まっている。だから変えてほしい。市民と野党の共闘で自民党の政治を変えることが必要だ」。
「台湾有事について、中国にはっきりモノいう高市さんが支持できるという声がある。中国の行動を批判するし、解決しなければならないと思う。しかし総理が中国との危機を煽るような、台湾海峡で何か起きたら自衛隊が出張っていくと言うのは、こっちから中国と戦争をやりますよと、言っていることに等しい。日本が戦争する国になってしまう」。
「中国と互いに信頼関係を作る、どうしたら戦争を起こさない国にできるのか。東アジアを戦争のない地域にする。それには外交しかない。それは日本国憲法でもある。高市政権を支持する人でも、戦争をやってほしいという人はいないだろう。被爆国日本が核兵器を持ち、相手の国を核でおどすような国になることを望む人はいるだろうか。憲法改悪を許さない大きな闘いをつくろう」。
非正規雇用から正規雇用へ
新社会党・岡﨑ひろみ委員長。
「労働者から連帯をはぎとっていったのは非正規労働者を作ったからだ。4割近くが非正規労働者だ。最低賃金を何で今頃、1500円を目指さなければならないようなこの社会があるのだろうか。40代から50代がまともに働く場がない」。
「高市は日本をもっと豊かにすると言うが、まず手をつけるべきは正規の労働者にして、生活できる賃金を。年収の壁と言って、私たち女性にとって腹がたつ。一つの家族を単位にして、養われるという感覚だけで、ものを考えているから、年収の壁が出てくる。みんな一人前の働く者として扱えば、そんなことはできない。憲法を守り生かすことは、人びとはみんな平等で働く人たちはしっかりと人間として生きていけるように、法律をつくれということだ」。
市民と野党の共闘を
立憲民主党・宮城県選出・参議院議員の石垣のりこさん。
「参議院と自治体議員だけになった立憲民主党だが、戦争反対を掲げ、市民と野党の共闘で私たちの暮らしを守っていこう、という思いはまったく何一つぶれることはない」。
「自民党が衆議院で単独で三分の二を持ったことに危機感を持ってほしい。どんな法案も通せてしまう可能性を今の政権に与えてしまったことだ。多数決はそれがすべて民主主義ではない、すべてが正しいわけではない」。
「権力が暴走しないように権力をしばる立憲主義を大義にしている。憲法を変えることではなく、守っているかどうかが問われている。人権が大切であり、多様性が尊重されること、差別をしない社会が大事だ」。
普天間飛行場を返還しない
高良さちかさん(参議院議員・沖縄の風)からのメッセージが読み上げられた。
「日本の安全保障の中核を担わされている沖縄に対していえば、アメリカが辺野古新基地が出来たとしても、普天間飛行場を返還しない場合がありうることに言及しているにもかかわらず、辺野古一辺倒、日本政府の思考停止は残念でなりません。こんなことまで、高市さんに委任していない。争点でなかったことまでも強行するなという声をあげましょう」。
市民連合からの訴え
市民連合の共同代表の佐々木寛さん。
「2024、25年の参院選・衆院選で、自民党の与党は少数になったが、今回の衆院選で自民党単独で三分の二をとった。中道は自民党に対抗する世界像を示すことができなかった。一番残念だったのは沖縄や憲法、原発について、不安定にふらふらした。右傾化が進む大きな背景がある。新自由主義が世界中を覆っている。格差を是正するとか分断を克服するとかの力がどの国でも弱くなっている。民主主義も危機に瀕している。排外主義・国家主義が跋扈するようになっている」。
「半分の有権者は選挙に行かなくなっている。多くの若者が政治に絶望している。生活に追われている。未来を信じることが出来ず、既存の政治勢力に希望を失った少なからずの有権者は立憲野党にも見切りをつけて、新興の指導者に一縷の夢を託すようにもなってしまっている」。
「信じられる未来は誰かに与えられるものではない。私たちは主権者として、政治の生産者になる必要がある。市民連合は今後のあらゆる既存の組織や政党の垣根を越えて対応しなければならない。地域からまた再構築したいと思っている」。
「この国の平和を望む多くの市民が本当に求めるものを、草の根から見出し、政治に反映させたい。市民自身による信じられる未来の構想が必要となっている」。
「安保関連三文書、スパイ防止法、憲法改正、核保有の議論に至るまでこれから出てくる。これに対して抵抗する議会内野党と市民の力をつくっていこう。歴史のつくり手はいつも私たち民衆だ。市民連合は自ら新たに、『信じられる未来へ市民連合』と名付けて、あらゆる試行錯誤を積み重ね、みなさんといっしょに未来を構想し、新しい市民政治の可能性を追求したい」。
最後に大きな拍手で参加者の気持ちは一体化し、運動の再構築を誓いあった。参加して力が湧くような集会であった。 (M)
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