辺野古新基地建設は技術的にも、財政的にも破綻している

2.27辺野古新基地建設を許さない集会

 【東京】2月27日 午後6時30分~ 文京区民センターで「辺野古新基地建設を許さない集会~辺野古新基地建設は技術的にも、財政的にも破綻している~」が主催: 止めよう 辺野古埋立て 国会包囲実行委員会で開かれ、120人が参加した。
 最初に、実行委の木村辰彦さんが主催者あいさつをした。
 「辺野古埋め立ては極めて重大な局面に入った。一つ目は1月名護市長選で敗北、1万票の大差で負けたが、出口調査では辺野古新基地建設については新基地建設には反対の人が50%以上だ。30年の長い闘いが続いており、『あきらめ感』がある。基地交付金で給食費の無料化などを市長が行っている。市長選では公明党が全力をあげて自民党候補を応援した」。
 「二つ目は先日の総選挙では1996年以降の選挙で初めて県内四つの選挙区で辺野古新基地建設に反対する候補が敗北した。1区は今まで保守が二つに分かれて争った。その結果としてオール沖縄が応援した共産党の赤嶺正賢さんが勝ってきた。今回は一人が立候補を取りやめ敗北した。2区は中道改革連合が辺野古新基地建設を容認した。そのことによって、社民党を離党した新垣邦男さんと社民党の瑞慶覧長敏さんが分裂選挙で争った。中道改革連合が本土の都合で沖縄に犠牲を強いた。3区は中道の屋良朝博さんが2万5千票差の敗北」。
 「三つ目は昨年の9月にアメリカの国防総省が辺野古が完成しても、長い滑走が完成するまでは普天間を返還しないと正式な公式文書で表明した。辺野古の滑走路はV字型の1800mの滑走路を二本、普天間飛行場は2700mだ。辺野古は二つとも滑走路が短いのでアメリカの大型輸送機が使えないので、アメリカからすれば任務に必要な能力を備えていない。日米間で民間空港を利用するという合意があったからだ。沖縄で3000mの滑走路を持っているのは那覇空港、もう一つは宮古島にある下地空港だ。下地空港を自衛隊との共用空港にし、いざという時には米軍にも提供するのがねらいだ。住民と屋良主席の反対で使用できていない」。
 「9月の知事選で玉城知事を追い落として、屋良覚書を破棄すれば、自衛隊との共用が可能になるとの攻防に入っている。辺野古の工事を加速度的に強めてくるだろう。基地建設は財政的にも技術的にも破綻している。工事を続けても完成のめどはまったくたたない。仮に完成しても使い物にならないことは明らかだ」。
 
辺野古の軟弱地盤と海砂問題

 奥間政則さん(土木技術者)がPDFを使いながら、専門的な立場から、詳細に辺野古埋め立てが技術的に不可能であることを説明した。
 なお、奥間さんは「二つの国策差別に奔走された父母への想い~ハンセン病差別・琉球弧の軍事拡大~」DVDを作りハンセン病差別とも闘っている。

辺野古の軟弱地盤、三つのテーマ

 「辺野古は破綻しているが、やり続けるのが日本政府だ。工期が決まっていて、予算も決まっていて、その通りやるのが本来の工事だ。公共工事の中で、無駄遣いをしたら、会計検査にひっかかる。高江の基地があり、当初は5億円で出来るといった。ところが最終的に100億円かかった。この話は辺野古にもつながる」と辺野古の工事がいかにひどいものか最初に明らかにした。その後以下のような内容で、写真や地図を使いながら詳しく説明した。
1.辺野古の構造的問題(1)震度1~3程度で崩壊する護岸(2)一番深刻なB―27地点の傾斜している地盤問題(3)耐震設計の課題(飛行場ではなく港として設計)
2.(1)土木屋の経験が裁判に生かされた濁り水問題(2)安部沖での海砂採取の濁り水
3.(1)やんばるの海岸浸食及び護岸洗堀の実態調査(2)7万1千本のつまようじ模型とドローン写真の展示(3)海砂採取船と砂浜浸食との関連性(海砂採取の影響)
 工事に具体的に欠陥があること、工事に伴う海砂の採取で沖縄県の自然が破壊されている。技術的にも困難なことが明らかにされた。

「普天間基地を返還せず」と表明

 リモートで浦島悦子さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)が米国の「普天間飛行場返還せず」を厳しく批判した。
 「今日、沖縄防衛局に要請に行った。米国防総省が辺野古の新基地を作っても、普天間は返さないということを正式見解を出したことに対して、これはとんでもないということで、全県から抗議の声が上がっている。抗議と辺野古新基地は即時中止し、普天間飛行場は無条件で即時閉鎖・返還せよ」と要請した。
 オール沖縄会議で呼びかけ、沖縄選出国会議員の会・ウリズンの会、各地域の島ぐるみ会議の百人余りの参加。局長と会ったがひどいものだった。「普天間基地返還のためには辺野古しかない。辺野古移設が唯一の選択肢」と言ってきた。「長い滑走路を確保しないかぎり、辺野古が完成しても普天間は返還しない。今までの日米の県民との約束をそれが根底から崩れた。即刻工事を中止して、普天間飛行場を返してほしい」。
 局長はやっぱり同じことを言っていた。高市首相も防衛大臣も「何らそこに齟齬はないと」と言っている。私たちからすれば、齟齬だらけだ。「長い滑走路はどこを指定するのか。それは言えません」と言う。国家間合意を否定したわけだ。日本政府が真っ先に厳重に抗議し撤回させるべきだ。
 血税を使い、生物多様性の大浦湾を破壊している辺野古の基地建設は国家犯罪だと言ってきた。今回からは国家詐欺だと言いたい。このことで県民大会をやろうという声も出ている。
 沖縄自体でもこの状態に慣れさせられて、なかなか話題にできなくなったり、無関心になったりという状態もあるし、ましてや全国的には本当にメディアももうなかなか報道してくれなくなって、関心が薄れている。それをいいことに、税金を湯水のように使っていつ終わるとも分からない工事が行われている。全国の人たちが辺野古に来ているが、自分の足元のことでないと関心を持てないということは私たちもいっしょなので、それはある意味やむを得ない。全国の人びとの声がないと、ことは前に進まない。
 選挙が厳しい結果になって、辺野古の現場もこれからますます厳しくなるのではないかとみんな危機感を持っている。今の知事が防波堤のように、辺野古の闘いを守ってくれている。今度の選挙ではぜひともデニー知事を再選させることが辺野古の闘いを守っていくことになる。
 何よりも全国から関心を持ってもっていただくことが一番大きな力になる。支援をよろしくお願いしたい。
 
ゼネコン企業の歴史と役割

 加藤 宣子さん(Stop!辺野古埋め立てキャンペーン)が発言した。
 辺野古基地建設をやっているゼネコンの本社がある東京で抗議・止めていくことが必要だと考え、 Stop!辺野古埋め立てキャンペーンで行動するようになった。
 仮設工事は当初52億円、147億円まで増えた。大成建設140年史を読んだ。創立者大倉喜八郎が横浜で黒船を見て「戦役に必要なものは武器、それも鉄砲である」と言って鉄砲商になるところから、大切建設は始まっている。政商となり、日本初の海外出兵・台湾出兵の兵站を担う。軍港や軍事基地をたくさん作っている。初めての航空基地・浜松航空基地を建設している。
 敗戦後になると進駐軍の関係工事の受注、1949年からは沖縄米軍基地受注もしている。1956年からは原発事業に参加。2014年から辺野古新基地建設を受注。
 辺野古基地建設は、大成建設、大倉組、清水建設、鹿島建設、五洋建設、大林組、東亜建設工業、國場組など沖縄の企業はJV(共同企業体)を組んでいる。國場組の國場幸一が沖縄県防衛協会会長になっている。衆院議員に当選した国場幸之助が顧問をしている。沖縄でも軍との関りがものすごく深い業界だ。
 「抑圧と搾取、まるで奴隷」(「琉球新報」2024年9月30日付)の辺野古建設現場で働く労働者についての報道。ゼネコンの下請け孫請けのトラック運転手や警備員など基地建設労働現場で働く労働者に対して、どう声をかけていくか。戦争がないと生きていけなくなる人たちがいる。
 安和の事故の後、今はトラックの位置がGPSで監視されて、ラインで規制が入る。労働組合も動き始めているという報道もある。
 防衛施設強靭化推進協議会ができている。太平洋戦争中に建設業者は軍建協力会、海軍施設協力会の下に統制されるという歴史がある。その時の状況にそっくりだ。沖縄支部には126の企業が並べてある。そこの役職の中には専務理事として、元防衛省大臣官房施設監などが入っている。
 スーパーゼネコンの業界団体日本建設連合会を通じて、自民党政治資金団体へ献金するケースが多くなっている。本格的に2017年各社1800万円、2011年800万円くらいだったころに比べるとほぼ倍増以上だ。
 最近若い人たちが興味を持ってくれて、ゼネコンでの抗議をしてくれている。ゼネコンの前で叫ぶだけでなく、会社説明会に参加して、辺野古の工事についてどう思うのかと質問している。私たちには今までできなかったような行動をしてくれている。広がりを持ってきている。
 東京でできる大事なことなので、参加してほしい。第二、第三、第四火曜日、大成建設は新宿駅センタービルの前、五洋建設は飯田橋の東口、日本工営は四谷でやっている。

 続いて、高良沙哉参議院議員(沖縄の風)のメッセージの紹介、辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会、全水道東水労の連帯のあいさつ、新リーフレットの紹介と活用の呼びかけが行われた。たくさんの課題と重要な提起の集会となった。(M)

たくさんの課題と重要な提起が行われた(2・27)

奥間政則さん

浦島悦子さん

週刊かけはし

購読料
《開封》1部:3ヶ月5,064円、6ヶ月 10,128円 ※3部以上は送料当社負担
《密封》1部:3ヶ月6,088円
《手渡》1部:1ヶ月 1,520円、3ヶ月 4,560円
《購読料・新時代社直送》
振替口座 00860-4-156009  新時代社