6・16横堀農業研修センター裁判を支える会「裁判報告集会」

控訴審勝利に向けて
シンポ・円卓の合意偽造を許さない

 6月16日、千葉地裁(斎藤顕裁判長)は、成田国際空港会社による「所有権確認、持分全部移転登記手続き、共有分割、建物等収去土地明渡請求事件」の提訴に対して空港会社の主張を認める不当判決を言い渡した。建物等収去土地明渡請求に向けた仮執行宣言については判決が確定するまでは認めなかった。
 横堀農業研修センター裁判を支える会は、裁判後、千葉県教育会館で裁判報告集会を行った(62人参加)。
 次のように不当判決に抗議、批判する発言が続いた。

判決は歴史の歪曲だ

 柳川秀夫さん(被告/三里塚芝山連合空港反対同盟〈代表世話人〉)は、「シンポ・円卓会議で『話し合いで解決する』という合意事項があるにもかかわらず、千葉地裁はまったく別なことだと評価した。今の時代で一方的に押し切ることは時代遅れだ。控訴するが、どういう結論が出るかなんとも言えない。毎年、横堀農業研修センターの筍を採ってきた。来年も筍を採りにいきたい」と述べた。

詭弁に対して徹底批判

 吉澤茂さん(被告/元常駐者)は、「久しく国家権力と対峙する生活ではなかったので、裁判長の話を聞いていて権力ってこんな感じなんだなと思った。久々にゾクッとした。反対運動を虫けらのようにひねりつぶすような印象だった。土地収用法と民事による収用は違うなどと詭弁を使った。あらためて権力の考えというものを痛感した。裁判官の結論があまりにもひどいので、判決を書いた裁判長はなにが得するのかと思った。怒りがふつふつと湧いてきた。これからも闘いは続くということで頑張っていきたい」と決意を述べた。

私たち負けないよ

 佐藤幸子さん(被告/元常駐者)は、「予測はしていたがバサッと斬られてしまうと涙も出ない。ひさかたぶりに怒りがフツフツと湧いてきた。柳川さんが勝ったためしがない三里塚裁判と述べていましたが、今日まで続いてきた歴史を大事にしなければならないとあらためて思いました。こないだセンターの資料整理をし、歴史的に価値がある資料が出てきた。例えば、開墾前の木の根の地図があって、歴史がここにありというものも発見できた。人々の営みの記録もあった。国は、虫けらのような扱いをしてきたが、負けないよと言っていきたい」と発言。

強制執行をはね返そう

 清井礼司弁護士は「今日の最大のポイントは仮執行宣言がつかなかったことだ。判決確定まで強制執行はできない。判決を確定させないために控訴する。控訴審で負けたら、上告する。裁判長は、わざわざ論点を提示した。シンポ・円卓で何が決まったのかを論理的に説明できれば、まだ利があるということを示したと言える。積極的に歴史を巻き戻して控訴理由を考えていきたい。控訴審、最高裁の審議も長持ちさせる。その間に横堀農業研修センターの使用実績を上げて、強制執行するのは何ぞやという2つの側面で闘っていくことが必要になる」と提起した。
 さらに平野靖識さん(三里塚歴史考証室)、田んぼくらぶ、元常駐者、大阪、札幌などから駆けつけた仲間たちも発言した。
 最後に6月29日、横堀農業研修センターで裁判報告横堀現地集会・デモへの参加を呼びかけた。     (Y)

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