7・19総がかり行動─安倍の「国葬」やめろ

9条改憲阻止に向けて

 7月19日、小雨まじりの天候の中、「総がかり行動実行委員会」の「19日行動」が衆院第2議員会館前を中心に午後6時半から開催された。参加者は600人。

安倍と統一協
会とのゆ着
 主催者を代表して菱山南帆子さんがあいさつ。「安倍元首相の死を利用した改憲の動きを止めよう。民主主義をゆるがした張本人は誰だったのか。その張本人の『国葬』などとんでもない話だ。安倍政権の悪政の下で亡くなった人も多い。安倍と統一協会とのゆ着は明白だった。こうした政治のプロセスが『山上』(やまがみ)を生み出したのではないか」と強調した。
 菱山さんは、改めて暴力ではなにも解決しないことを訴えようと呼びかけた。
 国会議員の発言のトップバッターは立憲民主党の吉田晴美衆院議員。「市民と野党の共闘では負けるという意見は、今の政治を本気で変えようとはしていないということだ。改憲勢力が3分の2の多数を獲得したが、選挙中にどれだけの人が『改憲』を訴えたのか。岸田首相は、安倍元首相の死を利用して改憲に持って行こうとしている。これを何としてもはねかえそう」と呼びかけた。

市民と政党
の連携を
 社民党の福島みずほ参院議員・党首は「いよいよ政治と社会を変えていく闘いを」と強調し、憲法を踏みにじり、森友疑惑を隠ぺいした安倍元首相の「国葬」に反対する、と呼びかけた。その上で福島さんは「私たちの民主主義を根本から検証し、市民と政党の連携を」、とあらためて訴えた。
 共産党の田村智子副委員長・参院議員は、東京選挙区で山添拓参院議員が再選を果たしたことを喜びながら、「多くの若者たちが今、何をしたらいいのかと話しかけてくる。そして憲法が改悪されるとどうなるか、ということが見えてきた、と語っている。暮らしの予算をけずり軍事費を急増させることが、9条改憲と並行してすすむことがハッキリしてきた」と語った。
 8月3日から臨時国会が開催されるが臨時国会の会期はどうなるのか不明。政府は3日間で終わらせようとしている。安倍元首相の「国葬」を本当にやるのか、どういう内容か、アジアを分断する岸田内閣の外交路線を含めて議論することは一杯あり、時間をかけた審議が必要だ、と田村さんはアピールした。 (K)
 

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