12.2辺野古ゲート前に800人

政府による行政代執行反対!

大浦湾埋立を断念せよ

 【沖縄】12月の第一土曜日の2日、恒例のオール沖縄会議主催による辺野古県民大行動が実施され、県内各地からキャンプ・シュワブゲート前に800人が結集した。参加者が次々と集まってくる中、うたごえチームが集会前の現場を大いに盛り上げた。

ゆるがぬ民意
を示すのだ!
 はじめに、司会の福元勇司さん(オール沖縄会議事務局長)が「埋立やめよ」「代執行許さんぞ」とシュプレヒコールをリードした。メッセージを寄せた徳田博人さん(琉大教授)は、「憲法は統治者を縛る法の原則を取り入れた。憲法の規定に立った政治が求められている。揺るがない民意を示し続けることが大事だ」と述べた。主催者代表の稲嶺進さんは、「またオスプレイが墜落した。アメリカの発表に追随して、不時着→墜落と立場を変える日本政府は主権国家とは言えない。それでも私たちはこの国に住んでいる。あきらめることなく、子や孫のために筋を通し民主国家を作っていこう。マジュン。チバラナヤーサイ(皆さん、頑張りましょう)」と呼びかけた。

勝つことはあ
きらめぬこと
 玉城知事は、「オスプレイの飛行停止を求める。勝つことはあきらめないこと」とメッセージを寄せた。続いて、三宅俊司弁護士が代執行裁判を詳しく解説し、「20日の判決がどうなろうと正義は私たちにある」と結んだ。福元さんは、「政府を正し司法も正す」と付け加えた。そのあと、北谷町から参加したジャズシンガーの儀保貴子さんが「初めてゲート前に来ました。すみません。私は武器を無くし戦争のない世界をつくりあげたい」と述べて、英語で「スマイル」を歌った。
 沖縄選出の国会議員5名で構成するうりずんの会から、赤嶺政賢さん(衆院沖縄1区)が代表してマイクを持ち、「日本は米軍の軍事運用に一言も発言できない。ひたすらアメリカに従順なだけだ。オスプレイの飛行を私たちの力で止めよう」と訴えた。県議会与党議員団を代表してマイクを持った仲村未央さんは、「欠陥機を飛ばせるわけにはいかない。県議は結束して玉城知事を支えていく」と決意を述べた。
 ジャーナリストの山本眞直(ますぐ)さんは、辺野古弾薬庫のドローン写真を紹介しながら、「辺野古弾薬庫は、13の施設が解体され、12の新しい弾薬庫が造られている。その中に、原子炉と同じ二重壁による遮蔽壁構造を持った核貯蔵庫とみられる弾薬庫がある。米軍はアジアの前方に核兵器を配備する方針を持っている」と糾弾した。パンフ『辺野古弾薬庫“再編”の狙いは今、明らかに』(2023年、550円。あけぼの出版、電話=098─861─9145)に詳しい。

岸田政権を
打ち倒そう
 現地闘争部の瀬長和男さんが、海上行動を行なうカヌーチームを激励し、「代執行判決後はさらに厳しくなることが予想されるが力を合わせて闘い抜こう」と檄を飛ばした。
 糸数慶子さんが12・4沖縄防衛局に対する抗議行動を提起した後、高里鈴代さんがリードするガンバロー三唱に合わせて、参加者全員が「辺野古新基地NO!」「知事の不承認支持」のボードを高く掲げた。
 県民は屈しない。岸田政権の方が先に潰えるだろうことはハッキリしている。その次の政権は、沖縄の民意を尊重する日本政府でなければならない。(沖本)

2023.12.2 辺野古キャンプ・シュワブゲート前。800人参加。プラカードを掲げてガンバロー。

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