5.18 復帰52年、軍拡最前線化を拒否する うるま市からの怒りと叫び

 【東京】5月18日午後4時半から、新宿で「復帰52年、軍拡最前線化を拒否する うるま市からの怒りと叫び」照屋寛之さん(ミサイル配備から命を守るうるま市民の会共同代表)講演会が行われた。

 沖縄の米軍基地の現状。SAKO合意でも基地は1%しか減らない。縮小したが機能は強化された。辺野古新基地は当初建設費3800億円が9300億円に増え、最終的には2兆6500億円かかるとも言われている。普天間は使い勝手がよいから返還されない。
 うるま市石川地域への自衛隊訓練場反対と市民の闘い
 訓練場はゴルフ場跡地。高台で使い勝手が良い6万坪の場所。12月20日に新聞報道。1月12日、地区で反対運動、要望書を防衛省へ。一度も地元説明会を開かずに訓練場建設を発表した。夜間訓練もする。地方自治法違反だ。地域のことは地域が決めるという自己決定権、住民意思の尊重がなされなければならない。
 沖縄配備の自衛隊員は8800人。自衛隊基地はひとつもいらない。1959年6月30日、宮森小学校ジェット機墜落事故(12人が亡くなった)の記憶が今でも鮮明に残っている。保革を超えて反対の意向。6月県議選、自民は選挙の争点にしたくない。うるま市長選が来年ある。4月11日、国会審議では断念しないと答弁していたのに、4月12日には断念を発表した。
 1992年に南西諸島に攻撃拠点建設。米軍台湾有事で軍を展開。日本政府は米追随で緊張強める。結局リスクは沖縄が背負う。対中戦争絶対にやってはいけない。200の島の40を使い離島防衛をするとしているが沖縄の基地を使わせない。

ミサイル配備反対の闘いを振り返る

 (1)市民集会の開催。

 ①2022年11月、ミサイル配備から命を守るうるま市民の会の結成。12月23日「市民の会」総決起大会開催。
 ②23年3月21日、ミサイル配備反対市民による市民説明会
 ③6・4ミサイル配備を断念せよ!うるま市民集会
 ④9月27日、ミサイル配備断念を求める市民大集会
 ⑤10月12日、戦争準備の日米合同訓練反対市民集会
 ⑥24年1月14日、ミサイル基地拠点化反対市民大集会

 (2)日米軍事演習への抗議行動 政治のビジュアル化・問題の所在を市民に知らせる

 ①日米共同統合演習「キーン・ソード23」(22年11月10日~19日) 台湾有事想定
 ②日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン23」(23年10月14日~31日)
 2日監視 ホワイトビーチから嘉手納弾薬庫への搬入阻止行動、ホワイトビーチから公道に出るのを30分以上阻止。最後は、機動隊に排除される。行動から嘉手納弾薬庫への弾薬搬入車両を一時間以上阻止。最終的には、嘉手納基地に逃げ、基地の地下道から弾薬庫へ搬入。
 ③ミサイル配備反対の闘い(24年1月10日、30日)沖縄市・うるま市の中城湾港、うるま市陸自勝連分屯地前でのミサイル配備反対徹底行動。
 照屋さんはスライドで、座り込みや牛歩戦術など基地機能をマヒさせる迫力ある闘いを説明した。
 「3月31日、式典があったが抗議文の手渡しで牛歩戦術を使い、式典の1時間を25分遅らせた。それぐらいやらないと沖縄が侮られる。思い通りにさせない。沖縄では闘いの経験があり、闘える土壌がある。闘わないとだめだ。ぬちどう宝」。
 6月沖縄県議選、辺野古の大浦湾側埋め立て、塩川などからの土砂の搬入、琉球弧への自衛隊ミサイル基地建設の拡大など課題はたくさんある。連帯の行動を強めよう。
        (M)

うるま市への米軍ミサイル配備をやめろ(5.18)

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