7.6実弾演習反対・日米合同軍事演習反対・憲法改悪阻止あいば野集会
平和フォーラム関西ブロック、あいば野に平和を!近畿ネットワーク
【大阪】滋賀県高島市近江今津で7月6日、日米合同軍事演習反対集会が開かれ、200人の労働者・市民が参加した。平和フォーラム関西ブロックとあいば野に平和を!2024近畿ネットワークが主催した。
集団的自衛権のための合同演習断固反対
集会は佐賀春樹さん(滋賀県民平和人権運動センター事務局長)の司会で進行。主催者あいさつをした藤本初雄さん(平和フォーラム関西ブロック議長)は、「特に安倍政権以降、閣議決定のみで、国会論議なしに次々と法律がつくられ、岸田政権もそれに追随している。軍事演習も米軍だけだったが、日米で、そして今では米軍と多国間合同で演習をやるようになった。今回近畿でも7箇所で演習をやる。そして有事には米軍は後方に退いてしまう。日米安保そのものをなくし、平和を取り戻そう。あいば野市民の命と暮らしを守るために今日1日闘いたい」とあいさつ。
また、稲村守さん(2024近畿ネットワーク代表)は、「軍事演習の強行は残念だが、労働組合の平和センターと私たち市民運動が一緒に闘いができることは、ブロックとしては近畿だけではないかと思う。憲法違反の軍事演習は中止するよう申し入れてきた。この軍事演習は集団的自衛権行使のための演習だ。2015年~21年の間に4回あった合同軍事演習では実弾誤射・誤爆事件を引き起こしている。民家の屋根を実弾がくり貫く、子どもの通学路付近で漁協関係のマイカーを損傷させる、照明弾とパラシュートを農家の畑に落下させる、国道拡幅工事地域の樹木を実弾がえぐるといった事故だ。この事故から何も学ばない自衛隊に、国を守ると言う資格はない」と、市民の生活への不安を語った。
情報を隠す政府のやり方に抗議の声を
連帯のあいさつでは、谷 雅志さん(フォーラム平和人権環境:平和フォーラム事務局長)、松尾憲さん(京都祝園ミサイル問題を考える市民ネットワーク運営委員)、永井友昭さん(京丹後米軍Xバンド基地反対京丹後宇川の風・京丹後市議)からあいさつがあった。 谷さんは、「全国各地で闘われている反基地反原発の運動を全国的につないでいくのが平和フォーラムの務めだ。沖縄県議会選の前に引き起こされた米兵の犯罪は、なぜ適切に情報が明らかにならなかったのか、住民にとっては、いつ身近に起きるかわからない問題にも関わらず、隠されていた。このような状態で人々の安全が守られるはずがない。政府は今後可能な範囲で情報公開をしていくというが、運用次第で可能な範囲はどのようにも変えられる。原子力空母の横須賀入港も、秘密保護法などの法律ができたことで、地元に情報が届くのが難しくなってきている」と述べ、人々の安心・安全を無視するやり方に声を上げていかなければいけないと訴えた。
祝園弾薬庫建設には、さらにお金が
松尾さんは、「1昨年祝園弾薬庫に4億円の調査費が予算化され、昨年102億円の予算が計上された。8棟の弾薬庫をつくる予算だ。ところがこの件は行政からは一切知らされなかった。精華町には関西芸術文化都市構想で多くの研究所・企業・住民が住んでいる。でも祝園に弾薬庫があることも知られていないし、増設の計画も知らされていない。ミサイル本体・発射装置は置かないと防衛省は言っているが、弾薬は保管するだろう。これに反対の大きな住民運動をつくりたい。102億円という予算は、調査費と土地造成費だけだ。弾薬庫そのものの建設費はこれ以外に必要だ。とんでもないことだ。全国に130箇所弾薬庫をつくる計画だといわれているが、反対しともに闘っていきたい」と述べた。
重要土地利用規制法で住民を統制下に
永井さんは、「米軍Xバンド基地:米陸軍経ヶ岬通信所の建設工事が始まって5月でまる10年になる。1基140億円のXバンドレーダーが北朝鮮のミサイルをチェックするという理由で岬の端に設置された。この基地の横に、穴文珠堂を挟んで、航空自衛隊経ヶ岬分屯基地がある。こちらは、山の上に飛行機を監視するレーダーサイトを設置している。重要土地利用規制法や調査法でいう重要土地の周囲1キロ以内の注視区域では、国が土地所有者を調査する、障害となる場合は勧告し、刑事罰もある。特別注視区域では、土地の売買の届け出は事前届け出制だ。怠っていると届け出違反で罰せられる。1キロ以内の地図は公開されているが、境界線は曖昧だ。私らの集落は2つとも1キロ以内にある。
最近説明会があって、市の担当者が言うには、この法律がある限り(たまたま基地の近くに住んでいるというだけで)皆さんは義務をずうっと負い続けると。最近は情報が出てこない。近畿防衛局も中に立つといいながら、米軍にまったく聞こうともしない。これが現地の実態だ。国は軍拡をしながら国民を統制下においていこうとしている。さらに、京丹後市の自民党議員で、緊急事態法を制定せよという決議文を出す動きがある」との報告があった。
また、清原 勝さん(滋賀県民平和人権運動センター議長)、澤井 清さん(あいば野に平和を!2024近畿ネットワーク事務局長)から、決意表明があった。
最後に、集会決議を提案採択し、団結ガンバローをやって、デモに出発した。 (T・T)
「軍事演習の強行を許さない」と抗議(7.6あいば野)
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