8.5防衛省申し入れ行動

大浦湾埋め立て本格着工やめろ

米兵による少女らへの性暴力を許すな

 【東京】8月5日午後6時半から、市ヶ谷の防衛省に対して、月例の申し入れ行動を行った。今回は7月31日に辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会などが予定していた申し入れ行動が豪雨で中止になったこともあり、いつもより多くの仲間たちが参加し、「大浦湾を埋めるな」などのプラカードを掲げてアピールした。
 平和を実現するキリスト者ネットの平良愛香さんが「8月1日に予定されていた大浦湾埋め立てのための杭打ちは延期され、8月19日から予定されている。今日の行動は杭打ちをさせないという行動だ」と行動の趣旨を述べた。

沖縄を再び戦場にするな

 次に、沖縄から電話で上間芳子さん(沖縄平和市民連絡会)がアピールした。
 「辺野古は台風の関係で、船は全部避難していた。お盆が始まるので実際に杭打ちが始まるのはお盆明けではないかと言われている。ただ毎日のように、新しい護岸を作るための搬入が行われている。一回目が150台とか二回目、三回目とトラックが入っている。大浦湾の軟弱地盤に関しては何も解決していない。とにかく囲んで護岸場所を作ろうという動きが出ている。軟弱地盤の問題が解決しないかぎり滑走路ができるという見通しはまったくついていない」。
 「護岸を作ることによって船の出入りができるようになる。すぐそばに弾薬庫がある。県民の眼に触れることなしに、弾薬を運ぶことができる。この弾薬庫にはもしかすると核兵器が集められているのではないかとまで言われている。この闘いは10年続いているが、10年の間、一日も休むことなく、工事が行われている限りは絶対に抗議をあきらめない」。
 「今週の土曜日、オール沖縄の主催で県民大会が開かれる。2005年に普天間飛行場の近くの国際大学に米軍のヘリが墜落している。その時の状況も含めて、全容が分かっていない。普天間飛行場は閉鎖しろ。少女暴行事件が裁判は始まっているが情報の隠蔽がやられている。日米の合同訓練がやられ戦争に向って行っている。絶対に沖縄を再び戦場にしない。これは沖縄だけの問題ではない。皆さんは毎月防衛省行動を行っているが、これを全国的に広げなければいけない」。
 「県民大会は与野党含めて成功させる。安和・塩川のこと。6月28日の事故以来、搬入は止まっている。県警からなぜ事故は起きたのか、はっきりさせられていない。私たちはこの間の状況から見て、防衛局が無理に辺野古の工事を進めようとするから、起こるべくして起こったことだ。私たちの仲間も犠牲になった。アルソックの警備員が亡くなった。死亡事故は初めだ。仲間が大けがをして今も入院中だ。10時間に及ぶ手術に耐えて、彼女はがんばってリハビリに取り組んでいる。絶対にこういう事故を起こしてはいけない。この工事は止めるべきだ。工事を再開させてはいけない。事実を知らなければいけない。被害者が加害者にされかねない。戦争準備を進める新基地建設、与那国を始めとした石垣、宮古、奄美大島での自衛隊のミサイル基地建設を絶対にやめさせなければならない」。
 次に、沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実が7月6日から9日まで、5年ぶりの現地闘争参加の報告をした。花輪伸一さんが大浦湾埋め立てがいかに環境破壊につながるかを具体的に分かりやすく説明して中止を訴えた。
辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会、STOP!辺野古埋め立てキャンペーン、沖縄のたたかいに連帯する東京南部の会、基地・軍隊はいらない4・29集会実行委がそれぞれ防衛省や外務省、岸田総理への申し入れを行った。

沖縄との連帯を強化しよう

 最後に、行動提起が行われた。第一に、安和における死傷事故についてマスコミも含めてあるいは右翼が「違法な抗議活動の結果、死傷者が出た。抗議活動をやめろ」とキャンペーンをやっている。これに対して、事実をきちっと整理したのが7月18日付けのオール沖縄会議の文章だ。この見解を広めてほしい。
 第二に、8月10日、沖縄の宜野湾で県民大集会が行われる。米兵による性暴力問題と政府が情報を隠蔽した問題をテーマとする。これに呼応して「沖縄は怒っているぞ ヤマトだって怒りなさいよ東京集会」を開催する。文京区民センターで集会を行い、その後都内をデモする。
 第三に、8月1日から大浦湾に護岸造成のための杭打ちを始めるとしたが台風などもあり8月19日以降になると伝えている。この杭打ちに緊急行動を呼び掛ける場合があるので結集してほしい。
 防衛省に抗議のシュプレヒコールを上げて行動を終えた。  (M)

安和桟橋出口での辺野古土砂搬送ダンプトラックによる死傷事故について

以下文章の最後の部分を紹介する。

第3、沖縄防衛局への要請。

1、今回の死傷事故の原因は、防衛局が辺野古新基地建設事業の工事を急がせるために、業者に無理を強いたことにあると思われる。防衛局は、全ての工事を中止し工事の在り方を全面的に見直すこと。

2、沖縄県知事は6月28日、今回の死傷事故を受け、防衛局に対して、「事故原因が究明され、安全対策がされるまでの間は、土砂搬出作業を中止する」よう求めた。知事は、辺野古新基地建設事業の公有水面埋立法に基づく承認権者であり、何よりも国道449号の道路管理者である。また、安和桟橋の公共用財産使用申請の許可者でもある。防衛局は一方的に搬出作業の再開を決めるのではなく、「事故原因」、「安全対策」について知事に説明すること。

3、私たちの抗議行動は、辺野古新基地建設反対という県民の民意に基づく行動である。また、憲法第21条により保障された基本的人権としての市民の表現の自由の行使であり、憲法の実践でもある。今回、負傷した市民を含め、現場で抗議運動に参加している市民には、非難されるべき事情は全くない。私たちはこれからも、県民の民意と憲法に従い、安全に配慮しながら、現場での抗議運動を継続する。

大浦湾埋め立て本格着工をやめろと防衛省に申し入れ(8.5)

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