11・9米軍基地いらんちゃフェスタin丹後2025

丹後半島に米軍Xバンドレーダー基地はいらない
京都を敵基地攻撃の出撃拠点にするな

 【京都】11月9日(日)13時30分から京丹後市の丹後文化会館で、「第12回いらんちゃフェスタ」が450人の参加で行われた。主催は「米軍基地反対丹後連絡会」と「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」。宇川は米軍基地がある丹後半島の経ヶ岬一帯の地名。

 主催者あいさつに立った「米軍基地反対丹後連絡会」の副代表の増田光男さんは、2013年に安倍首相とアメリカのオバマ大統領が宇川地区に米軍Xバンドレーダー基地を建設することで合意したというニュースを聞いた時の衝撃から話を始めた。
 そして、宇川有志の会の結成の経緯、2014年の京丹後市の市役所前での1200人の人間の鎖、1400人が集まった反対集会にふれ、最後に、高市首相の「台湾有事は存立危機事態」という発言に言及し、「隣人に、若者に、子どもに平和の大切さを、戦争をしてはいけないと語っていくことが大事だ」と発言を締めくくった。

祝園町との確認書を破っての弾薬庫増設

 「京都・祝園ミサイル弾薬庫を考える住民ネット」の神田たかひろさんは、「祝園の弾薬庫新設は突出している。25年度に全国で21棟新設、予算を336億円計上しているが、祝園は197億円を占めている。8棟新設としていたが、昨年12月に6棟プラスと発表した。今年の8月18日、近畿中部防衛局は造成工事を強行した。防衛省はこの弾薬庫にどんな弾薬を保管するのか一切説明していない」と、怒りをあらわにした。
 精華町ではかつて基地返還運動が闘われ、1960年に「現施設の貯蔵能力以上は貯蔵しない。増加の場合は事前に町側と協議する」という確認書が当時の防衛庁と町で取り交わされていた。この確認書を一方的に、町に通告もせず破棄したわけである。

舞鶴:戦争準備進む舞鶴基地

 「憲法・舞鶴ネット」の小西洋一さんは舞鶴配備の2隻のイージス艦にトマホークが搭載されること、海上自衛隊の弾薬庫の増強拡大、海上自衛隊舞鶴地方総監部地下化の問題について報告した。
 「イージス艦に搭載されるミサイルは核を搭載できる最新型。射程距離は1600キロで中国まで届く。25年度の予算で舞鶴基地に2棟の弾薬庫が新設される。また総監部付近に一カ所増設するための調査費も計上されている。また白浜弾薬庫ではトマホークの整備場の新設工事が進められている」。
 「敵基地攻撃能力を備えた自衛隊の基地は相手国からの反撃を受ける、防衛省は舞鶴基地を含む全国の13施設の地下化を計画している。敵基地攻撃力を持つことは、抑止力にならず、日本全土を戦場化してしまう。総監部の地下化は住民を守らない。自衛隊基地の戦闘能力だけは守るということ」と、戦争準備の内実を暴露した。

福知山田園に広がる機銃掃射の音と白煙

 「福知山平和委員会・北部平和ネット」の水谷徳夫さんは陸自福知山射撃場での米軍の実射訓練の状況を中心に報告した。「射撃場はJR福知山駅からわずか徒歩26分、ここで米軍の機銃掃射訓練が行われている」と話したとき、会場に機銃掃射の激しい銃撃音が響き、射撃場と農地を隔てた木々の緑の間から煙が湧き出し、みるみる田園を覆っていく米軍の機銃掃射訓練時の映像が映し出される。
 水谷さんは「9年前に米軍の射撃訓練が始まったとき、近畿中部防衛局は兵士ではなく警備員の訓練と説明していた。しかし、今では3~4カ月に1度、経が岬から米軍が車列を連ねて福知山基地にやって来て、機銃掃射の訓練を行っている。戦争準備のための訓練に他ならない」。
 「機銃掃射が始まると周辺の家ではテレビの音も、電話の声も聞こえなくなる。流れ弾、弾薬を積んだ車両の交通事故も心配。帰還時にカーチェイスをしている時もある。基地周辺には高校も保育園もあるのに」と、米軍の射撃訓練への懸念と抗議闘争の様子を報告した。

日常化する経が岬での日米合同軍事訓練

 「宇川有志の会」の永井さんは「今年の7月10日の朝、米軍基地に自衛隊の隊列が入っていった。日米合同訓練ではと防衛局の連絡所に問い合わせた。しかし、防衛局は何も行っていないと回答してきた。ところが、17日に米軍が自衛隊も参加した訓練の様子をフェースブックで公表した。防衛局にも連絡もなく、現場判断で米軍基地で日米合同訓練がなされていたのである」。
 「8月末、防衛局は防衛省内部の事務連絡上のミスとして謝罪したが、事務連絡上のミスでは片づけられない。文民統制を無視し、事前に地元自治体や住民にも知らせず、前線部隊の独自の判断で日米合同訓練を実施していいのか」と厳しく糾弾した。
 また、永井さんは9月16日からの日米合同演習「オリエント・シールド25」が経ヶ岬でも実施されたことに触れ、「従来は演習期間や内容について事前通告されていたが今回は一切ない。また、この合同演習の際に米兵数名が小銃を持って国道を歩行していた」と、この軍事訓練の管理の杜撰さも厳しく批判した。
 最後に、永井さんは「10月20日から米軍、オーストラリア軍も参加して史上最大規模の統合演習が行われた。丹後半島では海岸線で通信・偵察訓練を実施、経ヶ岬には330人が配置され、旧宇川中学校後を軍用車の駐車場と宿舎として利用した。民間施設を利用した大規模な戦争訓練が日常化し、危険極まりない」と、会場に訴えた。
 現地報告の後、「Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会」、「止めよう!経ヶ岬の米軍レーダー・危険な戦争準備を許さない緊急府民の会」、「米軍基地いらない京都府民の会」のあいさつを受け、京丹後市内のデモ行進に移った。      (山三)

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