10・28 「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委

今すぐやめろ!
辺野古新基地建設~代執行に屈しない

 【東京】10月28日午後6時半から、東京・文京区民センターで「今すぐやめろ! 辺野古新基地建設~代執行に屈しない!」10・28東京集会が「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委の主催、フォーラム平和・人権・環境、安保破棄中央実行委の賛同で開かれた。
 防衛省・防衛局は昨年8月21日に代執行工事に着手し、今年1月29日、大浦湾の軟弱地盤改良の工事を強行した。その後の砂杭打ちの工事が止まっている。現地で何が起きているのか、オール沖縄会議事務局長の福元勇司さんから詳しく話を聞いた。
 最初に主催者あいさつがあり、賛同団体のフォーラム平和と安保破棄実行委からのあいさつが行われた。

高良沙哉参議院議員の発言

 参議院選・沖縄選挙区で当選した高良沙哉参議院議員は、「沖縄の人が聞くには堪えがたいような高市総理の所信表明演説だった。辺野古一辺倒のものだった。全体としては漠然としていたのに、安保三文書は前倒しして改定する、防衛費を増やす。戦争に対して鈍感な政治はいかがなものかと思っている。具体的な国の名を挙げて、敵であるというふうに、名指しをする。それが所信表明演説の中でなされた。とても恐ろしいことだ。緊張感がなさすぎると批判したい。
 沖縄は辺野古の闘いが長く続いている。現場は非常にたいへんな状況だ。沖縄は辺野古だけではなくたくさんの闘いの現場がある。
 宮城島から土砂を搬出する、安和・塩川も利用されている。皆さんにぜひ知ってもらいたいのは、私たちの闘いが弾圧されつつあるということだ。防衛大臣が自衛隊の訓練に対して、住民が抵抗運動をした。そのことによって訓練内容が変更されたと、言いがかりをつけて、妨害と言うふうに、住民の動きを表現した。私たちの今の闘いを委縮させようとしている。これは沖縄だけでなく、全国に広がっていく問題だ。
 ぜひ、共に考えて、これまでと同様に闘ってほしい。今沖縄で大きく繰り広げられている軍拡の波は日本全体に広がってきている。日本全体を戦場にしてアメリカのために、戦おうとしていくそういう作戦計画がなされている。
 そんな日本の中で、私たちは平和を作っていく力になっていかなければならない」と発言した。
 玉城デニー沖縄知事が「普天間飛行場の一日も早い危険性の除去と早期閉鎖・返還を日米両政府に求めるとともに、辺野古新基地建設の断念と対話による解決を求める姿勢を堅持し、引き続き全身全霊で取り組んでいく」とのメッセージを寄せた。
 福元勇司さん(辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議事務局長)が「代執行下の工事の現状と県民の闘い」と題して講演を行った(別掲)。

湯浅一郎さん(環瀬戸内海会議共同代表)の発言

 湯浅一郎さん(環瀬戸内海会議共同代表)が「海砂採取による自然破壊」と題して、瀬戸内海での海砂採取の問題点と辺野古で行われていることについて批判した。
1海砂採取は、日本の高度経済成長とともに急増し1980~1990年にピークとなり、21世紀に入り減少。瀬戸内海では1998年の広島をスタートに2006年までに全面禁止。今、残るのは北九州・沖縄で、それも減っていく方向にある。これは1992年、生物多様性条約が採択された国際的動向とも符合している。
2瀬戸内海ではイカナゴの生きる場をつぶしたことで、イカナゴが激減し、クラゲの異常繁殖を含め食物連鎖構造を大きく変えた。
3沖縄島での海砂採取海域は生物多様性保全の海洋保護区が含まれる。海砂採取は、生物多様性の保全を目的とした海洋保護区での海砂採取は禁止すべき。
4大浦湾埋立ては、生物多様性の保持に逆行。「未来への国家による犯罪」。大浦湾埋立てそのものが「海のホープスポット(希望の海)」をつぶす。

福田唯一さん(あつまれ辺野古@関東)の発言

 福田唯一さん(あつまれ辺野古@関東)が辺野古基地建設反対行動の現場をスライドを使い報告した。①シュワブゲート前②安和ダンプ出入口③塩川阻止現場④宮城島・平安座阻止行動⑤海上行動 くい打ち サンドコンパクション⑥埋葬全身遺骨。

参加団体からのアピール

 全水道東水労、民医連、Land Back実行委主催者。
 沖縄・基地軍隊による性暴力を許さない関東の会は、「1945年米軍の沖縄上陸の直後が女性への性暴力があった。そして53年経っても多発している。沖縄なら許される、ことがあるのではないか。国内法がどうなっているのか明日学習会をやるので参加して欲しい」と呼びかけた。  (М)

「弾圧反対」と訴える高良沙哉参議院議員

「代執行下の工事の現状と県民の闘い」

福元勇司さん(辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議事務局長)

 連日一般の市民の皆さんが集まって、辺野古はもちろんですが、本部半島の西側の方にある採石場からの積み出し港の安和、塩川で抗議している。この人たちに対して、「公共事業に対する妨害行為だと、違法なことをやっている」と沖縄防衛局が声高に叫ぶ。それをまた、沖縄の自民党までもが中央の自民党とまったく同じ発言をして、「過激な運動」、妨害行為を市民がやっていると、自分たちがやっている違法なことを逆に、市民の方に、問題を押し付けることが連日続いている。
 裁判もいまあります。不幸にして去年の6月に、国の警備会社に雇われた沖縄の人がダンプにはねられて亡くなる。いっしょに抗議をしていた女性も大けがをしたということがあった。それをいま沖縄県警は、また自民党が県議会で、違法な行為によって警備員さんが事故に巻き込まれたんだと、言っている。これから裁判が続いていくけれども、そういうことがずっと沖縄では続いている。

(1)前代未聞の代執行と大浦湾の現在

 2023年12月、沖縄防衛局は、大浦湾の軟弱地盤を改良するための「設計変更申請」を提出しました。これに対し、玉城デニー知事は、法律と科学的根拠に基づいて「不承認」としました。
 しかし、国土交通大臣は「代執行」で知事の権限を抑えて、申請を強制的に承認しました。
 2024年1月、沖縄防衛局は大浦湾側の工事を開始。12月には海底に砂をまく作業が始まり、翌年1月には砂杭(地盤を安定させるための砂の柱)を打ち込む作業が始まりました。6隻のサンドドレーン船が、今年6月末までに打ち込んだ砂杭の本数は2900本、7月以降、台風や船の整備を理由に船は湾から離れ、10月初めに1隻が戻りましたが、現在は、台風の影響か湾外へ移動しています。

(2)工事の進捗状況

 辺野古の新しい米軍基地は、当初5~7年で完成するとの政府見解でした。2018年12月に辺野古側への土砂投入が始まってから約6月末、投入量は329万立方メートル。これは計画されている総量2020万立方メートルの約16・3%です。政府は現時点で、完成は2030年代半ば頃と、さらに工期が延びる見通しを立てました。
 2025年9月、防衛省が建設費の執行状況を公表しました。2024年度までに約6483億円が使われ、政府が2019年に示した総経費9300億円の約70%に達しました。
 一方、沖縄県は、基地建設にかかわる総経費を最低でも2兆5500億円と試算しており、今の進捗ではさらに費用が嵩む可能性があります。

(3)民意と憲法の理念(略)
(4)「辺野古が唯一」という欺瞞(略)
(5)防衛政策の転換(略)
(6)沖縄戦の教訓と今も続く犠牲

 ……しかし、復帰後、沖縄の米軍基地の整理・縮小は進まず、逆に沖縄の米軍基地面積は本土を上回りました。今では全国の約7割の米軍基地が沖縄に集中する日米安保の島です。海や空にも米軍の訓練区域が広がり、自立経済を目指す産業発展にも大きな制約となっています。
 基地の集中は、面積だけの問題ではありません。基地に起因する事故や事件の発生数も多く、県民の生活に大きな悪影響を及ぼしています。
 特に、米兵による女性への性加害は深刻で、これまでの再発防止策は効果がなく、同様の事件が繰り返されています。県民の人権と尊厳、安心・安全な日常の保障はありません。
問題の背景には、米兵に日本の法律が適用されない、米兵に特権的な「日米地位協定」があります。沖縄県や地元自治体は、協定の抜本改定を求めてきました。全国知事会も提言してきましたが、なぜか一度も改定されていません。
 基地が多いと言うことは無法地帯だ。米兵は基地から自由に出入りする。この人たちには日本の法律は適用されない。あると見せかけながら、運用されていない。NATOと同じ条文にはなっているが、運用が全然なされていない。1952年の日米行政協定が特権的な内容がそのまま運用されているのが沖縄の状況だ。私たちも市民の日米地位協定を学習する会を立ち上げた。米軍が好き勝手出来る法律があると共有する場を作っていきたい。
 2016年には、嘉手納飛行場周辺の河川や井戸からPFASが検出され、県や地元自治体、市民が汚染源特定のために基地への立ち入り調査を求めていますが、地位協定に阻まれ実現していません。

(7)辺野古新基地問題を終わらせてはならない

 ……オール沖縄の仲間は、辺野古新基地建設の工事が続く月~金、抗議活動を続けています。シュワブゲート前の座り込み表示板は、10月初めに4100日を超えました。
 辺野古では、①キャンプ・シュワブの工事ゲート前で座り込み、②辺野古漁港のテントで来訪者への説明、③大浦湾の海上でカヌーや小型船から作業船への抗議。
 本部半島(土砂の搬出元)では、④塩川港、⑤安和桟橋前で、土砂を運搬するダンプの延べ台数を減らすために牛歩で抗議し、台数をカウントしています。
 さらに、うるま市(24年末から土砂搬出)では、⑥宮城島や平安座島からの土砂搬出へ抗議しています。参加者は、手弁当で生活時間をやり繰りしての自主参加です。

(8)最後に

 ……日本の民主主義を立て直し、憲法が掲げる「主権者として政府に二度と戦争をさせない決意」を実践しているのが辺野古です。憲法理念を実現させるのは国民です。みなさんと共に行動できることを願っています。

講演する福元勇司さん(10.28)

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